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2024年3月1日金曜日

気ままにviwa talk vol.35 弱視学生の点字切替体験談

皆さま

こんにちは。viwaスタッフの奈良里紗です。
毎月第1・第3金曜日に定期配信しておりますviwa talk。

今回のトークテーマは「弱視学生の点字切替体験談」です。

高校1年生のときに、すべての教科で点字切替指導を受けたというゲストに、体験談を伺いました。

点字切替を担当されている先生へのメッセージと
これから点字切替をする、あるいは、今まさに点字切替指導を受けている生徒さんへのメッセージも収録。

よろしければお聞きください。
また、チャンネル登録もよろしくお願いします。




URLをクリックして動画を視聴する場合はコチラ

前回のトークはコチラ

過去のviwa talk一覧はコチラ
https://www.viwa.jp/2023/01/viwa-talk.html

key words ロービジョン 弱視 体験談 ラジオ番組

viwa 奈良里紗


2021年6月1日火曜日

第61回 どこでも!オンラインパパママ会のご案内

 皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。


7月のパパママ会のテーマは「私立学校」です。


進路を考えるとき、地域の学校、特別支援学校、私立学校等色々な選択肢がありますよね。

障害があると私立にはいけないと思っている保護者も多いようです。

実は私自身、私立高校出身だったりします。

公立や特別支援学校にもそれぞれ良さがあるように、私立には私立ならではの魅力があります。


今回は中高一貫の私立学校に通っていた経験のある弱視の方にお話しを伺いながら、私立学校という選択肢について考えてみたいと思います。


下記、イベントの詳細です。


- 記 -

日時:2021年7月17日(土)20時00分~21時30分ごろ(予定)

開催方法:zoomを用いたオンライン形式

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”

参加費:無料

定員:10家族程度

申込締切:2021年7月15日

お申込:info@viwa.jpまでお申し込みください。

メール件名 第61回パパママ会申込

本文

保護者氏名(漢字・ひらがな)

お子さんのお名前(漢字・ふりがな)

電話番号(当日、つながらないときなどの緊急連絡用)

事前質問(任意)


話題提供:畝本 彩美(あぜもと あやみ)

先天性の視覚障害(弱視・全色盲)を3歳で診断される。

地元の幼稚園、公立の小学校に通う。小学校時代は市内の弱視学級に週に1回通級。

中学受験し、中高一貫の女子校へ進学。

大学在学中、アメリカ留学やバングラデシュでのボランティア活動を経験。

大学卒業後エアライン系商社に勤務した後、2019年12月より現職。

2018年より、障害平等研修ファシリテーターとして活動中。

現在は、会社員をしながら大学院修士課程に在籍している。


それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。


#オンライン #子育て #ロービジョン #弱視 #全盲 #盲学校 #弱視学級 #進学 #就学 


viwa 奈良里紗


2021年4月30日金曜日

実施報告:視覚技塾2020~10代の視覚障がい生徒のリアルに迫る!~

 皆様

viwa事務局です。

さて、2021年最初に実施いたしました視覚技塾2020~10代の視覚障がい生徒のリアルに迫る!~の動画が出来上がりましたのでご報告いたします。

当日は、5名の10代の視覚障がい生徒が
・学校生活
・日常生活
・試験
という3つのテーマにそって座談会形式で実施しました。

コロナ禍を生きる視覚障がい生徒たちのリアルをぜひご覧ください。


また、この視覚技塾実施後に
「私もTeenagerの集まりに参加したい!」
「うちの生徒にも紹介したいのですがどうしたらよいですか」
などなど、お問合せをいただいております。

視覚技塾 for Teenagerは10代の視覚障がい生徒が毎月1回のペースで集まりを開催しています。
この会は視覚技塾 for Teenagerメンバーが参加するLINEグループで開催情報をお知らせしています。
興味・関心のある方はinfo@viwa.jpまでお問合せください。

同年代の仲間とつながる場として活用していただけたらと思います。

さらに、このイベントをNHKの視覚障害ナビラジオに取り上げていただきました。
番外編として3名の視覚障があ生徒のリアルトークをお楽しみください!

