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2021年9月3日金曜日

視覚技塾2021~遠隔ロービジョンケア~のご案内

 皆さま

viwa事務局です。
10月の視覚技塾のテーマは、『遠隔ロービジョンケア』です。

新型コロナウイルスにより、世界は一気にオンライン化が加速しています。
オンラインではできないだろうと思っていたことが、実際にはできるどころか思わぬ効果を生み出している取り組みもよくみられるようになりました。

眼科で行われるロービジョンケアはどうでしょうか。
なんと!もう数年前から遠隔ロービジョンケアを実践している眼科が山梨にあることをご存知でしょうか。
なんと、山梨の眼科で遠隔ロービジョンケアに携わるのは名古屋在住の歩行訓練士!
ロービジョンに携わる社会的リソースが限られる中、地域を超えた連携のカタチがはじまっています。

あなたの地域でも、あなたの病院でも、遠隔ロービジョンケアを取り入れることで可能性が広がるかもしれません。
今回は遠隔ロービジョンケアの実際に迫ります。

下記、セミナーの詳細です。情報の転送・転載は大歓迎です。

- 記 -

開催日:2021年10月9日(土)14:00~16:00
場所:オンライン(zoom)
主催:視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"
テーマ:遠隔ロービジョンケア
話題提供:
原 志治(はら ゆきはる)氏
所属:医療法人アウゲン田辺眼科 非常勤講師

田辺 直彦(たなべ なおひこ)先生
所属:医療法人アウゲン田辺眼科 院長

【プログラム】
14:00-14:05 ごあいさつ&事務連絡など
14:05-14;55 講演
15:00-15:05 休憩
15:05-15:55 質疑応答
15:55-16:00 終わりの挨拶&事務連絡

【会費】
一般:1,000円
学生:無料
※事務手数料、講師謝礼 等
※会費は事前のお支払いをお願いいたします。
支払い方法の詳細はお申込みいただいた方へご連絡いたしますが、Paypal(クレジット決済)、ゆうちょ銀行への振り込みを予定しています。

【お申込み方法】
下記必要事項をご記入の上、メールで申し込む
お申し込み先: info@viwa.jp
お申し込み後2日以内に、受け付け受領およびお支払方法に関するメールを事務局よりお送りいたします。
2日経っても事務局からメールが来ない場合はinfo@viwa.jpまで再度ご連絡ください。

<必要事項>※項目名末尾の「*」は必須項目です。
・件名に「10月開催視覚技塾申し込み」と記載願います。
・氏名(漢字)*
・氏名(ふりがな)*
・メールアドレス*
・電話番号
・所属
・一般 / 学生* (会費の金額が異なるため、必ず記載願います。)
 →一般の方のみ 支払い方法をいずれかよりお選びください(クレジットカード決済 / ゆうちょ口座振り込み)※口座振り込みの場合は振込手数料はご負担願います。
・Zoomミーティングやウェビナーへの参加経験*
 あり / なし
・事前の質問事項
・その他、事務局への問い合わせ

【申し込み締め切り】2021年10月6日(水)

原 志治氏プロフィール】
1972年名古屋市生まれ。
1996年から、国立障害者リハビリテーションセンター(通称:国リハ)等でケースワーカー・歩行訓練士として勤務。
厚生労働省本省勤務時代に、「国家公務員としての様々な限界」を感じ退職。
退職後、生活困窮者等を支援するNPOにて、ホームレス支援に携わる。(埼玉)
名古屋に戻り、就労継続支援A型、B型事業所にて、管理者兼サービス管理責任者として、身体・知的・精神・発達障害の就労支援に携わる。
やはり歩行訓練士に戻りたくなり、認定NPO法人神戸アイライト協会で歩行訓練士・事務局次長として3年勤務。
神戸時代に繊維筋痛症を発症し、アイライト協会を退職。田辺先生から遠隔医療相談の
お誘いを受ける。(遠隔相談開始)
2019年名古屋に戻る。
2020年関節リウマチ発症
現在に至る。

一言:
奥さんは網膜色素変性症の当事者。毎日が「ロービジョンあるある」な生活を2人で楽しんでます!

田辺 直彦氏プロフィール
平成17年3月 順天堂大学医学部医学科卒業
平成23年3月 山梨大学大学院 医学工学総合研究部 卒業
医学博士 眼科専門医取得
平成24年 田辺眼科 副院長
平成28 年 山梨県立盲学校 校医
平成29年 田辺眼科 院長
山梨県視覚障害を考える会 副会長

一言:
田辺眼科では、最先端の眼科医療を地域の皆さんにお届けできるように、また見えづらい方へのロービジョンケアの治療、情報発信、交流の拠点となれるように日々努めています。
遠隔医療相談も今年で4年目になりました。
医療・教育・福祉・就労を繋ぐ窓口になれるよう奮闘中です。

【その他注意事項】
・視覚技塾は、講演内容の編集後、ブログ記事上に動画を公開予定です。
なお登壇者への質疑応答については、当日参加された方のみの時間となります。
・本事業は愛盲報恩会より助成を受けて実施しております。

【ご質問・お問い合わせ】
視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"
奈良・山本
Mail: info@viwa.jp
URL:  http://www.viwa.jp/
viwa 事務局


2021年5月31日月曜日

研究レポート:コロナ禍における視覚障害者の日常生活-プラスとマイナスの変化に関する内容分析-

 皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。


2020年は新型コロナウィルスという未知の存在により私たちの生活は大きく変化しました。

それは視覚障がい者を取り巻く環境も同様です。


今回は、いつもviwaの活動に協力をしてくれている愛知教育大学の相羽研究室の学生さんが卒業研究として行った研究結果をご紹介したいと思います。


卒業研究のテーマは、コロナ禍における視覚障害者の日常生活-プラスとマイナスの変化に関する内容分析-です。


視覚障がいのある方にインタビューを行い、コロナによる日常生活の変化について分析しています。


注目すべきは、マイナスのことだけではなくプラスの面にも焦点をあてていることです。


ぜひ、一年間の卒業研究の成果をご覧いただけたらと思います。



URLをクリックして動画をご覧になる場合はコチラ

https://youtu.be/UpmpYjeoaRA






過去の研究レポートは下記よりご覧いただけます。

【研究レポート】アルビノの子どもを持つ保護者の教育的ニーズに関する研究

https://www.viwa.jp/2016/10/blog-post_15.html


研究レポート 理療業に従事するロービジョン者のソーシャルサポートに関する研究①

https://www.viwa.jp/2018/08/blog-post_35.html


研究レポート 理療業に従事するロービジョン者のソーシャルサポートに関する研究②

https://www.viwa.jp/2018/08/blog-post_59.html


#コロナ禍 #視覚障害 #日常生活 #研究 


viwa 奈良里紗


2021年3月2日火曜日

中途視覚障がい者が大学で働く上での工夫

皆様 
こんにちは。
佐藤 正純です。
 
今回は私が中途で視覚障がい者となってから大学で教鞭をとるようになるために行った工夫を紹介します。 

瀕死の重傷で失明や歩行困難などの重度障がい者となった私は 医学の知識と経験を生かして若い学生を教えることが唯一の社会復帰のチャンスと考えて機能訓練を続け6年後に社会復帰してから今日まで19年間 基本的に大学や専門学校の非常勤講師として医学の講義を仕事としてきましたので、まずはそれについてお話します。 

