viwa 事務局
2021年3月8日月曜日
実施報告 視覚義塾2020~海外旅行~
viwa 事務局
2020年11月1日日曜日
<12/13'(Sun)開催>視覚技塾2020~海外旅行~
皆様
viwa事務局です。
12月の視覚技塾のテーマは、『海外旅行』です。
『視覚障がい者でも海外旅行を楽しめるのですか?』
というご質問をよくいただきます。
そこで、今回は海外旅行を心から楽しんでいる3名のゲストをお迎えして、皆さんがどのように海外旅行を楽しんでいるのかお話いただきます。
後半60分は、参加者の皆様をまじえて、ゲストの皆様と一緒に海外旅行の楽しみ方について熱く語り合いたいと思います。
『視覚障がいがあるから海外旅行なんて無理!』
『私の海外旅行体験もシェアしたい!』
『留学してみたいのだけど勇気がでない・・・』
などなど、色々な思いがあると思います。
悩んでいても何も始まりません。
この機会に、海外旅行について一緒に考えてみませんか?
下記、セミナーの詳細です。
- 記 -
開催日:2020年12月13日(日)10:00~12:00
場所:オンライン(zoom)
主催:視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"
テーマ:海外旅行
今回のゲストは3名です。
皆さん、素敵な海外渡航経験があります。
☆1人目のゲスト
福地 健太郎 (ふくち けんたろう)様
・職業
団体職員(国際協力機構JICA)
・障がいの状態
全盲
・これまで訪れた国
アメリカ、イギリス、タイ、スーダン等20か国以上。
☆2人目のゲスト
畝本 彩美(あぜもと あやみ)様
職業
会社員(ITベンチャー企業の広報担当)&大学院生
障害の状態
先天性弱視・全色盲
今まで訪れた国
アメリカ、バングラデシュ、タイ、カンボジア、フランスなど。海外南国ビーチへの旅行が大好き!
☆3人目のゲスト
渡辺(わたなべ)様
・職業
会社員(民間企業管理職)
・障害の状態
先天性弱視
・これまで訪れた国
中国、タイ、ミャンマー、インド、ウズベキスタン、シリア、イスラエル、イギリス、アメリカなど、26ヵ国
司会進行:森 雄大
【プログラム】
10:00~10:05 ごあいさつ&事務連絡など
10:05~10:25 福地様より話題提供
10:25~10:45 畝本様より話題提供
10:45~11:05 渡辺様より話題提供
11:05~11:10 休憩
11:10~11:55 フロアを交えた旅話
11:55~12:00 事務連絡・終了
【会費】
一般:1,000円
学生:無料
※事務手数料、講師謝礼 等
※会費は事前のお支払いをお願いいたします。
支払い方法の詳細はお申込みいただいた方へご連絡いたしますが、Paypal(クレジット決済)、ゆうちょ銀行への振り込みを予定しています。
【お申込み方法】
下記必要事項をご記入の上、メールで申し込む
お申し込み先: info@viwa.jp
お申し込み後2日以内に、受け付け受領およびお支払方法に関するメールを事務局よりお送りいたします。
2日経っても事務局からメールが来ない場合はinfo@viwa.jpまで再度ご連絡ください。
件名に 12/13視覚技塾参加申し込みとお書き願います。
<必要事項>※項目名末尾の「*」は必須項目です。
・氏名(漢字)*
・氏名(ふりがな)*
・メールアドレス*
・電話番号
・所属
・一般 / 学生* (会費の金額が異なるため、必ず記載願います。)
→一般の方のみ 支払い方法をいずれかよりお選びください(クレジットカード決済 / ゆうちょ口座振り込み)※口座振り込みの場合は振込手数料はご負担願います。
・Zoomミーティングやウェビナーへの参加経験*
あり / なし
・事前の質問事項
・その他、事務局への問い合わせ
【申し込み締め切り】2020年12月10日(木)
【その他注意事項】
・視覚技塾は、講演内容の編集後、ブログ記事上に動画を公開予定です。
なお登壇者への質疑応答については、当日参加された方のみの時間となります。
・本事業は愛盲報恩会より助成を受けて実施しております。