10代のリアル〜視覚障害者・若者の声〜
https://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/detail.html?id=47269#contents



viwa事務局



2020年5月17日日曜日

【第一報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート

 皆様


viwaの谷田です。
viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障碍児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

※アンケート記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

ここでは、4月17日から4月30日までに寄せられたで77件の情報について調査結果を報告します。
まず、回答者の分布について示します。男女比は少し女性の方が多いようです。年齢の分布は40代を中心に、70代から10歳未満まで幅広く意見を頂けました。
男性:29人
女性:47人
10歳未満:6人
10代:4人
20代:4人
30代:10人
40代:19人
50代:12人
60代:5人
70代:3人
未回答 14人
都道府県の分布では東京都がダントツに多く、次いで愛知県からの回答がありました。逆に、北海道、東北、北陸、中国、四国、九州、など地方からの回答数は少ない状況でした。
おそらく、今回のアンケートはSNSやメーリングリストを使って、各スタッフが調査を依頼していることから、直接つながりのある年代および地域にしかアンケートが行き届いていないと思われます。
上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。大きなカテゴリとして、買い物や同行援護といった日常生活に関わるものと、視覚障害児の学習に関するもの、そしてテレワークに関わるお悩みがありました。
日常生活
・同行援護が受けられない。
・生活訓練が休止した。
・買い物で商品を手に取るのが気が引ける。
・マスク売り場が移設しており探せない。
・ネット通販も品薄。
・視力的にソーシャルディスタンスを守ることができない。
・自宅待機、イベント中止で人と会っておらず孤独を感じる
・運動不足
学習
・ビデオ通話で画面に顔を近づけながら、カメラに映れない。
・家庭で視覚障害児にどう教えればいいのか、分からない。
テレワーク
・自宅環境を整える間もなくテレワークとなってしまった。

全体的に日常生活の特に買い物についてのお困りごとが多いように思います。同行援護で買い物をされていた方にとっては、さらに厳しい状況となっているように予測されます。
同行援護を利用した買い物については、政府が対策を打っており、同行援護でも買い物を代行できるようになりました。
そういう意味ではクリティカルなお困りごとは政府にまで届いているように思います。
本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。
アンケートURLはこちら↓↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform
なお、アンケートに寄せられた、お困りごとはFacebookやブログ記事を通じて、共有していく予定です。

アドバイスや参考情報がありましたら、ぜひコメント欄にご入力ください。
コメント欄への記載が難しい方は、viwa事務局info@viwa.jpまでメールにてご連絡ください。

viwa 谷田光一

2020年5月14日木曜日

視覚技塾 視覚障害教育におけるオンライン授業に関する情報交換の場

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

本日は、先日に引き続き、視覚障害教育に携わる方々と一緒に、オンライン授業をテーマに情報交換を行いました。
平日のお忙しい時間にも関わらず、全国から約20名の先生にお集まりいただきました。ありがとうございました。

下記は、今回、司会をしてくださった静岡県立静岡視覚特別支援学校の片平(海野)考美先生からのご報告です。

**ここから
本日のオンライン授業の情報交換会を設定していただきましてありがとうございました。
たくさんの意見や、情報が飛び交って活発な情報交換会の場となったこと嬉しかったです。
私もまだオンライン上の司会は不慣れなので、とてもよい経験になりました。
今回の視覚技塾の内容と感想をお伝えさせてください。

①オンライン授業の今後について
コロナ禍での突然の休校中の対応として注目を集めているオンライン授業については、目的をしぼり活用していくことが大切。どの授業でもそうですが、ITを使うことが目的ではなく、授業や児童生徒の学びの場の保障のためにオンライン授業を設定するということが大切。すべての学習に対応できるものではない。授業者がしっかりと学習内容、目的を明確にし実施していく。
コロナが収束後も、冬場にまた流行した際に活用手段としてどの教師がしっかりと使いこなせるようにしておくことも大切。(もちろん、得て不得手があるので、教師間の協力体制づくり連携も大切。)

