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2024年1月6日土曜日

第72回 子育て支援相談会パパママ会@オンラインのご案内

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
パパママ会では、視覚に障がいのある子どもを子育て中のパパママたちの悩みを一緒に考え、解決へのヒントを探ります。
オンライン形式ですので、どこからでも参加可能です。

今回のテーマは、「思いやり」についてです。
よく私たちは
「人を思いやることのできる優しい子に育ってほしい」
などと口にすることがあると思います。

では、思いやりとはいったい何なのでしょうか。
言葉を因数分解して考えることで、自分の子育てへのイメージがよりクリアになることも。

子どもの進路、将来のこと、学校のこと、いろいろと心配でついつい先回りしたくなることってありますよね。

改めて、自分たちはどんな子に育ってほしいと願っていたのか一緒に考えてみませんか?

インタラクティブストーリータイムという対話の専門家をお招きして、皆さんと一緒に心の中を探検する旅に出かけたいと思います。


下記、イベントの詳細です。

- 記 -
日時:2024年2月11日(日)17時00分~18時30分ごろ(予定)
開催方法:zoomを用いたオンライン形式
主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”
共催:名古屋市視覚障害者協会
参加費:無料
定員:6家族程度
申込締切:2024年2月10日
お申込:下記のURLからお申込みください。
https://kokc.jp/e/7c9797252ff66a11daf8f8d6296fb302/

★インタラクティブストーリータイムとは
インタラクティブストーリータイムは、英語と日本語で “絵本を読む”ことを目的としたイベントですが、ただの”読み聞かせ”ではありません。
絵本を深く味わう体験はもちろんですが、 その絵本のテーマに対する、みなさん/お子さんの感情や考えを深め、体感したことを声に出したり、自分の想いを表現できる相互体験型のストーリータイムです。
カナダの幼児教育の専門家、中村美穂さんが考案した、自己発見と異文化理解のプログラムです。

※定員になり次第受付を終了します。
この事業は、東海テレビ様の助成を受けて実施しております。

それでは、皆さまとオンラインでお会いできることを楽しみにしております。


viwa 奈良里紗


2023年3月4日土曜日

第66回 どこでも!オンラインパパママ会のご案内

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

パパママ会では、視覚に障がいのあるパパママたちの子育てに関する悩みを一緒に考え、解決へのヒントを探ります。
オンライン形式ですので、どこからでも参加可能です。

今回のテーマは、「我が子の進路」と題してお送りします。
こんな方におすすめ
・我が子の進路に対してイマイチ見通しがもてないパパママ
・進路は明確になっているけど、親として何をしていったらよいかわからないパパママ
・我が子の進路について改めてゆっくり考える時間がほしいパパママ

就学、受験、就職などなどのライフイベントはある意味、戦略が重要。
でも、なかなか視覚障害に特化してお話できるところってないんじゃないでしょうか。
この機会に、我が子の進路を改めて考えてみませんか?

下記、イベントの詳細です。

- 記 -

日時:2023年4月7日(金)21時00分~22時00分ごろ(予定)
開催方法:zoomを用いたオンライン形式
主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”
共催:名古屋市視覚障碍者協
参加費:無料
定員:10家族程度
申込締切:2023年4月6日
お申込:下記のURLからお申込みください。
https://kokc.jp/e/c2bd33d5467f6c2c67e8f2b5e4867636/

※定員になり次第受付を修了します。

それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。

#オンライン #子育て #ロービジョン #弱視 #全盲 #盲学校 #弱視学級 #進学 #就学 
viwa 奈良里紗

2021年6月1日火曜日

第61回 どこでも!オンラインパパママ会のご案内

 皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。


7月のパパママ会のテーマは「私立学校」です。


進路を考えるとき、地域の学校、特別支援学校、私立学校等色々な選択肢がありますよね。

障害があると私立にはいけないと思っている保護者も多いようです。

実は私自身、私立高校出身だったりします。

公立や特別支援学校にもそれぞれ良さがあるように、私立には私立ならではの魅力があります。


今回は中高一貫の私立学校に通っていた経験のある弱視の方にお話しを伺いながら、私立学校という選択肢について考えてみたいと思います。


下記、イベントの詳細です。


- 記 -

日時:2021年7月17日(土)20時00分~21時30分ごろ(予定)

開催方法:zoomを用いたオンライン形式

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”