失明を含む重度障がい者となって脳神経外科医としての復職が不可能となった私がまず考えたことは、 自身の医学知識を生かして教育の仕事を目指す他には社会復帰の道はないということでした。 
その手段として墨字や点字は非現実的で、音声読み上げソフトというソフトは視覚障がい者が自立するための画期的なITであり、 その技術を習得するための恩師に恵まれたことが私の社会復帰のための最初のステップになりました。 

次に、教壇に上がって学生に講義をするためには、まずそのために必要な情報を集めて講義資料を作成しておくことが必要で、 教科書から情報を得ることが不可能な視覚障がい者は非常に不利な立場にあります。 しかし、私の場合幸いにも最初は医学史や医学一般という項目の中で講義のシラバスは私の思うように作成しても良いと任せていただき、 必要な情報はインターネットで検索してくれる同級生や後輩、知人などに恵まれたことで、 比較的速やかに情報を収集することができ、その情報から自分なりの教科書を1冊完成させることには大変な労力を必要としましたが、 逆に自分のペースで講義プログラムを完成させることができたのは有利だったのかもしれません。 

そのうち私は障がい者団体を通して知り合ったテキストボランティアの方に既存の教科書をそのままテキスト化していただいて読むことができるようになったため、 大学のプログラムに従って講義を進めていくこともできるようになりました。 とは言っても、教壇に上がって全く視力に頼ることなく90分の講義内容をすべて自分の記憶だけで達成することは難しいことで、 私の専門である脳神経外科の講義などは立て板に水ですらすらと90分話すことができても、 専門外の科目を依頼された時には最初のうちは記憶に頼って60分ほど話すことができても 最後には話すことがなくなってしまって終了のチャイムが待ち遠しいなどと思ったこともありました。 

そうしたことが起こらないようにするため、講義資料は1週間に1日の講義のために1週間毎朝4時に起床して教室で読みながら私の講義を聴いてもらうために学生に配布するものと、私が学生にわかりやすく説明するために講義前日までに作成してICレコーダーに録音して自分が何度も読んで記憶するためのものと二つを作成します。 講義前日は記憶すべき資料を何度も読んで、翌日に朝寝坊しないために晩酌はせずに早めに就寝します。 当日は目覚ましで3時に起床して軽く朝食をしたらまた1時間資料を読み返して4時30分に出勤。 確実に座れるように始発電車に乗って大学まで3時間の通勤の間、車内ではずっとICレコーダーで資料を読んで記憶を確かめながら過ごします。 大学には講義が始まる1時間前に到着します。 

それは、視覚と歩行に障害がある私が通勤のための歩行訓練の先生に指導を受けた時に厳しく指導されたことで、 自分が約束の時間に遅れそうになって急いだりするのは危険だということを自覚して、十分な余裕をもって通勤しなさいと言われたためです。 そのおかげで、もしも電車が遅れるようなことがあっても余裕をもって早めに大学に 到着することができますし、 そんな時は遅刻して来た学生や先生方よりも先に到着した私が待っているということも多くなって、大学内での私の信頼を増すことにもなります。 大学に到着してトイレや他の先生との打ち合わせをする以外は、また資料を読みながらどのように話を進めるか頭の整理を進めて準備をします。 こうして早起きして万全の準備をすることで、どうにかその日の3時間の講義を無事に達成することができるわけです。 

そんな生活を私の努力と呼んでくださる方もいますが、 これは障がいを負った私がハンディを克服するために考え出した方法で、 努力というより工夫と呼ぶべきものだと考えています。 つまり障がい者はまず自分のハンディを素直に認めて、必要な場合は健常者の協力を求めること。 そして、そのハンディを克服するために様々な方法を考えて工夫することが仕事を続けるために必要だと思います。 

(ウサギとカメ)という民話は世界中いたるところにあるそうで、 日本の(ウサギとカメ)はのろまなカメでも努力すればウサギに勝てることがあると努力の大切さを教えています。 

ところがアフリカのカメルーンの(ウサギとカメ)では カメがウサギとの競争の前日に、仲間を会場の途中の区間ごとに並べて配置しておいて ウサギをかく乱して勝利するという話で、弱者でも仲間の協力と工夫があれば強者と闘えるという教えなので、 
私はいつもこの話を思い出して、障がい者にとっての座右の銘にしています。