【ご質問・お問い合わせ】
視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"
山本
Mail: info@viwa.jp
URL: http://www.viwa.jp/
key words 海外旅行 視覚障がい 全盲 弱視 ロービジョン 旅 楽しみ方
viwa 事務局
2015年8月23日日曜日
海外旅行、私の機内持ち込み手荷物&受託手荷物
既に夏休みも中盤となりましたが、これから旅行!という方もいらっしゃると思います。
今回は、私が海外旅行・出張に行く際の、機内持ち込み手荷物とチェックインカウンターで預ける荷物(受託手荷物)についての工夫をご紹介します。
まずは、機内持ち込み手荷物からご紹介します。
機内持ち込み手荷物は、主に貴重品、カメラ、PC・タブレット・スマホ・携帯、肌寒い時に羽織るもの、お菓子・・・・などかと思います。
私はこの中から、直ぐに取り出せたらいいな、と思うものを薄いポーチにひとまとめにしておきます。「薄い」というところがポイントで、これは座席のシートポケット(機内誌などが挟んであるポケット)に挟んでおくことができるからです。機内に入って座席を見つけたら、あるいは案内されたら(機内への案内についてはこちら)、このポーチだけを座席のシートポケットへ、それ以外の荷物の入ったバッグを頭上のラックへ入れます。
続いて、私がこの薄いポーチに入れておくモノ、つまり、私にとってすぐ取り出せると便利なものたちをご紹介します。
- 単眼鏡
- ルーペ
- パスポート
- 航空券eチケット控え
- ホテルの予約票などホテル名と住所のわかるもの
- クレジットカード
- 小額の米ドル札
- 旅行損害保険のしおり
- イヤホン
- スマートフォン
- メモ帳
- ボールペン
- 耳栓
- マスク
- 常用している薬
最後に、チェックインカウンターで預ける荷物についてです。
チェックインカウンターで預けた荷物は、目的地の空港のターンテーブルでピックアップすることになります。このとき、自分で探す場合も、空港の方などに探していただく場合も、荷物を「目立つ」ようにしておくことで見つけやすくなります。私は、キャリーバッグに色の違うベルトを2本巻いています。空港の方に探していただく場合でも、「A black trolley with yellow and blue belts. It has two belts.」と伝えるとすぐ分ってもらえます。
以上、旅をスムースにするちょっとした工夫をご紹介しました。
2015年6月21日日曜日
デパートのコンシェルジェってご存知??
こんにちは。viwaの奈良里紗です。
視覚障がいのある皆さんに質問です!
デパートにコンシェルジェと呼ばれる方がいるのですが、ご存知ですか?
私は先日、神戸にいった際、初めてコンシェルジェを利用しました。
今日はそんなコンシェルジェについて紹介したいなと思います。
Q.コンシェルジェを利用するにはどうしたらよいのか?
A.サービスカウンターやデパートの店員さんに
「コンシェルジェの方に案内をお願いできますか?」
と聞くとコンシェルジェの方を呼び出してもらえます。
私がいった神戸のデパートには3人のんのコンシェルジェがいたのですが、もし、先約がいるとすぐに案内してもらえないこともあるので、コンシェルジェを利用する日時が決まっているのであれば、事前にデパートに予約を入れておくと確実とのことでした。
Q.コンシェルジェの方は何をしてくれるの?
A.コンシェルジェは売り場を熟知しています。
なので、買い物の用途を伝えるとその用途に応じて売り場を案内してくれます。
先日、私が利用したときは、
・神戸でしか購入できないもの
・神戸ならではのお土産
・友達用
・家族用
・それぞれの予算
を伝えると、てきぱきとお店を案内してくれました。
私たち視覚障がい者はどこに何があるのかを見つけるのが難しいですし、一人であいものができないわけではないですが、限られた時間で効率的にお買い物をしたいというときには、このサービスとってもおすすめです!