参加費:無料

定員:10家族程度

申込締切:2021年7月15日

お申込:info@viwa.jpまでお申し込みください。

メール件名 第61回パパママ会申込

本文

保護者氏名(漢字・ひらがな)

お子さんのお名前(漢字・ふりがな)

電話番号(当日、つながらないときなどの緊急連絡用)

事前質問(任意)


話題提供:畝本 彩美(あぜもと あやみ)

先天性の視覚障害(弱視・全色盲)を3歳で診断される。

地元の幼稚園、公立の小学校に通う。小学校時代は市内の弱視学級に週に1回通級。

中学受験し、中高一貫の女子校へ進学。

大学在学中、アメリカ留学やバングラデシュでのボランティア活動を経験。

大学卒業後エアライン系商社に勤務した後、2019年12月より現職。

2018年より、障害平等研修ファシリテーターとして活動中。

現在は、会社員をしながら大学院修士課程に在籍している。


それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。


#オンライン #子育て #ロービジョン #弱視 #全盲 #盲学校 #弱視学級 #進学 #就学 


viwa 奈良里紗


2021年5月26日水曜日

第60回 どこでも!オンラインパパママ会のご案内

 皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。


6月のパパママ会のテーマは「自分らしく地元で生きる」です。


岐阜県で生まれ育った弱視の大学生にこれまでのこと、これからのことをざっくばらんに語ってもらいます。


この時期、小学校や中学校への就学・進学についてどうしたらいいか悩む保護者の方も多くいらっしゃるかと思います。

どこの学校をどう選ぶか、正解がない難問であり、答えがでない問題にとりかかっていると悶々としてきちゃいますよね。

この会では、実際に地域で育つとはどういうことなのか、当事者の経験という角度からのぞいてみてもらえたらと思います。


悩んでいらっしゃることがあるようでしたら、ここで一緒に考えてみませんか?


下記、イベントの詳細です。


- 記 -

日時:2021年6月19日(土)20時00分~21時30分ごろ(予定)

開催方法:zoomを用いたオンライン形式

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”

参加費:無料

定員:10家族程度

申込締切:2021年6月17日

お申込:info@viwa.jpまでお申し込みください。

メール件名 第60回パパママ会申込

本文

保護者氏名(漢字・ひらがな)

お子さんのお名前(漢字・ふりがな)

電話番号(当日、つながらないときなどの緊急連絡用)

事前質問(任意)


話題提供:


それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。


#オンライン #子育て #ロービジョン #弱視 #全盲 #盲学校 #弱視学級 #進学 #就学 


viwa 奈良里紗


2020年5月6日水曜日

休校中の学習保障お役立ち情報

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

第3回オンラインパパママ会のゲストである片平(海野)先生が有益な情報を提供してくださいましたので共有します!
ぜひ、休校中の家庭学習に活かしてください!

**ここから
静岡視覚特別支援学校教諭の海野(片平)です。
★休校中の家庭学習にご活用ください。
★地域の学校に通っている弱視児向けの内容が多いですが、お子様の実態に応じて必要な情報をお読み取りください。

1 漢字の学習について
休校期間中なるべく該当学年の学習を進めておきたいということで、漢字学習は比較的家庭でも取り組みやすい学習内容の一つではないでしょうか。
弱視児の漢字学習は、「量より質」を大切にして下さい。通常校の漢字の宿題は、漢字ノートに何回も繰り返し書くというものが多いかと思います。見えにくさのあるお子さんは、繰り返し書いているうちに、上の方に書いてある正しい字形を見て確認することが大変になってしまいます。後に自分が書いた間違った字を何度も書き写してそれを覚えてしまうことに…。
練習をするなら回数ではなく、正確に覚えることを優先して下さい。本人にもそういう意識をもたせます。「書く回数はなるべく少なく。でも、じっくり見て丁寧な字で書き写す!」をモットーにするといいと思います。やり方の例を下記に示しました。試しにやってみてください。
※担任の先生の指示と違うことをやることになりますが、じっくり説明をして、見えにくさのある子が理解しやすい学習方法で実施したいことをお伝えしてみてください。

<漢字練習の例>
①正しい字のお手本を左側に書く。(左利きの場合は、右側に書く)

②自分で完璧(覚えた、間違いなし)と思える字を二回書く。2回目でも自信がない場合は、もう一つ書いてみる。丁寧に書かないと何度も書くことになるので、自然と丁寧に書き写すことを意識し始めます。
※2回で上手に書けたらたくさんほめてあげてください。