2020年12月19日土曜日

実施報告:視覚技塾2020~中途視覚障がい者の日常生活の知恵オンライントークセッション!~

皆さま


viwaの御園です。こんにちは。


1。初めに

10月25日に「中途視覚障がい者の生活の知恵 オンライントークセッション!」を開催いたしました。

休日にもかかわらず、視覚障がいのある当事者の方、 眼科医の方々など、多くの方々にご参加いただきました。

改めまして、ご参加い ただきましてありがとうございます。


2。当日使用したスライド


3。当日の模様


URLからアクセルしてご覧になる場合はコチラ

https://youtu.be/RiZs99kRaqY

4。いただいたコメント

以下は、終了後にいただきまたコメントです。

一部割愛させていただいていますこと、あらかじめご了承ください。


・自分が今、見えづらさを感じ始めていて、毎日不安の中で生活しているので、 

どうやってそれを乗り越えていったのかというお話は励みになります。


・いろいろな方の話が聞けて、とても良かった。


・眼科の医師にがっかりしたことは診察中に無言で席を立たれて医師がいないの 

に一人でしゃべっていたこと。眼科の医師に励まされたことは家事をこの目の状 

態でよくこなしているといわれたこと。食事は苦労している。平皿に盛られたデ 

ザートを食べる時など。行列は決して先頭に並ばないように気を付けている。


・移動(信号機)時の対応について、先日、JRPS等の一部のMLで周知・共有があ 

りましたが、最近、白杖を持って信号待ちをしている方に、実際は赤信号にも関 

わらず、青になりましたよ、と声を掛けられた事案が出ているそうです。こうし 

たことは昔からありましたが、viwa様でも、良い情報と併せて、危機管理・防犯 

的な情報も率直に広報して頂けると有難いです。


・"患者さんには 次に繋げる支援が必要なんだと改めて思いました

爪切りができないと言う患者さんが時々います。早速方法を伝えてあげたいです

体験談も参考になります


・移動が目的ではなく 何のために移動するか というお話し  何と言うか 響き 

ました


・"もっと多くの工夫についてお話を聞きたいと思いました。

・フリーの時間に質問や意見を言いたいと思ったのですが、どのタイミングで発 

言すれば良いのか、難しいと思いました。


・私は、爪切りとして、刃の部分があまり湾曲していない、貝印の足のツメキリ_HL0606 | 貝印公式オンラインストア

https://www.kai-group.com/store/products/detail/9426

を手の爪にも利用していましたが。刃の部分が比較的ストレートなので、誤って深爪

する心配があまりありませんでした。


また、ハミガキ粉として、小林製薬株式会社のスミガキ│製品情報│小林製薬株式会社

https://www.kobayashi.co.jp/seihin/smg/


という「黒いハミガキ」を利用したことがあるのですが、つかいやすいでしょうかね

ぇ。


・"各分野での話が聞けたことはとても参考になりよかったです。事例も複数取 

り上げていただきよく理解できました。


・未来の希望がないと、より不安になり受容を拒もうとしてしまうのだと思うの 

で、そうした解決につながる手段をたくさん紹介してもらいたかったです。


・女性の受容への話も聞きたかったですね。ありがとうございました。


・仕事中だったので、全部参加できなくて心残りでした


以上です。


次回は12月26日に6名限定の相談会を実施します。

ご興味ある方は気軽にご参加ください。


viwa 御園 政光


2020年11月28日土曜日

【第五報】新型コロナウィルスによる視覚障がい児・者のお困りごとアンケート

 皆様


viwaの村上です。

viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障がい児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。


※アンケートに関する記事はこちら↓↓

http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html


第一報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。

http://www.viwa.jp/2020/05/blog-post_17.html


第二報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。

http://www.viwa.jp/2020/06/blog-post_20.html


第三報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。

http://www.viwa.jp/2020/07/blog-post_31.html


第四報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。

https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_35.html


ここでは、9月7日から10月26日までに寄せられたで19件について調査結果を報告します。

まず、回答者の分布について示します。男女比は少し男性の方が多いようです。

年齢の分布は30代、50代が中心となっています。

男性:10人

女性:8人


10代:1人

20代:4人

30代:5人

40代:2人

50代:5人

60代:1人


都道府県の分布では東京都3件、続いて千葉県、愛知県、福岡県が2件となり、比較的都市部からの回答が多くありました。


上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。


・コミュニケーション

zoomの使い方がわからなくて色々な活動に参加できなくて困っています。誰か助けてくれるところはないのでしょうか。


・買い物

コロナ禍ということもあり、へ初めてヘルパーを利用しましたが、ヘルパーの方と相性が良くありません。初めてヘルパーを利用するのでわかりません。


・日常生活

布マスクで絵柄が入っているものの場合、上下がわからず逆さにつけてしまう。



前回(第四報)と同様に、コロナ自体へのお困りごとというよりも、

「新しい生活様式」に向けた様々な環境変化の中で、どのように対応すればよいのかお困りごとが具体的にわかってきたような印象です。

特に、「Go To トラベル」や「Go To イート」など、新しく始まった施策をどのように利用すればよいか、

情報や使い加賀田わからないというコメントがありました。


「新しい生活様式」の中でオンラインでのセミナーも多く開催されるようになりましたが、

これらへの技術的な操作への不安も寄せられていました。

新しく始まった施策やシステムを、実際に試しながら体験できる機会があると、

これらの不安も解消されていくのだと思います。



お困りごとの具体的な内容については、facebookのファンページを通じて共有いたします。

お困りごとに対するアドバイスや情報をお持ちの方は、ぜひコメントをお願いいたします。

本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。


アンケートにご協力いただける方は、下記より回答をお願いします。↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform


引き続き、よろしくお願いいたします。


key words 新型コロナウィルス 視覚障害者 ソーシャルディスタンス 新しい生活様式 アンケート


viwa 村上

2020年7月31日金曜日

【第三報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート:

皆様

viwaの村上です。
viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障碍児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

※アンケートに関する記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

第一報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/05/blog-post_17.html

第二報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/06/blog-post_20.html

ここでは、6月1日から7月11日までに寄せられたで40件について調査結果を報告します。
まず、回答者の分布について示します。男女比は少し男性の方が多いようです。
年齢の分布は40代を中心に、70代から10歳未満まで幅広く意見を頂けました。
男性:21人
女性:19人
10歳未満:1人
10代:4人
20代:7人
30代:7人
40代:9人
50代:6人
60代:1人
未回答 2人

都道府県の分布では東京都が8件、次いで埼玉県4件、神奈川県、静岡県が3件と東京を中心に回答が多く集まりました。
全国的な影響というよりも、感染拡大が顕在化している地域からの回答が多いのかもしれません

上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。
大きなカテゴリとして、「買い物」「コミュニケーション」「日常生活」「医療・福祉」「学習」「仕事」に分かれます。

例えば、以下のようなお困りごとがありました。

買い物:
・買い物をするときのカウンターにアクリル板のようなものが設置されており、店員さんの様子が見えにくくなったり、声が聞こえにくくなった。
・出入り土や通路が限定されており、新しい順路での買い物になかなか慣れない。
・サポートを依頼するときに、店員さんに声をかけにくくなった。

日常生活:
・(周囲の様子を視覚的に把握することができないため)マスクを外すタイミングがよくわからない。
・タッチレス化が推奨されるが、公共交通機関の資料や手すりなどに触れずに生活することへの不安

コミュニケーション:
・視覚障害同士のコミュニティ活動を今後どのように運営すればよいかわからない。
・オンラインで相手とコミュニケーションをとる時に、画面を白黒反転していると自分の画面を共有するときに、相手にとってはわかりにくくなってしまう。

医療・福祉:
・新しい生活様式の中で、視覚障碍者への手引きやガイドをどのようにすればよいかわからない。
・コロナの状況での避難所生活について、どのような方法になったのか情報がほしい。