②理療科教員、視覚障害当事者教員の専門性
研修会に参加したほとんどの先生が盲学校歴が長い当事者の先生、理療科の先生方でした。盲学校の専門性をこれからも支えていく先生方は、とても熱いです。研修を深く積まれています。新しい情報にも貪欲でした。
一番びっくりしたことは、松山盲の理療科の先生が他学部の状況をよく理解されていて、他学部がオンライン授業をどのように実践しているのか答えられていたところがすごいなと思いました。オンライン授業の発信は、理療科からでした。その後、他学部へと研修の場を広げ、全学部でオンライン授業の実施を実現できたそうです。自分の学部以外の先生方との情報交換の場や他学部の先生方の困りごとに目を向けていらっしゃるところが素晴らしいなぁと思いました。そして、理療科の先生方が作られているインターネットを介したドリル教材がすごいと思いました。全国で共有できたらいいですね。理教連ではもうやられているのかもしれませんね。

③オンライン研修会の重要性
すでにJVTのテレフォンコンファレンスでも実感していましたが、今回のオンライン情報交換会では、県に1校しかない盲学校の先生方でも自分が疑問に思ったことを他校の先生方にタイムリーに聞ける場は、とても大切だと思いました。他校が実践しているという例は強みにもなりますよね。静岡視覚では、管理職の先生にも聞いてもらえていたことは大きかったと思います。

他の先生方が疑問に思ったことを聞いているだけでもとても勉強になりましたし、質問に一生懸命答えて下さる先生の存在もとてもありがたかったです。
本当にありがとうございました!
**ここまで

片平先生、全国の盲学校の先生方へのお知らせ、当日の司会、そして、レポートまでありがとうございました!
私も先生方の活発な議論を聞いていて、とても勉強になりましたし、刺激を受けました。
先生方の知りたい!学びたい!つながりたい!に応じる場を提供して参りたいと思っております。
興味・関心のある先生がいらっしゃいましたら、info@viwa.jpまでお知らせください。

key words オンライン授業 盲学校 視覚障害 弱視児 全盲 触図 教材 点字指導

viwa 奈良里紗

2020年5月6日水曜日

休校中の学習保障お役立ち情報

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

第3回オンラインパパママ会のゲストである片平(海野)先生が有益な情報を提供してくださいましたので共有します!
ぜひ、休校中の家庭学習に活かしてください!

**ここから
静岡視覚特別支援学校教諭の海野(片平)です。
★休校中の家庭学習にご活用ください。
★地域の学校に通っている弱視児向けの内容が多いですが、お子様の実態に応じて必要な情報をお読み取りください。

1 漢字の学習について
休校期間中なるべく該当学年の学習を進めておきたいということで、漢字学習は比較的家庭でも取り組みやすい学習内容の一つではないでしょうか。
弱視児の漢字学習は、「量より質」を大切にして下さい。通常校の漢字の宿題は、漢字ノートに何回も繰り返し書くというものが多いかと思います。見えにくさのあるお子さんは、繰り返し書いているうちに、上の方に書いてある正しい字形を見て確認することが大変になってしまいます。後に自分が書いた間違った字を何度も書き写してそれを覚えてしまうことに…。
練習をするなら回数ではなく、正確に覚えることを優先して下さい。本人にもそういう意識をもたせます。「書く回数はなるべく少なく。でも、じっくり見て丁寧な字で書き写す!」をモットーにするといいと思います。やり方の例を下記に示しました。試しにやってみてください。
※担任の先生の指示と違うことをやることになりますが、じっくり説明をして、見えにくさのある子が理解しやすい学習方法で実施したいことをお伝えしてみてください。

<漢字練習の例>
①正しい字のお手本を左側に書く。(左利きの場合は、右側に書く)

②自分で完璧(覚えた、間違いなし)と思える字を二回書く。2回目でも自信がない場合は、もう一つ書いてみる。丁寧に書かないと何度も書くことになるので、自然と丁寧に書き写すことを意識し始めます。
※2回で上手に書けたらたくさんほめてあげてください。

③ノートに余白が余っても気にしない。
※余白は、テストで間違えた時にもう一回書く時にも使えます。

④どうしても間違えてしまう字は、大きくはっきりしたお手本を横に置いて見せる。
※「筆順辞典」(無料)アプリがおすすめです。
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%B8%B8%E7%94%A8%E6%BC%A2%E5%AD%97%E7%AD%86%E9%A0%86%E8%BE%9E%E5%85%B8-free/id453410542