③ノートに余白が余っても気にしない。
※余白は、テストで間違えた時にもう一回書く時にも使えます。

④どうしても間違えてしまう字は、大きくはっきりしたお手本を横に置いて見せる。
※「筆順辞典」(無料)アプリがおすすめです。
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%B8%B8%E7%94%A8%E6%BC%A2%E5%AD%97%E7%AD%86%E9%A0%86%E8%BE%9E%E5%85%B8-free/id453410542






※広島中央特別支援学校の先生の作られた漢字練習プリントの例もおすすめです。
http://www.hiroshima-sb.hiroshima-c.ed.jp/kenkyu_kensyu/jiritukatudou_sidousyo/salf-support_book/4-11.pdf

2 地図学習について
 今年度から3年生で地図帳を使った学習がスタートします。地図の読み取りは、視覚障害児にとってとっても苦労するものの一つです。
見やすい地図も販売されていますが、みんなと同じ地図帳を使うようなら視覚補助具や拡大読書器等で見やすくする工夫が必要です。

<導入期>
①地図のパズルで遊ぶ。
※くもんの地図パルがおすすめ。立体的、色で判別できる。
②ポスターサイズの地図をいつも見える位置に貼っておき、旅行に行く時や親せきの話をする時、お菓子や食品の
産地等、子どもにとって身近な話題が出た時に地図で確認する時間を設ける。
※ポスターも見えにくいので、見る際はiPad等で写真にとって拡大して見せるようにする。
※まず全体を確認させて、次に拡大したものを見せ、また全体の地図で指差しをさせて子供が見ているところがどこなのか確認する。
③地図学習アプリを活用する。
※iPhoneアプリで「地図エイリアン」(東北地方だけ無料)や「地図パズル」(無料)がおすすめ。
④お出かけの前には、Googleマップで行先を確認する。車で移動している際も疲れない程度に地図を確認していくのもよい。(青い現在地マークがどちらの方向に移動しているかわかる。四方位の名前も伝えておく。)
※町の様子も一緒に伝え、北や南に進むと窓の外の景色がどのように変化していくのか情報を伝えてあげる。

例:「家がだんだん少なくなってきたね。」「お店屋さんが多いね。」「国道という広い道を通っているよ。車がたくさん通るね。」「海が見えてきたよ。」「海沿い(山沿い、線路沿い)を移動しているよ」等。

<授業が始まったら>
地図帳の地図は、情報量が満載です。高低、川、山脈、県境、県庁…とたくさんの情報が詰まっています。
弱視児向けの地図は、なるべく高低(色での区別)や山脈や川だけの地図。主要な道路と線路だけの地図。
というように、情報を精選した地図を作ることが多いです。特に県境や川等は濃く、はっきりと書いておきます。

以下に、通常級で地図学習をする際のヒントを書いておきます。
①クラス一斉に誰が一番早く目的の町や、川、山脈等を見つけられるか競うような学習活動には、参加しない。または、担任に参加しないことやなるべくそういう活動をしないようにお願いしておく。
※これは、辞書の早引き競争の際にも同じ配慮をしてもらう。

②索引を活用する。索引の文字は、とても小さいのでルーペをやiPadを活用する。

③できれば、見やすい地図を活用する。
筑波大付属の先生方が作られた「みんなの地図帳~見やすい・使いやすい~」がおすすめです。定価2000円 
 https://h-navi.jp/column/article/35027428

《写真②③》







3 その他、休校中の学習保障についての情報提供
①「ちびむす」(PCサイト)
・学習プリントが学年別、教科別に無料でダウンロードできるサイト。
・ノートのテンプレートもあるため、ノートがなくなる緊急事態にも対応!
※カラーの方がお子さんも喜ぶかと思うのですが、カラー印刷だと淡い色になってしまうので、白黒印刷をお勧めします。ノートも罫線が薄いので、濃くする設定にして印刷してみてください。
※直接iPadでダウンロードして、PDFファイルにしたり、ノートアプリに添付したりすると小さい文字のプリントも大きくして書き込みすることが可能です。
https://happylilac.net/syogaku.html

②NHK for  School(アプリもPCサイトもあり)
・NHKで過去に放送された教育テレビが科目別、学年別に検索できます。学校が本格的に始まる前に予習できる番組もあるので、一見の価値ありです。
https://www.nhk.or.jp/school/