仕事:
・テレワークの長期化による、自宅での就労環境の整備

学習:
・大学での授業はオンライン授業が中心となっているが、なかなか友達ができない。

前回(第二報)と同様に、お困りごとの内容が具体的な内容になってきています。
特に、新しい生活様式が求められる中での不安やお困りごとが多く見受けられました。
回答の中には、以前とは人の流れや立ち位置が異なり、人やモノとの距離感になれずに、人とぶつかってしまったという声もありました。

お互いに悪気はないのですが、当事者だけでなく、社会全体がコロナ感染への恐怖と新しい生活様式への変化にストレスを抱えてしまっていると思います。
環境に慣れない中での出来事から人との口論や衝突に発展してしまうこともあると思います。
このような中だからこそ、「お互い様」の優しさを「意識的に」持つようにしたいですね。

お困りごとの具体的な内容については、facebookのファンページを通じて共有いたします。
お困りごとに対するアドバイスや情報をお持ちの方は、ぜひコメントをお願いいたします。
本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。

アンケートにご協力いただける方は、下記より回答をお願いします。↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform

引き続き、よろしくお願いいたします。

key words 新型コロナウィルス 視覚障害者 ソーシャルディスタンス 新しい生活様式 アンケート

viwa 村上

2020年5月10日日曜日

第4回オンラインパパママ会実施報告

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

5月最初のオンラインパパママ会には、眼科医の仲泊聡先生と、視能訓練士の田中恵津子先生にいらしていただきました。
オンラインパパママ会が始まったころから、ロービジョンのお子さんの眼科受診はどうしたらよいかということが話題にあがっていました。
そのほかにも、家庭で学習する時間が多くなり保護者の方が見え方のことで気になることも増えてきたようでした。
そんな状況でしたので、医療の専門家にご参加いただき、本当にありがたかったです。

今回は7家族の皆さんにご参加いただきました。
参加された方からは、
「普段、目のこと、聞きたくてもなかなか聞けないので、眼科医の先生と直接お話できてとてもうれしかったです」
「本当は途中で退出する予定だったのですが、皆さんの話に聞き入ってしまい、あっという間に時間が過ぎてしまいました」
「医学的に、子どもの目のことを意外とちゃんと理解していなかったということに気づきました」
「科学技術の進歩でもしかしたら将来眼の病気が治るかもしれないという希望ももちつつ、でも、今親としてできることをしっかりやっていきたいと思いました」
「サプリ、効果があると信じていたので、あまり効果がないと聞いてすごく勉強になりました」
「目を近づけたらいけないとずっと思っていたので、目を近づけたり、親からみると眼が悪くなりそうって思うような環境であっても、本人がそれで見やすいのかということを確認することが大切なのだと学びました」
などなど、多くの感想をお寄せいただきました。
眼に関する正しい情報を入手する場は、本当に大切なのだなと改めて感じたパパママ会でした。
オンラインパパママ会は金曜日の夜21時から開催しています。
興味・関心のある方はinfo@viwa.jpまでお問合せください。

key words 親支援 子育て ロービジョン 未熟児網膜症 治療
viwa 奈良里紗

2020年2月5日水曜日

最新医療経営2020年1月号に記事が掲載されました。

皆様


こんにちは。viwaの奈良です。

さて、この度、最新医療経営という月刊誌に文章を掲載していただきましたのでご紹介します。

私が担当した部分は、患者自身が理想の医療を語る!という連載記事の17回目でした。
腎臓疾患で週4回程度透析をされている患者さんのお話や乳がんを患った経験のある女性、精神疾患の方等、様々な疾患を抱えた方々の連載となっており、とても読み応えがありますよ!

私は、弱視難聴の立場から病院に求める合理的配慮という記事を書きました。
病院に行くまでに病院を調べるときのウェブアクセシビリティの話題から、お薬の処方まで、治療を受けるというときに私自身が困っていること、こんな配慮があると助かります!という内容を書きました。

合理的配慮は人それぞれ違いますから、あくまでも私の場合はという内容になりますが、ぜひ、医療関係の方々に参考にしていただけたら幸いです。

下記から購入可能です。
http://www.jmp.co.jp/phase3/

読者の皆さんは病院に行くとき、困ったこと、ありませんか?
あるいは、主治医とこんな形でよい関係性を築いています!など、あなたの経験も教えてください。
何かご意見・ご感想等ありましたら、info@viwa.jpまで気軽にご連絡ください!

key words 病院 最新医療経営 障がい者 主治医

viwa 奈良里紗

2017年10月9日月曜日

NHKラジオ第二「視覚障害ナビ・ラジオ」でパパママ会が紹介されます!

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
2学期がはじまり、文化祭や体育祭等のシーズン到来ですね。
教室を一歩外にでての活動は楽しさ半分、不安半分なのではないでしょうか。

さて、NHKラジオ第二「視覚障害ナビ・ラジオ」でパパママ会の活動が紹介されることになりました。
パパママ会に参加されたことのある皆様はもちろん、まだ、参加したことのない方、当事者家族ではない方にもぜひ聞いてもらえると嬉しいです♪

視覚障がいは希少障がいと言われるほど、数でいえば、障がい者の中でもとても少ない障がいです。だからこそ、つながりあうことはとても大切!と感じています。

赤ちゃんが生まれる産婦人科や眼の病気をみる眼科、産婦さんのサポートをする保健師さんたちにもぜひ聞いてもらいたいです。

地域で一人ぼっちで子育てをすることほど、不安なことはないと思います。
放送日がすぎても、インターネット上で聞くことができますので、ぜひ、多くの方々に情報を届けてもらえたらと思います。

**以下、放送内容の詳細です。**

NHKラジオで「パパママ会」を紹介します!
是非お聴きください!