※広島中央特別支援学校の先生の作られた漢字練習プリントの例もおすすめです。
http://www.hiroshima-sb.hiroshima-c.ed.jp/kenkyu_kensyu/jiritukatudou_sidousyo/salf-support_book/4-11.pdf

2 地図学習について
 今年度から3年生で地図帳を使った学習がスタートします。地図の読み取りは、視覚障害児にとってとっても苦労するものの一つです。
見やすい地図も販売されていますが、みんなと同じ地図帳を使うようなら視覚補助具や拡大読書器等で見やすくする工夫が必要です。

<導入期>
①地図のパズルで遊ぶ。
※くもんの地図パルがおすすめ。立体的、色で判別できる。
②ポスターサイズの地図をいつも見える位置に貼っておき、旅行に行く時や親せきの話をする時、お菓子や食品の
産地等、子どもにとって身近な話題が出た時に地図で確認する時間を設ける。
※ポスターも見えにくいので、見る際はiPad等で写真にとって拡大して見せるようにする。
※まず全体を確認させて、次に拡大したものを見せ、また全体の地図で指差しをさせて子供が見ているところがどこなのか確認する。
③地図学習アプリを活用する。
※iPhoneアプリで「地図エイリアン」(東北地方だけ無料)や「地図パズル」(無料)がおすすめ。
④お出かけの前には、Googleマップで行先を確認する。車で移動している際も疲れない程度に地図を確認していくのもよい。(青い現在地マークがどちらの方向に移動しているかわかる。四方位の名前も伝えておく。)
※町の様子も一緒に伝え、北や南に進むと窓の外の景色がどのように変化していくのか情報を伝えてあげる。

例:「家がだんだん少なくなってきたね。」「お店屋さんが多いね。」「国道という広い道を通っているよ。車がたくさん通るね。」「海が見えてきたよ。」「海沿い(山沿い、線路沿い)を移動しているよ」等。

<授業が始まったら>
地図帳の地図は、情報量が満載です。高低、川、山脈、県境、県庁…とたくさんの情報が詰まっています。
弱視児向けの地図は、なるべく高低(色での区別)や山脈や川だけの地図。主要な道路と線路だけの地図。
というように、情報を精選した地図を作ることが多いです。特に県境や川等は濃く、はっきりと書いておきます。

以下に、通常級で地図学習をする際のヒントを書いておきます。
①クラス一斉に誰が一番早く目的の町や、川、山脈等を見つけられるか競うような学習活動には、参加しない。または、担任に参加しないことやなるべくそういう活動をしないようにお願いしておく。
※これは、辞書の早引き競争の際にも同じ配慮をしてもらう。

②索引を活用する。索引の文字は、とても小さいのでルーペをやiPadを活用する。

③できれば、見やすい地図を活用する。
筑波大付属の先生方が作られた「みんなの地図帳~見やすい・使いやすい~」がおすすめです。定価2000円 
 https://h-navi.jp/column/article/35027428

《写真②③》







3 その他、休校中の学習保障についての情報提供
①「ちびむす」(PCサイト)
・学習プリントが学年別、教科別に無料でダウンロードできるサイト。
・ノートのテンプレートもあるため、ノートがなくなる緊急事態にも対応!
※カラーの方がお子さんも喜ぶかと思うのですが、カラー印刷だと淡い色になってしまうので、白黒印刷をお勧めします。ノートも罫線が薄いので、濃くする設定にして印刷してみてください。
※直接iPadでダウンロードして、PDFファイルにしたり、ノートアプリに添付したりすると小さい文字のプリントも大きくして書き込みすることが可能です。
https://happylilac.net/syogaku.html

②NHK for  School(アプリもPCサイトもあり)
・NHKで過去に放送された教育テレビが科目別、学年別に検索できます。学校が本格的に始まる前に予習できる番組もあるので、一見の価値ありです。
https://www.nhk.or.jp/school/