③Eテレ フライデーモーニング・スクール(TV番組)
・オンライン授業や自習をすることが難しい小学生低学年~向けにNHK教育で理科や社会、プログラミング、生活科等、新学習指導要領による「新しい学び」を意識した番組がスタートしました。毎週金曜日の朝9時からの放送です。NHK for Schoolの動画もテレビで使用できます。
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=23139

④学校チャイム(スマホアプリ)
・時間管理アプリ。学校と同じ時間割で学習したり、休憩したりできます。生活リズムを整えるためやお子様の自主性を育てるために、1日の生活についてお子様自身で
遊ぶ時間、勉強時間、入浴、就寝等決めて生活できるといいかもしれません。
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%A0/id1023234803

⑤福島盲の体育の先生作成の「家でできる体力トレーニング」(動画)
・声での情報保障がしっかりしているので、動画に頼らず声だけの指示で体を動かすこと
ができます。真剣にやると結構よい運動になります。

⑥「新型コロナウイルス感染症による外出制限下での視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報源」
・慶応大学の中野先生が立ち上げられたHP。小学生~大学生に関わる全国から寄せられた内容の濃い情報のリンクが貼ってあります。ご活用下さい。
https://psylab.hc.keio.ac.jp/4vi/

★最後に…
 子ども達にとって一番大切なのは、保護者のかたの温かい励ましの言葉と、頑張っている姿や結果を賞賛の言葉です。休校期間中、子どもたちの生活リズムや学習環境をご家庭の中で作っていただけるとありがたいです。
学校再開まで、もうしばらく子供たちの「学ぶ意欲」を高めたり、生活リズムが崩れないよう、見守りや応援をしてあげてください。よろしくお願いします。
**ここまで


片平先生、本当に貴重な情報提供ありがとうございました!
このほかにも、盲学校の先生方からの情報提供がありましたらinfo@viwa.jpまでお願いします。

有意義な休校生活を子どもたちが過ごせるようご協力のほど、よろしくお願いいたします。

key words 休校 家庭学習 弱視 盲学校 

viwa 奈良里紗

2012年2月2日木曜日

アルビノ子育てかんふぁれんす実施報告

皆様こんにちは。viwaの奈良里紗です。本日は、1月21日に実施いたしました子育てかんふぁれんすについてご報告いたします。 年に一度、日本アルビニズムネットワークが開催しているアルビノ子育てかんふぁれんす。今年は、viwaも協力団体として、参加しました。当日は、アルビノのお子さんのいらっしゃるご家族はもちろん、視覚障がいのあるお子さんのいらっしゃるご家族も参加していただき、たくさんの方々に参加いただきました。 13時半より、お子様は託児ルームに預けて、保護者の方々には、ゆっくりと講演を聞いていただきました。テーマはずばり、通常校で学ぶ弱視児の支援を目指してでした。講師には、視覚障害の専門でありながら、通常校で校長先生をされている太田先生。 弱視児が、通常校で学習する上で、どのようなことに困難を感じるのか、また、それらの困難をどのように解消していけばよいのかを丁寧に紹介してくださいました。なかでも、viwaスタッフの渡辺が、自身の経験から予習も大切さを紹介してくれていますが、これとまったく同じことを太田先生がおっしゃっていたことが、大変印象的でした。「復習はしなくてよい!」「明日学習する教科書を一度だけしっかり読んでから学校へいこう」 確かに、私たち、弱視者は、初めて読むものには、時間がかかりますが、繰り返し読んでいるうちに、晴眼者とほぼ同じぐらいの速度で読めるようになるんですよね。私も大学で自分の研究を発表するときには、原稿を何回も読んで練習します。最初は10分ぐらい読むのにかかっていた現行が、練習すると4分ぐらいで読むことができるようになってきます。 ただ、ここで注意が必要なのは、「目が疲れる」ということ。だから、太田先生も「一度でよいから」ということを強調されていたように思います。保護者からの質疑では、「目の訓練の仕方」や「保育園への入園を断られたのだがどうしたらよいか」等、実に、様々な疑問が投げかけられ、太田先生がひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。 その後、参加された保護者の方同士で自己紹介をし、交流会の時間を設けました。年に一度しかない情報交換や交流の機会とあって、皆さん、積極的にお話をされていました。 毎回、このようなイベントを開催すると、参加者から「これを知りたい」という要望が多く寄せられます。 どこに住んでいても、どういう状況でも「知りたい」「困ったな」と思ったときに、情報が手に入る社会になるといいですね。