Q.コンシェルジェを利用するときに気をつけたほうがよいことはあるの?
A.やはり、自分が視覚障がい者であることや
どのようなサポートをしてほしいかを明確に伝える必要があるでしょう。
特に、弱視の方で白杖をもっていなければ、どういう障がいなのかも
伝えなければわからないですから。
また、どんなお買い物をしたいのかも明確に伝えたほうがよいです。
でも、そもそも売り場に何があるかわからないときは、
どういうものがあるのか等を最初に聞くことも大切ですね。
何はともあれ、コンシェルジェの方とたくさんコミュニケーションをとることがよいお買い物をするポイントかもしれませんね。
今回は、神戸という初めての土地であまり時間のない中でセンスのよいお土産を買いたい!という希望があったので、コンシェルジェを利用してとてもよいお買い物が短時間でできて、とても満足できました。
まだ、利用したことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、利用してみてくださいね。
key word コンシェルジェ デパート 効率的 お買い物
viwa 奈良里紗
2015年2月24日火曜日
海外旅行を思い切り楽しむためのコツ
こんにちは!
viwaの佐藤です。
初めて記事を担当させて頂くことになりました☆
いつもと違う景色に出会う、そんなワクワクするのが旅の醍醐味だと思います。
今回は、海外旅行のときの私流のコツを3つご紹介します!
≪出かける前に地図を確認≫
日本で旅行中に地図を見ていても、旅行者ということで危険な目に合うことは滅多にないと思います。
でも、海外で地図を広げているとすぐ旅行者だとわかるので、危険を伴うことがあります。
また、見えにくい分、周囲の状況が分かりにくいことがあるかもしれません。
そこで私が1人で海外旅行をするときに心掛けていることは、出かける前に地図を念入りに確認することです。
広域の地図から始め、より詳細な地図を見ておきます。
交通手段も一通り確認したら、思い切って出発です。
地図を事前に見ていても、地図と実際の景色は違うもの。
方向音痴の私は、ついつい道に迷ってしまうことがあります。
そんな時は、駅やデパートの店員さんなどに助けてもらうと安全に旅行が楽しめると思います!
≪余裕を持った計画を立てる≫
ここで、ニューヨーク・シティ(NYC)での体験をご紹介します。
その日は、大学時代の友人とミュージカルを鑑賞しました。
そしてその後は、その友人が駅の方向を示してくれた上でわかれました。
駅に向かう頃には、すっかり辺りも暗くなり、土砂降りの雨も降ってきました。
当初10分の駅までの道も、方向を間違っていたので、なかなかつきません。
大雨のせいか、駅までの道を尋ねても「旅行者だから」と言って急いて歩いて行きます。
家族連れの方に迷ったことを伝えて駅についたころには、終電ぎりぎりでした。
朝は、
「京都のように碁盤の目になっているのでわかるだろう」
と安心していたNYC。
しかし夜になると景色は一変します。
この経験を通して、1人で旅行をするときは、日没前には、宿泊先に着くようにするなど、余裕を持った計画を立てることがとても大切だということを痛感しました。
≪予定外・予想外の出来事を楽しむ!≫
海外旅行に行くと、目的地に着くまでに時間がかかったり、交通手段がうまく連絡しなかったりといろいろな出来事があると思います。
「あの目的地に行きたかったのに行けなかった」、「時間のロスだった」と少し残念な気持ちになることもあるでしょう。
「そういうことも旅行だからこその経験!」と、楽しい気分になれると旅行から帰ったときに良い「お土産話」になります。
目的地に向かっている最中にオシャレなお店やその土地の魅力に気づくと道に迷うのも楽しくなりますね。
今回は、「事前の地図確認」、「余裕を持った計画」、「予想外を楽しむ」と3つのポイントをご紹介しました。
旅行の仕方は、十人十色です。
この記事が少しでも旅行に出るきっかけになればうれしいです!
2013年8月4日日曜日
夏は体験型のお出かけを♪第2弾★
こんにちは。viwaの奈良里紗です。
いよいよ夏本番。
皆様は夏の計画はもうバッチリですか?