番組:NHKラジオ第二「視覚障害ナビ・ラジオ」
HP:http://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/

放送日:10月1日(日)夜7時30分から8時
    再放送10月8日(日)朝7時30分から8時
再放送のあとは、番組HPに音声がアップされて聴く事が出来ます。

内容:テーマは「パパママ会」でつながろう!
出演:奈良里紗さん

9月に開催されてパパママ会の様子、パパママ会に参加しているパパママのお話を交えながら、奈良さんがお話します。


ラジオはスマートフォンの無料アプリ「らじるらじる」から
クリアな音声で聴く事が出来ます。
マンションなどラジオの電波が届きにくいところでも聴けます。
どうぞ宜しくお願い致します。

2017年9月24日日曜日

見えにくい私の子育て Aさんの妊娠体験記

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

「見えにくい私の子育て」と題して、奈良の子育て体験記を綴っておりましたが、このきっかけにもなった私の友人が無事に出産し、子育てをするママ友となりました。

そこで、彼女にも妊娠中に工夫したことを綴ってもらいました。
私は彼女にアドバイスした立場ですが、彼女の体験記を読みながら、
「なるほど、そういう方法があったか!」
と、新しい発見もありました。

ぜひぜひ、プレママ&プレパパたちに読んでもらえたらと思います♪

**ここから**

Q.まずは、あなた自身のことについて教えてください。
視力:両目0、02
視野の状態:普通
病名:視神経萎縮による弱視で、オーディトリーニューロバシー
そのほか聴力についてなど:両耳難聴あり、会話の聞き取りに苦労しています。静かな場所でははっきり話してもらえれば聞き取れますが、雑音のある場所ではほとんど聞き取れません。

Q.妊娠中、障がいがあることで困ったことやそれに対して具体的にどういうふうに対応したのか教えてください。

まず、障がいのことをスタッフ全員に知ってもらうことが大切だと考え、妊娠がわかって二回目に通い始めることになったときに、障害者手帳をコピーして渡して、詳しく説明しました。出産する病院でも同じように最初に説明をして、理解してもらうように努めました。

困ったことはその都度お話して解消するようにしました。毎回の妊婦検診で赤ちゃんの様子をモニターで見せてもらったのですが、それが寝たままの状態だったので見えにくく、体勢的に単眼鏡やスマホのカメラ機能でも見えにくかったため、先生にお願いしてエコー写真を近くで見せてもらいながら説明を受けました。また、動画をUSBに入れてもらって自宅で確認したりもしました。


母親学級にも参加しておきたかったのですが、スクリーンが見えにくかったり、説明が聞き取れないと、グループワーク等で迷惑になることもあるかもしれないと思い、主人も一緒に参加できるように、スタッフにお願いしました。また、主人の参加が難しい時は、マンツーマンで内容を教えてもらいました。

出産にむけて医療スタッフと、見えにくいことや聞こえにくいことで不安なことを話しました。例えば、分娩時、スタッフの言っていることが聞き取れないかもしれないからその時は耳元ではっきりと話してほしいこと、出産してからは授乳が上手く出来るか不安だということ、おむつ替えが見えにくいだろうから心配だということ、具合が悪いときすぐに察してあげられるか、沐浴は上手くできるか、など、とにかく思い付く限りのことを話しました。見えていて聞こえていても、初めての出産はわからないことばかりで不安なことが山ほどあると思います。スタッフの方々は、見えている人の不安は聞いたことがあっても、私のような妊婦はどんなことが不安で実際に困難なのかわからないと思ったので、些細なことも相談して一緒に解決策を考えてもらいました。出産するまでではなく、出産したあとのこともしっかり話を聞いてもらったことで、心強く嬉しく思いました。

**ここまで**

いかがでしたでしょうか。

今後もマイペースに彼女にも子育てシリーズを一緒に書いてもらおうかなと思っています。

key word 妊娠 障がい者 母親学級 

viwa 奈良 里紗

2015年12月6日日曜日

【ご報告】第16回日本ロービジョン学会学術総会参加&発表報告

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。11月21日~22日の2日間に東京の一ツ橋講堂にて、第16回日本ロービジョン学会学術総会が開催されました。

viwaでは、21日に「ピアカウンセリングに関する事例研究」という題目で研究発表をしてきました。東京での開催ということもあり、久しぶりにviwaスタッフ6名が集まり、ポスター発表をすることができました。

私たちがまとめた研究の内容を簡単にご紹介します。


みなさんはピアカウンセリングという言葉を聞いたことはありますか?
同じ境遇の人同士がカウンセリングをすることを言います。

いわゆるカウンセラーという立場ではなく、あくまで、ピア(同じ境遇)という立場でカウンセリングをします。viwaの活動の一つとして、様々な方からご相談を受けることがあります。
今年2月にロービジョン者であるA子さんから、ある相談がviwaに持ち込まれました。
A子さんは周囲に同じ境遇、つまり、ロービジョンの方がいない中、地域でロービジョンは自分だけという状況で育ってきました。小学校から高校まで特別な支援を受けた経験もありません。

また、地方都市に住んでいるA子さんは病院や盲学校からの支援や情報提供を受けていないことから、日常生活にも困難を抱えているような状況でした。
そこで、A子さんに対してviwaスタッフがピアカウンセリングを実施することになりました。A子さんにはスタッフに聞いてみたいことを書きだしてもらい、それをもとにお話しを進めていく形をとりました。全部で10回のピアカウンセリングのセッションを行い、10回とも異なるロービジョン者が相談に応じました。つまり、10名のロービジョン者がピアカウンセリングを実施したことになります。

それぞれ育った環境や見え方、職業の違うロービジョン者から話を聞くことでA子さんにとってはとてもよい機会になったようです。10回目のピアカウンセリングを行った時、A子さんにある変化がみられました。それはこれまで相談する側だったA子さんが、過去のピアカウンセリングで得た情報をもとに助言側へとまわる場面がありました。

このことに私たちは着目しました。ピアカウンセリングの目指すところとして、同じ悩みをもつ人の存在を知り、悩みの共有がなされます。また、多様な生き方や人によって異なる独自の工夫についても知ることができます。最終的には、相談する側だったA子さんが誰かのピアカウンセラーとしてピアカウンセリングを行えるようになる!
このような循環を起こしていくことが必要なのではないかと考えています。ピアカウンセリングについては、まだまだ、現場での経験則で行われているところが多く、学術的にその重要性やノウハウの報告がなされていないのが現状です。ピアカウンセリングという性質上、ピアではない第三者が入っていきにくいということもあるのかもしれません。viwaでは今回のA子さんの事例について研究論文としてまとめることを目標に引き続き活動していきたいと思っています。

当日は2分30秒で研究の内容をプレゼンテーションするところからはじまりました。私たち視覚障がい者はプレゼンテーションが得意でもあり、苦手でもあります。というのは、プレゼンテーションは原稿を見ずに行うことが基本です。もともと原稿を見て話すということが難しいロービジョン者は原稿の内容を覚えるしかありません。点字使用者の場合はここの事情が異なります。手元で点字を読みながら前をまっすぐ向いて、あたかも原稿を一切見ていないようにプレゼンテーションをすることができます。

私はそんなことできないので、直前まで発表内容を練習しました。また、緊張してスライド送りを忘れてしまったり、スライド送りをしてもちゃんと話している内容とスライドが一致しているか確認しながら進めることができないため、発表のときにはスライド送りとタイムキープのためにスタッフの優希にサポートに入ってもらいました。以下、発表しているときの様子です。