2011年11月4日金曜日

小学校の選択と入学後の配慮について ~私の経験~


こんにちは。 “viwa”の渡辺です。

 小学校の選択について、奈良から概論的な記事か出ていますので、私からはひとつの具体例として、自分の経験を書かせていただきます。 
ただ、今から35年も前のことになりますので、現在とは状況が異なることもあろうかと思います。
それでも、きっと変わらないこともあって、少しでも参考にしていただけることがあればと思います。

 私は先天性の弱視で、当時の視力は右が0.1、左が0.06でした。
斜視、視野欠損もあります。

<私の就学状況>
小学校は横浜市で、公立(横浜市立)の普通校を選択しました。
その後、小・中・高・大と、すべて普通校です。
 小学校1・2年生の時だけですが、弱視学級のある学校に電車通学しておりました。
普通学級で授業を受けた後、放課後にプラス1時間、弱視学級で単眼鏡やルーペの訓練や補習を受けておりました。
弱視学級で単眼鏡やルーペの使い方を習得したことは、未だに仕事・生活の場で活かされており、弱視学級に通ったメリットは大きかったと思っています。

 2年生から3年生に上がるとき、担任の先生の勧めで、弱視学級の無い地元の小学校に転校し、以後は大学まで弱視学級や支援の先生の無い環境で過ごしました。
担任の先生が私の学習状況を見て、これなら弱視学級がなくても勉強についていける、むしろ地元の友達と放課後に一緒に遊ぶような経験が出来た方が良い、と判断してくださったようです。
これば奈良が書いている『教育の場をかえる』一つの例と言えると思います。

<小学校選択のきっかけ>
小学校の選択は、やはり私の両親も大変迷ったそうです。
普通校で大丈夫なのか、盲学校に行かせるべきか。
 普通校に行かせたい気持ちはあったようですが、それを後押しして決断させてくれた一番のきっかけは、当時の主治医の言葉だったそうです。

 当時私は国立小児病院(現・国立成育医療研究センターの前身)に通院しており、そこで故・植村医師から
『この子の見え方なら普通の子供としてやっていける。外見からは障がい者だと分かりにくいので、将来も健常者と同じ扱いをされることが多いはず。だから、普通校に行かせなさい』
と強いアドバイスをいただいたと聞いています。

 弱視学級については、当時の横浜市には一校しかなく、認知度も低い状況てした。
両親は新聞で読んで存在を知ったようです。
母はたまたま記事を見つけたと言っていますが、おそらく、新聞等での情報収集は相当してくれていたと思います。
 その新聞記事を持って、主治医に相談したり、直接その弱視学級に相談に行ったりしたそうです。

<学習環境・配慮など>
私が1・2年生のときに通っていた小学校は、京浜工業地帯のど真ん中にあるような学校で、周辺は住宅より工場の方が目立つような立地だったため、生徒数はかなり少ない学校でした。
1クラス35人程度て、1学年に2クラス。
今思えば恵まれた環境だったように思います。 
普通学級で特別に配慮していただいたこととしては、
座席を前から2列目にしていただいたこと
入学当初に担任の先生が何度か板書の文字の大きが十分か確認して下さったこと
などがあります。
 ただ、そういったいわば“ハード的”な配慮も大事でしたが、私にとってより大きかったのは“ソフト的”な配慮だったように思います。

例えば、担任の先生は私のことをよく“適度に”おだててくれていました。
授業中に手を挙げて正解を言ったり、国語の教科書がスラスラ読めたり、宿題をきちんとやって来たり、そういったちょっとしたことを『さすが渡辺くん!』とう感じでよく褒めてくれました。

ときには、他の生徒の前で褒められることもありました。
ちょっとした事ですが、そういった事の積み重ねが、自信に繋がっていったのだと思います。
今思うと恥ずかしいですが、当時の私は勉強にはそれなりに自信を持っていました。

 配慮とは少し違いますが、もう一つ。担任の先生の言葉で私にとって大きかったのは、国語の授業て教科書が新しい章(単元)に入る前に『必ずお家でお父さんかお母さんの前で教科書を3回読んで来なさい。そして、教科書に、3回読みましたって書いてもらって来なさい』という宿題というか、アドバイスです。