私は残念ながら、8月は締切におわれていて、夏満喫プランはたてられなさそうです。涙
といいながら、ちょこちょこあいた時間で夏を楽しんでいます♪
前回、夏のお出かけにさくらんぼ狩りの話題を書きました。
http://www.viwa.jp/2013/07/blog-post_1183.html
今回はブルーベリー狩り編です。
さくらんぼ狩りは、視覚障がいのある私にとっては、
なかなか難しい、難易度が高いけど、一度は体験してもらいたいものとして紹介しました。
ブルーベリー狩りの難易度は、
いちご狩り以上、さくらんぼ狩り未満といったかんじです。
このことについて、詳しく解説しますね。
つくばは果物が豊富にとれるところで、○○狩りというのが色々とできるんです。
そのひとつ、ブルーベリー狩り。
1歳の息子もいますし、そもそも、私が弱視ということで、安心・安全な有機栽培のブルーベリー農園を選びました。
詳細はコチラ http://www.tsukuba-blueberry.net/map/
つくばエクスプレスで研究学園駅下車で、駅までお願いすれば車で迎えにきてもらえました。
結構、東京からのお客さんも多いそうです。
農園に到着すると、早速、ブルーベリー狩りへ出発。
最初にスタッフの方が、品種の説明をしながら、どういうブルーベリーをとればよいのか説明してくれます。
・・・が、ここからが問題です。
「こういうふうに黒くなっているのが食べごろです」
とみせてくれたあとに、実際に食べてみるのですが、
肝心の色がわからない!!んです。
これはさくらんぼ狩りの二の舞か・・・と嫌な予感。
6品種ぐらいのブルーベリーがあり、それぞれ全く味が違って感動しました。
2012年12月30日日曜日
こんな説明はありがたい!京成電鉄の駅員さん
少し前に、奈良がつくばエクスプレスの駅員さんの対応について書いていましたが、今回は渡辺が体験した京成電鉄の事例をご紹介します。
先日、出張の帰りに成田空港第2ビル駅のホームを白杖とスーツケースをもって歩いていると、
「京成電鉄の係の者ですが、大変失礼かも知れませんが、何かお手伝いできることはございますか?」
と声をかけてくださいました。
この駅からは座席指定の特急を利用する予定で、指定券を購入済みだったので、駅員さんに指定券を手渡し、
「4号車の乗車位置を教えていただけると助かります。」
とお願いしました。各号車の乗車位置の表示って、ホームの床面に書かれていることが多く、特に混雑するホームでは表示を読み取るのが難しいことが多いのです。
「もしよろしければ、私の肩か肘におつかまりください。」
駅員さんは乗車位置まで案内してくださり、今度は、
「ご乗車の際、お座席までご案内いたしましょうか?」
と聞いてくださいました。
私は、その列車の後ろ寄りが1号車で、座席番号も後ろ側から連番になっていることを事前に調べており、車内に入ったら椅子を数えれば自分の席が見つけられると思っていたので、
「ありがとうございます。でも、何とか(座席には)自分で行けると思いますので、大丈夫です。」
とお断りしました。
程なくして列車が入線。私が乗車しようとした際、駅員さんは次のような説明をしてくださいました。
「車内に入りますと、お座席は手前から1・2・3という順番に並んでいます。入って左側からA・B、右側がC・Dになります。」
こういう説明はありがたいです!