次にポスター発表です。私たちロービジョン者はポスターをまっすぐはるということが苦手です。
両目の視力の差が大きかったり、ほとんど片目しか使っていなかったりすると水平を見極めることが難しいのです。そこで、勉強にきていた学生さんに手伝いを依頼してポスターを掲示しました。

ポスターの発表時間には多くの眼科医、視能訓練士、その他ロービジョン関係者の皆様にお越しいただき、たくさんのご質問、ご指摘、応援メッセージをいただきました。

viwaスタッフ一同、学会でいただいたご意見をもとに今後も活動を充実させていきたいと改めて思った次第です。
地域にうもれてしまいやすいロービジョン者、その人たちの支援に携わっている専門家の皆様とお会いしてお話することができて私たちもとても勉強になりました。

viwa 奈良里紗


key word ロービジョン 弱視 ピア カウンセリング 研究

2015年2月10日火曜日

地方で暮らす視覚障害者 あなたの工夫教えて!

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今回は地方で暮らす視覚障害者にスポットをあてたいと思います。
視覚障害者といえば、当然、車の免許がとれないがゆえに、日常生活に不便さが生じることはいうまでもないことです。

東京のように公共交通機関が整備されているところであれば、不便を感じずに生活できるかもしれませんが、地方に住んでいる場合はどうなのでしょうか。

愛媛県在住の加藤さんが地方で暮らす工夫を紹介してくださいました。

ぜひ、参考になさってくださいね。
ほかにもこういう工夫gああるよ!などありましたら、お寄せください。

*ここから*
みなさん、こんにちは!

愛媛の加藤です。

今日は、
「地方で暮らすことの不便と、その工夫」
について書きたいと思います。

私が住んでいるのは、四国 愛媛県の松山市で、
夏目漱石の小説「坊ちゃん」の舞台となったり、
日本最古の温泉と言われる道後温泉が有名な街です!

さて、そんな松山での生活、どんなところが困るかというと、
一番は交通の便ですね。
周りの人は口をそろえて、「車がないと不便」と言います。

しかし、免許が取れない私にとっては、公共交通機関と自転車、徒歩が移動手段です。
私がよく利用する電車は、
基本的に15分に一本。
夜遅くや休日の朝は30分に一本になります。
終電も22:40ととても早いです。

そのため、広範囲に遊びに行けなかったり、時間を気にしないといけないのが少し不便です。
また、駅や施設などの公共の表示も、まだまだユニバーサルデザインが普及している状況とは言えません。

このような事に対する工夫として、
まずは、人に尋ねることです。
私も少しの間 東京に住んだことがありますが、都会に比べ、人と人との距離は近いように思います。

いつも利用する駅の駅員さんや、すれ違う方は自然と挨拶を交わす仲になりますし、聞くとみんな優しく教えてくれます。

あとは、公共のサービスを上手く利用することですね。
例えは、最近、電車に自転車が載せられる「サイクルトレイン」というサービスが始まりました。
これを利用すると少し行動範囲を広げることができます。
都会に比べると少し不便な地方の暮らしですが、工夫次第で楽しむこともできますよ☆

2013年11月2日土曜日

自己紹介 愛媛の加藤です。

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。
先日参加した第14回日本ロービジョン学会にて、とても素敵な出会いがありました。
愛媛で育ち、愛媛で暮らすとてもかわいい弱視の女の子に出会ったのです。

そんな素敵な彼女がviwaの活動に加わってくれることになりました。

以下、自己紹介になります。

*ここから*
こんにちは!
加藤 友紀(かとう ゆき)です。
先日のロービジョン学会で奈良さんに出会い、その明るさに惹かれ、viwaに参加してみました!
周りからは、カティと呼ばれています。
キティちゃんが好きなので(^-^)/笑
趣味は、料理、音楽、旅行、サイクリング、ボランティアなどなどです。
私の眼疾患は、先天性の白内障と無虹彩です。
人より眩しさを多く感じますが、読み書きや歩行は、近づいたりすると周りと同じようにできます。
視力は両眼とも0.1程度です。
今までずっと通常学級で過ごしてきました。
大学で初めて、単眼鏡やパソコンの画面拡大ソフトを知り、私の可能性は大きく広がりました!!
現在は一般企業で働いています。3年目です。
健常者の中で働くことで、障がい者理解を少しでも深めたい! これが私のちょっとした夢です。
viwaでは、皆さんから多くのことを学び、自分自身も何か発信していけたらと思っています。
これからよろしくお願いします☆

*ここまで*

これから彼女がどんな記事を書いてくれるか楽しみにしていてくださいね!

viwa 奈良里紗

2013年8月4日日曜日

携帯型読書機アクディブビュー基本操作がわかる動画サイトの紹介

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

先日、viwaのブログの中でもタイムズコーポレーションが販売する視覚補助具のミニ体験会の報告をさせてもらいました。
http://www.viwa.jp/2013/06/blog-post_8.html

その中で携帯型読書機アクティブビューについて紹介をしてもらいました。
この携帯型読書記の基本的な使い方を動画で説明してくれています。

下記のURLをクリックすると見ることができますのでご紹介したいと思います。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=41ButrniTIg

読書機って簡単に使えそうで意外と何をどう使えばわからなかったりするので、こういう操作方法の解説があると便利ですよね。

この読書記は、小学校や中学校等の学習場面に使えるようにと開発の方々が試行錯誤をこらした機能が搭載されています。

私が使ってみて一番いいなと思った機能は、
行頭(行の最初)を記録して、ワンタッチで行頭に移動することができる機能です。

私たち弱視の人は、改行というのが非常に大変で、改行を間違えて、同じ行を読んでしまったり、2~3行読み飛ばしてしまったり・・・なんていうことがしょうっちゅうおきて、それが読書スピードをさらに遅くするんです。

なので、行頭にワンタッチで移動できるというのは、あってもよかったのに今までなかった機能を搭載したこの読書機に興奮しました!!

ぜひ、みなさんも体験会やタイムズコーレポレーションさんに直接問い合わせたりして、この読書機を体験してみてくださいね。

key word アクディブビュー 拡大読書器 弱視 学習 

viwa 奈良里紗

2013年5月19日日曜日

ipadと拡大読書器、どっちを買うべき?