これについては、別の記事に詳しく書いておりますのでそちらをご参照ください。
記事のURLは下記です。

<友達関係> 
友達関係については、担任の先生がおだててくださった効果で、クラスメイトから『勉強ができる子』として一目おかれるようになっていたせいか、 1・2年生の時はいじめられることもほとんと無く、大きな問題はありませんでした。

ただ、休み時間に校庭で遊ぶ時、離れたところにいる友達を自分から見つけることができないので、はぐれてしまうのがとても心配だったり、そういったちょっとした悩みはありました。 
友達関係では、むしろ小学校3・4年生の頃の方が悩みが多かったように思います。
この頃についても別の記事で書いておりますので、そちらをご参照いただければと思います。
記事のURLは下記です。

以上、長々と書いてまいりましたが、いろいろな情報収集をし、普通校への入学を決断してくれた両親、そして、適切なアドバイスを下さった主治医の先生、小学校1・2年の担任の先生に、今でも感謝しております。


2011年11月2日水曜日

小学校選びの考え方

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

2007年4月に特別支援教育が開始され、4年がたちました。
皆様は、制度がかわったことによる変化を実感されることはありますか?

個人的には、以前にもまして、学校選びが難しくなっているのかなと感じています。

都道府県にもよりますが、小学校を決めるとき、
1.視覚特別支援学校(盲学校)
2.弱視学級
3.通常学級
と、大きく3つから選ぶことができます。

どこに就学するにしても、メリット・デメリットがあり、
個々人の状況に応じて、今、考えられるベストな就学先を決めるようになります。

確かに、小学校6年間の学習の場を決めるわけですから、
慎重に考える必要はあると思います。

たとえ、通常学級への就学を決めていたとしても、
情報収集のため、盲学校や弱視学級に一度は足を運んで、
利用できるサービスがあるかどうかを聞いてくる必要はあるでしょう。

でも、最終的に決断をするのは保護者にゆだねられます。

「ここで、判断をあやまったらどうしよう・・・・」
と、不安に感じられる保護者の方も多いようです。

最終的に、「ここの学校でよかったね」と感じられるようになるのは、
お子さんが学校を卒業して、何年もたってからになりますから、
本当に子どもにとって、よい決断ができるかどうか、悩みすぎることはないと、
私は個人的には思っています。

むしろ、どの小学校に決めても、子どもが成長していくなかで、
解決せねばならない問題が生じます。

問題が生じたときに、
「あのとき、こっちの学校にしておけば・・・」
と後悔するのではなく、
今、ある資源の中でその問題をどのように解決していくかを
前向きに考えていくことが重要だと思います。

障がいのある子どもを育てていると、
つい、健常な子どもと比べて、問題を敏感に感じてしまうことがありますが、
健常な子どもであっても、日々、色々な問題を抱えています。

あとは、柔軟な考え方をもつことでしょうか。
子どもの成長とともに、小学校1年生のときよいと思われた教育環境と、
小学校4年、5年になってよいと考えられる教育環境が変化することもあります。

そういうときは、教育や医療等の専門家に相談し、適切なアセスメントをうけたうえで、
教育の場をかえるということも選択肢としてあり得ると考えておいていただくとよいのかと思います。

話は少しかわりますが、
聴覚障がいのある子どもの場合、初等教育の中でしっかりとした日本語能力を身に着けさせたいという希望から、小学校段階は聾学校を選択する家庭が多くあります。
そして、初等教育の中で、ある程度の日本語能力を身に着けられたところで、
中・高校は通常校に進学するケースが多いようです。

視覚障がいの場合は、まったく逆なんです。
中・高校になると、盲学校の在籍生徒数が急増する傾向があるんです。

これには、色々な背景がありますので、
一概に視覚障がいがあると、中・高校の勉強を通常校で学ぶことは難しいというわけではないのですが、
障がいの特徴によって、こんなふうに、教育の場の選び方がかわってくるのだなぁという一例です。

小学校の選び方についてまとめますと、
要するに、1+1=2のように、はっきりと決まった答えはないということです。

色々と情報収集をしたうえで、
専門家からのアセスメントを受けたうえで、
今、最もよいと思われる教育の場を選択すること、
そして、選択したあとも、問題に感じることは起き続けるので、
その都度、前向きに問題に取り組んでいくこと、
さらに、成長とともに、教育の場をかえるということも考えられること、
これらを念頭において、就学先を考えてみてはいかがでしょうか
という、あくまで、私個人からの提案です。

key words 就学 視覚障がい 聴覚障がい 特別支援教育

viwa 奈良里紗

2011年2月9日水曜日

勉強のコツ 私も英語は音読派!