今回は、たまたま私は座席の並び順を事前に知っていましたが、ABCDの位置までは把握していませんでしたので、この案内のおかげてスムースに自分の席にたどり着くことができました。
車内の座席番号の表示って私たち視覚障がい者にとって読み取るのが難しいことが多いですよね。ですから、このような案内は大変ありがたく、適切だと感じました。
京成電鉄の駅員さん、素晴らしいです。
2011年7月16日土曜日
英語で自己紹介
2011年4月10日日曜日
私の旅行記~“地図”活用編~
こんにちは。viwaの村上です。
私は旅(旅行)をするのが好きで、時間があれば色々なところに行ってみたいと思っております。
そこで、弱視当事者として、旅をする時のちょっとした工夫やエピソードなえどを紹介していきたいと思います。
とはいっても、私はまだまだ旅の経験が豊富とはいえません。皆様の旅の工夫や体験談などありましたら、ぜひ教えて下さい。
今回は、“地図”についてです。
私は、一人旅をする時は、地図を見ながら歩き回るのがとても好きです。
ただ、弱視ということもあり、なかなか見やすい地図がなく、私なりに工夫をして見やすい地図を用意しております。もちろん、見やすいといっても、詳細まで把握できるわけではありませんが、ここでは私の地図の工夫をご紹介します。
○見やすい地図を探す
旅行をする前、私はその土地の地理や文化、歴史、気候などを簡単に調べるようにしています。例えば、旅行ガイドにのっているインフォメーションでもいいですし、Wikipediaなどのインターネットをみることもあります。
その土地のイメージをふくらませながら、いったいどんな地図があると便利なのか、それを想像して、地図探しをはじめます。
ご存じのとおり、地図といっても、旅行ガイドに付録としてついているようなものもあれば、インターネットなどでダウンロードできる簡易なものもあります。
いろいろな地図がありますので、一度本屋さんなどで、どんな地図が見やすいか確認してみることをオススメします。
文字の大きさや背景との色のコントラスト・・・見比べてみると、いろんな地図があるものです。
○見やすい地図を作る。
比較的見やすい地図を見つけたら、私はそれを拡大コピーをしています。
200%に拡大することもあれば、単純にA3にめいいっぱい大きくすることもあります。
拡大コピーをする時に、気を付けるのは濃度です。
購入した地図の色が薄い場合でも、濃度の設定を濃くすることで、より見やすくなります。逆に、もともと色の濃いものを拡大コピーする場合は、濃度を少しおさえないと、文字や背景がにじんで読めないことがあります。
私は、いつも白黒で濃度を濃くしてコピーしていますが、人によっては、カラーコピーのほうが見やすい方もいるかもしれません。
まずはいくつか拡大コピーを試して、普段からどんなコピーが見やすいか整理しておくことをオススメします。
またコピーの良い点は、本などのページの境目の部分も読みやすくなるということです。
薄い冊子は別ですが、ページ数のある本の場合、ページの境目が影になってしまって、どうしても読みにくくなります。
コピーをとると、その部分も一枚の紙の上におさまるので、本よりも見やすくなります。
○使いやすい地図にアレンジする。
見やすく拡大コピーしただけでは、まだ旅行先で使いにくいことがあります。
そこで、私はコピーした地図を私好み(私にとって使いやすい)地図にアレンジします。
ここで使用するアイテムは、黒と青、赤のサインペン。それとボールペンです。
サインペンは、地図上にある宿泊先のホテルや駅、行きたい観光地(目的地)などをサインペンで大きく○で囲んだり、下線をつけるために使います。
この時に、色を変えて見やすくするようにしています。
例えば、
宿泊先は黒、地下鉄の駅は青、その他観光地は赤・・・といった感じです。
このようにはっきりとサインペンで囲むことで、地図をひらいた時に、目をどの部分に合わせればいいのか、フォーカスをしぼりやすくなり、一枚の地図の中で目的の場所を探す時間が短縮されます。
また色を変えることで、地図全体の中で、駅やホテルの位置関係がどのようになっているのかがわかりやすくなります。
次に、ボールペンです。
これは、駅から目的地までのルートをなぞったり、川やメインストリートなどをに斜線や太線をかいてわかりやすくします。