皆様
こんにちは。viwaの奈良里紗です。
急に初夏らしい陽気になってきましたね。
皆様、おかわりなくおすごしでしょうか。

さて、本日は最近よく聞かれるこの質問に私なりにお答えしたいと思います。
「ipadと拡大読書機、どっちを購入したらよいでしょうか?」
viwaのブログでも紹介しているように、ipadやiphone等のタブレット端末は弱視の人にとってもとても便利なものです。
拡大読書機と大きく違う点としては、使用するために練習を積まなくても直感的に使えるということです。
一方、拡大読書機は練習をする必要はありますが、長時間の独伊書、特に学習面においては必要不可欠なものかと思います。
弱視の人は見え方も人それぞれですので、一概にipadがいいよ!とも拡大読書機がいいよ!ともいえませんが、、、
拡大読書機は19万8000円
ipadは5万円以下で購入できる
ということを考えると、拡大読書機は日常生活用具として申請をして、
ipadは自費で購入するというのがぶなんかと思います。
先日、相談にいらっしゃった方も、学校がipadか拡大読書機いずれかを購入してくれるのだが、どちらを購入してもらったほうがよいかというものでしたが、
拡大読書機を一切使うことがないのであれば、ipadを購入してもらえばよいのですが、もし、拡大読書機があったほうが便利なのであれば、拡大読書機を学校に購入してもらい、ipadは自費で購入することをすすめました。
ipadは有料のアプリを入れる場合には、クレジットカードかプリペイドカードでの支払いになったりして、カスタマイズするとなると、学校に購入してもらったものだと自由に自分が使用できないことも考えられます。
ですので、ipadは可能なのであれば、自費購入があとあと便利ですよ。
とアドバイスしている私が実は大学でipadを購入してもらったのですが、
大学の物品になるので、個人的な使用は控える必要があり、
ipadでメールをみたり、
インターネットに常に接続できる状態にしたり、
色々と制約がかかり、便利な使い方ができなくなってしまうのです。
ipad等はパソコンと同じで回転も早いですが、拡大読書機は1台購入すれば、5~10年ぐらいは使い続けることができるものなので、そういった意味でも購入してもらえる機会があるのであれば、購入してもらったほうがよいかもしれません。
補助具を購入するときって、どっちを購入したらよいのか、そもそもどれを購入したらよいのかと悩みますよね。
そういうときこそ、近隣の視覚特別支援学校やロービジョンクリニック等の専門機関の門をたたいて助言をもらうとよいと思いますよ。

key word 拡大読書機 ipad 購入
viwa 奈良里紗

2013年3月16日土曜日

ちょっとマスカラが・・・その一言のサポートが嬉しいんです!

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

色々なところでよく聞かれるのが
「やってもらうと嬉しい支援ってどんなことですか?」
と尋ねられることがあります。

その場でとっさにこたえようとすると思いつかなかったりするので、
ちょうど、昨日の報告会であった出来事を紹介したいと思います。

昨日はviwaのブログでも配信させていただきましたが、
宮城教育大学の先生方との共同研究の集大成を報告する報告会でした。

奈良も朝からはりきって準備をしました。

もちろん、女性ですから、こういうときは、お化粧にも気合が入ります。
9月のセミナーでカネボウの皆様に教えていただいたスキルをフル活用しながら、
ぱっちりおめめのばっちりメイクに仕上げてみました♪

といっても、当然、鏡をつかってお化粧をしない私は、特に確認もせず、自宅を出発!

と・こ・ろ・が、、
お昼休みに受付でボランティアスタッフをしてくれていた学生の一人が、
「奈良さん、ますからがちょっと・・・」
と教えてくれました。

やっちまったか。

実は今朝ははりきって、マスカラ多めに何度もぐりぐりうってしまったのです。笑

「どんなかんじになってる?もう超へんなことになってる?」
と私が聞くと、
「いや、遠目にはわからなかったんですけど、近くでみると目の上にマスカラがついているなっておいうのがわかりますよ」
と教えてもらいました。

とはいえ、近くでみれば編なので、あわててメイク落としを取り出して、その子にとってもらいました。

こうやって、人が言いづらいことをちゃんと伝えてくれて、
サポートしてくれること、これが本当にありがたい、嬉しいサポートなのです。

視覚障害者の支援というとついだいそれたことのように感じがちですが、
実はこんなささいなこと、ちょっとしたことが本人にとってはありがたいサポートだったりします。

あ、そういうもんなんだと思ってもらえれば幸いです。

viwa 奈良里紗

2012年8月18日土曜日

ipad活用失敗談:プレゼンテーション場面



皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今日は、ipad活用の失敗談をみなさんにご紹介したいと思います。
もしかしたら、もっと、工夫をすれば、上手く使えるようになるかもしれないので、これは、あくまでも
現時点では失敗談なんだと思ってよんでいただければ幸いです。

私はパワーポイントでプレゼンテーション資料を作成し、それに基づき、プレゼンテーションをするという場面がしばしばあります。

今まではノートパソコンをもっていったり、
拡大したげんこうをルーペで拡大しながらみたりしていました。

特に、プレゼンテーションするときは、
原稿を見てばかりいて、しかも、原稿に顔を近づけて話すというのは、
あまりよくないですよね。

例えば、以下の写真。
私がプレゼンテーションをしているところをとってもらったのですが、
実に格好悪いですね。苦笑


それで、どうやったら上手にプレゼンテーションができるだろうかとずっと考えていました。

そ・こ・で、ipadの登場です!

ipadにパワーポイント資料をPDFに変換して入れておきます。
ipadなら見たいところをすぐに拡大できるし、軽いし、きっと、使いやすいだろうと思って先日試してみました。

ところが、とても使いにくかったのです。

何がそんなに使いにくかったかというと、

①ページごとに拡大しなおさないといけない
②拡大の倍率が上手く調整できない
③指での操作に慣れていないためみたいところにすぐに移動できない
の3点があげられます。

具体的に説明を加えていくと、
①ページごとに拡大しなおさないといけない
例えば、1ページ目から2ページ目に移動させるとします。
拡大画面のまま、次のページに移動ができないので、
一回、もとのサイズに戻してから次のページに戻る必要があります。
これが、ipad初心者の私には慣れなくて時間がかかってしまいました。

②拡大の倍率が上手く調整できない
①で次のページにおくっても、また、改めて画面拡大をする必要があります。
この拡大のときに、さっきと同じ倍率まで指の感覚で拡大するというのが難しく、自分の好きな大きさにすることができず、結局、見えない・・・なんてことがおきました。