皆様 こんにちは。viwaの奈良里紗です。 渡辺が前回紹介していた英語の勉強法。 私も同じようなやり方でやっていました。 私は高校英語で、分量も多く文法も複雑! できるだけ、勉強の負荷を軽減したかったのを覚えています。 そこで、英単語は市販されている単語帳ターゲット1300等の受験対策用を購入。 ご存知かと思いますが、英単語帳っていわゆる赤シートで赤い文字を空欄にして暗記する方法が多いのですが、弱視にはあまり向かない方法なんですよね。 なので、私はそもそも単語帳ではなく、付属の英単語CDを目当てに購入していました。 これを何度も何度も繰り返して聞いていました。 朝5分間集中して聞く&発音。 学校にいく途中はBGMとして聞いているだけ。 学校に着いたら5分集中して聞く&発音。 放課後もちょくちょく集中して聞く&発音を繰り返し、 寝る前はタイマーで英単語をBGMにおやすみなさい。 最近では、スピードラーニングという聞いて英語ができるようになるという教材があるように、 集中して聞いて発音をする時間、 特に聞いてないけど、流しておくだけの時間、 この二つの組み合わせでずいぶんと覚えます。 ただ、ここで問題なのはスペリング。 これは手間ですが、ひっつひとつ、自分の見やすい大きさでとにかく丁寧にオリジナル単語帳を作っていました。 健常者がやるように、何度も書いて覚えるのは、 眼も疲れますし、肩こりも悪化します。 なので書くのは最低限にする、 ただし、書くときはあとで自分が見やすいように丁寧に書くことを 心がけていました。 と、えらそうに書いてきましたが、 私は渡辺さんのように英語ができません・・・。涙 いまだに、英語を読むのもしゃべるのも苦手。 でも、人とのコミュニケーション手段としては身に着けたくて仕方ありません!! 私もまた中学生に戻って渡辺さん直伝の勉強法でやり直すこととします。笑 viwa 奈良里紗

2011年1月19日水曜日

勉強のコツ ~『国語の教科書は3回読んでおく』

こんにちは。渡辺です。

自己紹介にも書かせていただきましたが、
私は先天性の弱視で、視力は右0.1、左0.03程度、
小中高・予備校・大学と普通校で学び、現在は会社員です。
小学校1・2年生のときだけ、普通学級で学んだ後にプラス1時間、
弱視学級で読み書きの練習や単眼鏡・ルーペの訓練を受けていました。

そんな私が、小学校~予備校生時代に勉強に関してやっていたことの中から、
他の方にも役に立ちそうなことをいくつか書いてみたいと思います。

今回は、弱視の子どもにとっての予習の大切さについてです。

予習と言っても何か特別なことをやっていたわけではなく、
私が小学校一年生のときからやっていたのは「教科書は3回音読しでおく」です。
特に国語の教科書についてやっていました。
これは、小学校の国語の授業が新しい章(単元)に進むたびに、
その前日に母親の前でその章を声に出して3回読む、というものです。
読み終えたら教科書に『3回読みました』と母に書いてもらっていました。

たったこれだけのことですが、今思えばこれをやっていたことが、
弱視の私にとっては勉強に対する自信につながったと思います。
国語の授業って、必ず先生が生徒を指名して音読させますよね。
そのとき、初めて読むのと予習で慣れているのでは大違いです。
初めて見る文章を目で追って読むというのは、
弱視の子どもにとってはハンデがある場合がありますよね。
他の生徒の前で上手に読めないと恥ずかしいものですし、
それだけで自信を失い、国語は苦手だと思い込んでしまいかねません。
もしかしたら勉強そのものが苦手だと思い込んでしまうかもしれません。
それが予習で慣れておいてスラスラ読めるだけで
ちょっとした自信を持つことが出来るはずです。
毎回の授業でそうそう指名されるわけではないけれど、
読めたときの、ちょっとした自信の積み重ねはとても大切です。

この「教科書は3回読んでおく」ですが、
小学校1年生ですから、もちろん自発的に始めたわけではなく、
おそらく、担任の先生が国語の時間に出した最初の宿題だったように思います。

このときの担任の先生には今でも感謝していますし、
毎回音読に付き合ってくれた母にもとても感謝しています。

私の場合、『3回音読』を国語だけやっていましたが、
社会科など、読む量の多い他の教科でも有効だと思います。