例えば、どうしても行きたい目的地があった時。
ホテルから駅、駅から目的地までの道をなぞっておきます。
そうすると、移動中にパッと地図を開いて、サインペンで黒く囲んだ部分に目をあわせ、そのあとはボールペンで書いたルートをたどる。すると青く囲んだ地下鉄の駅にいき、駅から駅へ異動後はまたルートをたどる・・・すると赤く囲んだ目的地にいきます。
ルートを書いたからといって、確実に目的地に行けるかはまた別の話ですが、
地図を目で追う時に、とてもわかりやすくなります。
またコピーをとるメリットとして、サインペンやボールペンで書き込んで失敗しても、また原本からコピーをしなおせばきれいな状態で使えるということです。
これは紙に書き込むだけではなく、見やすいように紙を裁断したり折り曲げたりしても同じことがいえます。
例えば、地図の中央部分を見たい時に、その周辺部分を切り取ったり、カードの形にして持ち歩きやすいようにしたり、折り目をつけて目印を見つけやすくする工夫をすることもできます。
○最後に、地図+α
私は、一人旅に行くときは方位磁石持っていくようにしています。
見やすくなった地図に、方位磁石があると、道に迷った時でも、すぐに修正することができます。
地図上には、目印となるポイントがサインペンで囲んでありますし、大通りや川はボールペンでわかりやすくなぞってあります。あとは方位磁石で方角を確認しながら、それらの目印に向けた歩いたり、その土地の人に地図をみせ方角を確認しながら、また歩き出すことができます。
また、今回は地図を紹介しましたが、地図だけに頼ることはないと思います。
例えば、viwaスタッフ渡辺が紹介したように、iPhoneなどのスマートフォンを活用することもできます。
参考:視覚障がいとiPhone(1)~画面拡大機能の使い方~
http://www.viwa.jp/article/189997319.html
旅の楽しみ方は人それぞれだと思います。
皆様の旅での工夫やエピソードなどありましたら、ぜひお教え下さいね!
Key words
地図, 拡大コピー, サインペン, ボールペン, 方位磁石
2011年1月22日土曜日
勉強のコツ ~『中学英語は何度も音読』
先日に引き続き、私が実際にやっていたことの中から、
他の方にも役に立ちそうなことを書いてみたいと思います。
今回も、弱視の子どもにとっての予習の大切さについてです。
前回は小学校の国語の予習について『3回音読』というやり方を書きましたが、
今回は中学校の英語について書いてみます。
私は中学生になってから、音読の予習を英語でもやるようになりました。
さすがに、母親に聞いてもらうことはしなくなりましたが・・・(笑)。
英語は、予習で音読しておく効果が特に大きかったように思います。
国語同様、英語の授業も、必ず先生が生徒を指名して音読させます。
そのとき、初めて読むのと予習で慣れているのでは大違いなのは国語同様かそれ以上で、
初めてでうまく読めなければ自信をなくし、
慣れていてスラスラ読めれば自信の積み重ねになります。
見え方は一人ひとり違いますので一概には言えませんが、
アルファベットで書かれた英語の教科書は国語の教科書より読みにくい、
と感じる子どもは少なくないようです。私もその一人でした。
そういう意味でも、予習で慣れておくことの効果は大きいと思います。
それから、予習のとき、何回か音読するだけでもいいのですが、
出来れば教科書を全文暗記するとより良いと思います。
中学校1年生が1回の授業で進むのは、せいぜい教科書1ページで、
多くても10行くらいですよね。
��時間くらい、何度も音読したり、書き写したりしていると、
無理なく暗記できると思います。
この暗記は、授業中についていきやすくなるだけでなく、
定期テストでも効果絶大です。
学校のテストって、かなりの部分が教科書の本文から出ますよね。
暗記しているとぜんぜん違います。
さらに言えば、私は中学英語の教科書の暗記は「一生モノ」だと思います。
中学3年間の教科書を暗記していると、かなりの英会話力になります。
もちろんビジネスで英語をバリバリ、とまでは行きませんが、
日常会話はほとんどクリアできます。
私は高校2年の夏、友達と香港に出かけ、
現地で知り合いになった香港人の高校生と3日間一緒に過ごしたことがあります。
その間、コミュニケーションは英語オンリー!