③指での操作に慣れていないためみたいところにすぐに移動できない
さらに、②で拡大したものを自分がみたい文字列に指で操作するのですが、これも慣れが必要なようで、ぐいぐい横にスライドさせると、みたいところをすぎていきすぎてしまったり、逆に、力が弱すぎたり、この下限がわからずにかなりもどかしい思いをしました。

ル-ペや拡大読書器同様、使用には多少の慣れが必要なようです。

今度は、パワーポイントがipad上で操作できるアプリケーションをいれてみて試してみようかなと思います。

余談ですが、私が学会等の重要なプレゼンテーションをする場合、実は原稿の内容はほとんど丸暗記しています。
先ほどもご覧いただいたいたように、原稿をチラ見することが我々はできません。

ここは完璧なプレゼンテーションをしなければならないという場面では、原稿を暗記するのが一番です。
なので、もし、そういうプレゼンテーションをすえるときは、最低でも3日前までには原稿を完成させて、直前まで、暗記の練習をしています。
弱視であることで、人よりちょっと努力しなければならないことのいとつかもしれません。
でも、結果的に、暗記してプレゼンテーションしたほうが、暗記してない晴眼者のプレゼンテーションより絶対によいプレゼンテーションができるはず!です。

key word  ipad プレゼンテーション パワーポイント 

奈良里紗










2012年7月1日日曜日

視覚障がい者にとって使いやすいメイク道具

皆様

こんにちは。奈良里紗です。

今日は視覚障がいのある私にとって
使いやすいメイク道具を紹介したいと思います。
といっても、私もそんなにメイクが上手なわけではないので、
参考になるかわかりませんが・・・。
たぶん、視覚障がい当事者にとっては当たり前のこと、
視覚障がいのない方にとっては、「なるほどね」と思っていただけるようなことなのかと思います。

まず、メイク道具。

私が使っているのは、コレ↓↓↓

これ、何がよいのだと思いますか?
まぁ、女性だったらよく見るパレットですよね。
これは、口紅やアイシャドー、アイライナ等のペンシルが
一つのパレットにおさまっているタイプのパレットです。

視覚障がい者にとって、
「何が、どこにしまってある」
ということが眼でみなくても、触って確認できるというのは一つ大きなポイントになります。
また、構造化されているというのも重要です。

「構造化」っていわれてもイメージがわかないですよね。

例えば、こんなふうにペンシルたちがおかれていたとします。
さっきみたいに、一つのパレットに入っていないだけで、
どれが何かがわからなくなってしまいます。

特に、ペンシル類は触って区別しにくく、
見た目でも、どっちがどっちなのかわからないことが多いです。
上の
上の写真は見える人だったら、
どっちがまゆペンでどっちがアイライナーなのか、
一目瞭然なのかもしれませんが、私はパレットからこの二つをだしてしまうと、
どっちがどっちなのかわかりません。
まゆペンだと思って、アイライナーでまゆを書いてしまうなんてこともしばしば・・・苦笑

だからこそ、やっぱり、構造化された枠の中に道具が収納されているのが一番!なのです。
下の写真は、上2枚の写真のペンシルたちがパレットの赤に収納されている様子。


視覚障がい者のメイクを考える上では、
やり方云々の前に道具もとっても大切なんです。
そして、それ以前に、道具が使いやすい場所に収納されていて、
まゆペンとアイライナーを間違えてしまうなんていうミスを
防げるようになっていることが大事なんです。

一般の人がメイク道具を選ぶときって、
使いやすさや見た目のかわいさを重視すると思うのですが、
上述したこと以外にも、構造化されたパレットっていうのも大事だったりするんです。

もちろん、まゆペンとアイライナーを間違えないように、
触ってわかるようなシールとかを自分でつけるっていう工夫もできますけどね。
面倒くさがりの私にはパレットが一番っていうお話でした。笑

key word 視覚障がい者 メイク 化粧 道具 まゆペン 構造化

viwa 奈良里紗




2012年6月17日日曜日

うちの子の発達の遅れが心配・・・。

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

まだ乳児や幼児の視覚障がいのお子さんのいらっしゃるお母さんやお父さんの悩みの多くは、
「うちの子の発達の遅れが心配・・・」
というもの。

心配になって当然のこと。
でも、そんなに心配しすぎなくても大丈夫かもしれません。

やはり、小さい子どもの発達にとって、
眼が見えるか見えないかというのは大きく影響を与える要因のひとつです。

目の前に興味のあるものがあるから
手を伸ばしてものをつかもうとして寝返りをしますが、
視覚障がいがあるとどうしてもこの部分の発達が遅れてきます。
でも、一生、寝返りができないわけではありませんよね。

視覚障がいのある子どもは視覚障がいがあっても、
自分なりの感覚で興味のあるものを見つけるようになります。

きっと、どうしても晴眼児と発達を比較してしまい、
ついつい、心配になってしまうのだろうなぁと思うのですが、
むしろ、お母さんとお父さんとたくさんコミュニケーションをとって、
色々なものに触れたり、聞いたり、経験したりする機会を作ってあげれば、
その子なりに発達をしていくのだと思います。

速度や順序が違って心配になってしまうときは、
頼りになる先輩ママとのつながりを作って相談してみたり、
盲学校の幼稚部の先生に聞いてみたりするとよいかもしれません。

あまり視覚障がいのことを知らない保健師さんに聞くと、
かえって不安になってしまうこともあるかもしれません。
もちろん、色々な子どもをみてきた経験のある保健師さんだったら、
よいアドバイスがもらえるかもしれませんが・・・。

どうしても人とは違う障がいをもっていると、
子育ての悩みもほかのママさんたちと同じところもあれば、
固有のところもでてきますよね。

そういうときは一人で悩みこまないで、
同じような子どもをもつ親同士、交流を深めてみてくださいね。

もちろん、私たち当事者も小さいときはこうだったなぁなんて思い出話くらいはできますよ。

「どうして眼が見えないのに、私のこと、ママってわかるんだろう」
「寝返りをしないんだけど、どうしたらよいの」
「離乳食はどうやってすすめていけばよいの」
「目おしをするんだけど、やめさせたほうがよいの」
「なかなか子ども同士の輪に入っていけないんだけど、どうしたらよいの」
「ママにべったりで一人で遊ぼうとしてくれないんだけど・・・」
「兄弟はいたほうがよいのかな」
などなど、心配はつきませんよね。


筑波大学附属視覚特別支援学校の幼稚部でも
0歳児さんから相談に乗ってくれます。
個別相談もありますし、育児学級やミニ講座等、
毎月色々な企画があるので、ぜひ、チェックしてみてくださいね☆

key word 発達 視覚障がい 遅れ 育児

viwa 奈良里紗