香港の町を案内してもらったり、日常生活の話をしたり。
「マックでポテトのSだけ頼んで何時間も友達とおしゃべりして粘ったりするよー」
「へー、日本でも同じなんだー!」
とか、高校生同士、そんなことを話したのを覚えています。
よく通じたな、と今でもちょっと不思議ですが、
あれは暗記していた中学英語が口をついて出てきていたのだと思います。
もちろん、わたしはそれまで海外生活の経験はありませんでした。
今でも私は海外旅行や出張に行くと、中学英語を駆使(!)して会話しています。
また、英語という教科は、中学になって始まるケースが多いと思います。
小学生の時に他の教科が苦手でも、中学でゼロからスタートできますので、
ぜひがんばってみることをお勧めします。
2010年11月26日金曜日
飛行機に乗る時は・・・?(2)
前回の記事からしばらく時間が空いてしまいましたが、
飛行機の利用について出張ルポの続きを書いてみたいと思います。
4.出国審査
まずは出国審査について。
出国審査場はたいていたくさんの行列ができていて、
混雑する時期はかなりごちゃごちゃしています。
このときの出張では、航空会社の方に案内していただいていたので、
どこに列んだらよいのか迷ったりすることなく、スムーズに審査を通過することができました。
しかも、行列に並ぶことなく、
パイロットやCA(Cabin Attendant)さん用の特別通路を通していただきました。
航空会社に案内をお願いせず独りの場合でも、
混雑時に出国審査場で白杖を持ってうろうろしていると、
大抵は係員の方が声をかけてくれ、空いている列や特別通路に案内してくださいます。
もちろん、絶対そうしてもらえるというわけではないので、
チェックインカウンターで案内(サポート)をお願いするのが確実かもしれません。
5.搭乗口へ
成田のような国際空港にはたいてい何十もの搭乗口があり、
視力にもよりますが、案内表示を見ながら自分の便のゲートまで行くのは大変な場合があります。
それでも、成田の第2ターミナルは比較的案内表示の文字が大きく、
黒地に白文字で読みやすい方なので、
私の見え方(視力0.08)だと自力で行くことができます。
このときは航空会社の案内の方がついてくださっていたので、もちろん迷うことなく到着。
搭乗口につくと、ちゃんと私の情報が引き継がれており、係の方から声をかけてくださいました。
「渡辺様ですね。本日はご搭乗ありがとうございます。
一般のお客様の少し前に、優先搭乗という形で先に機内にご案内します。
機内へは客室乗務員がご案内します。」
6.優先搭乗~機内へ
搭乗の際、機内に入ってまず困るのが、座席番号の表示が見えない(見つけられない)ことです。
しかも、たくさんの乗客と一緒に乗り込むと、他の人に迷惑だし、自分は焦るし・・・。
そこで、ありがたいのが「優先搭乗」。
エコノミークラスの乗客の前に、ファースト・ビジネスクラスの乗客、
高齢者、妊婦さん、乳幼児を連れている方、そして障がい者を、
先に搭乗させてくれる制度です。
また、チェックインの時にお願いすれば搭乗口から座席まで案内してもらえるので、
座席番号探しにも困りません。
ですので、私の場合、搭乗口までは自力で行っても、
搭乗口から機内までの案内と優先搭乗はいつもお願いするようにしています。
7.入国書類の記入
ごく一部の国を除き、
外国に入国する際に欠かせないのが入国カードや税関申告書などの入国書類です。
文字も記入欄もとても小さいのが普通です。
でも、大丈夫です!
パッケージツアーの場合は旅行代理店があらかじめ大方記入しておいてくれるのが普通ですし、
個人旅行でも航空券を旅行代理店で購入すると
同じように記入済みのものを渡してくれることがあります。
航空会社で航空券を買ったり、旅行代理店で記入してもらえなかった場合はどうするか?
これもCA(Cabin Attendant)さんにお願いすれば機内で代筆してくださいます。
チェックインの際にあらかじめお願いしておくとより確実です。
入国カードには滞在先ホテルを記入することが多いので、
宿泊先のホテル名と電話番号を事前にメモしておき、CAさんに渡すとスムースです。
ただ、いずれの場合も、サインだけは自筆で書くのが基本ですので、
記入欄をCAさんに教えてもらいながら頑張って書きましょう。
さて、長くなってきましたので続きはまた次回~。
長々とお読みいただきありがとうございました。
参考:飛行機にのる時は・・・?
http://www.viwa.jp/article/166094523.html
2010年10月18日月曜日
飛行機に乗る時は・・・?
奈良が公共交通の利用について書いていますので、
便乗して、飛行機に乗る時に受けられるサービスについて書いてみたいと思います。
飛行機旅行、ましてや海外旅行なら、
視覚障害者にとって「ちょっと面倒だな、心配だな」と思ってしまう関門がいくつもあります。
・チケットを手配して
・空港に行って
・たくさん並んだカウンターから目的のカウンターを見つけてチェックイン
・出国審査
・目的の搭乗ゲートまで行く
・搭乗するときはたいてい行列ができてごちゃごちゃしている
・指定された座席を見つける
・機内で入国書類を書く
・目的地で入港審査場を探す
・入国審査を受ける
・たくさんの荷物の中から自分の荷物を探す
いやぁ、大変そうですよね・・・!
でも、心配はいりません!大丈夫です。
航空会社や空港の障害者向けサポートサービスは大変充実していますから。
どんなサービスが受けられるのか、
ここからちょっとルポ風に紹介してみたいと思います。
今年の1月に渡辺は仕事でタイのバンコクに出張に行きました。
景気低迷で経費削減が叫ばれる折、当然のように一人で行かされます。
1.まずはチケット購入
私の場合は、航空会社のWebサイトで直接予約・購入することが多く、
今回もそうしました。今回の航空会社はJALです。
航空会社に電話して予約することもできます。
また、もちろん、JTBやHISなどの旅行代理店を経由して予約することもできます。
旅行代理店でも、Web、電話、店舗に行く、など、さまざまな方法が使えます。
でも、私の個人的なお勧めは直接航空会社で予約・購入することです。
最近は航空会社でも安いチケットが購入できますし、
なにより、事前に座席の指定ができ、
空席がある限り、できるだけ前方、とか、通路側、とか、希望が通ります。
私の場合も、機内で歩く距離の少ない前方の席、
CA(Cabin Attendant)さんにお願い事をしやすい通路側の席を指定するようにしています。
2.空港に行く
ここは奈良が詳しく書いてくれている部分なので、割愛します。
3.チェックインカウンターを探す
私の場合は、事前に航空会社のWebサイトで空港の地図を確認し、
チェックインカウンターの場所をだいたいつかんでおくようにしています。
今回もそうすることでJALのチェックインカウンターには迷うことなくたどり着きました。
もし、実際に空港に行って、自力で見つけられなかったら、
これはもう、誰でもいいので、空港の職員か航空会社の職員ぽい人に
尋ねてしまうことにしています。
それから、持っているといいのが、白杖(はくじょう)。
JALのチェックインカウンターに到着したのは良いのですが、
行列がうねうねできていて、
どこに並んでいいのか分からずに白杖をもったままウロウロしていると、
航空会社の職員の方が、どちらへご出発ですか?と声をかけてくれました。
バンコクです、と答えると、行列に並ぶことなくカウンターに案内してくださり、
すぐにチェックインを済ませることができました。
チェックインが済むと、カウンターの職員の方が、
よろしければ搭乗口までご案内させていただくこともできますが、いかがでしょうか?
と聞いてくださったので、お願いすることにしました。
通常ならこのまま出国審査、搭乗口と案内していただくのですが、
実はその前に一つ済ませておきたいことが・・・・。
この出張は1月、日本は冬。でもバンコクの気温は30度。
ということで空港まで着てきたコートを空港の手荷物預かりサービスに預けて行きたかったのです。
案内していただいている手前、ちょっと恐縮だったのですが、
コートを預けたい旨伝えると、笑顔で手荷物サービスの店舗まで連れて行ってくれました。
こんなことまで案内してもらえるなんて・・・!
というワケで、長くなってきたので、続きはまだ次回にしたいと思います。