③Eテレ フライデーモーニング・スクール(TV番組)
・オンライン授業や自習をすることが難しい小学生低学年~向けにNHK教育で理科や社会、プログラミング、生活科等、新学習指導要領による「新しい学び」を意識した番組がスタートしました。毎週金曜日の朝9時からの放送です。NHK for Schoolの動画もテレビで使用できます。
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=23139

④学校チャイム(スマホアプリ)
・時間管理アプリ。学校と同じ時間割で学習したり、休憩したりできます。生活リズムを整えるためやお子様の自主性を育てるために、1日の生活についてお子様自身で
遊ぶ時間、勉強時間、入浴、就寝等決めて生活できるといいかもしれません。
https://apps.apple.com/jp/app/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%A0/id1023234803

⑤福島盲の体育の先生作成の「家でできる体力トレーニング」(動画)
・声での情報保障がしっかりしているので、動画に頼らず声だけの指示で体を動かすこと
ができます。真剣にやると結構よい運動になります。

⑥「新型コロナウイルス感染症による外出制限下での視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報源」
・慶応大学の中野先生が立ち上げられたHP。小学生~大学生に関わる全国から寄せられた内容の濃い情報のリンクが貼ってあります。ご活用下さい。
https://psylab.hc.keio.ac.jp/4vi/

★最後に…
 子ども達にとって一番大切なのは、保護者のかたの温かい励ましの言葉と、頑張っている姿や結果を賞賛の言葉です。休校期間中、子どもたちの生活リズムや学習環境をご家庭の中で作っていただけるとありがたいです。
学校再開まで、もうしばらく子供たちの「学ぶ意欲」を高めたり、生活リズムが崩れないよう、見守りや応援をしてあげてください。よろしくお願いします。
**ここまで


片平先生、本当に貴重な情報提供ありがとうございました!
このほかにも、盲学校の先生方からの情報提供がありましたらinfo@viwa.jpまでお願いします。

有意義な休校生活を子どもたちが過ごせるようご協力のほど、よろしくお願いいたします。

key words 休校 家庭学習 弱視 盲学校 

viwa 奈良里紗

2020年4月23日木曜日

HPのご案内「新型コロナウイルス感染症による外出制限下での視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報源」

皆様


こんにちは。viwaの岩池です。

新型コロナウイルス感染症により多くの方が影響を受けられていることと思います。
多くの子供たち、学生が自宅で過ごすことになった現在、学習にはこれまでと異なる「困った」があるのではないでしょうか。

視覚障害のある子供たちの学びを支援する情報源を公開するサイトがありますので、紹介いたします。
大学・研究室からの自宅学習、入試等に関する情報や盲学校からの実践情報、
その他新型コロナウイルス感染症に関する様々な情報のリンクが掲載されています。

以下、サイト名とリンクになります。
新型コロナウイルス感染症による外出制限下での視覚障害のある子供達の学びを支えるための情報源
https://psylab.hc.keio.ac.jp/4vi/

ご活用いただけましたら幸いです。

2019年4月20日土曜日

オンライン英会話塾のご案内

こんにちは、viwaのるりです。

私は現在フリーランスとして、企業や行政を対象とした法人研修やアーユルヴェーダのセラピストなど様々なお仕事をさせていただいています。

その中でも特に喜んでいただいているものとして「オンライン家庭教師」があります。

オンライン家庭教師?初めてお聞きになる方も多いかもしれませんので、少し説明させてください。
オンライン家庭教師とは、オンライン例えばラインやスカイプ、ズームなどを使って、オンラインでレッスンを気軽に受けられるサービスのことです。

・出かけることなく家でレッスンを受けられるので、お子さんの送り迎えをする必要がない。
・お子さんがレッスンを受けているあいだに、家のことをしたり、ちょっとした買い物に出かけられたり、仕事ができる。
・お子さんも普段勉強している環境で、日常的に使っている道具を使ってレッスンを受けられる。


上記の理由から大変喜んでいただいています。
現在、小学2年生から中学2年生の生徒さんと一緒に学習を進めています。また、弱視のお子さんも全盲のお子さんもいらっしゃいます。

一人一人の興味や正確に合わせて、オーダーメイドのレッスンをしています。
例えば、動くことが好きなお子さんであれば体を動かしながら英会話を一緒に勉強したり、演じることが好きなお子さんであれば英語の物語の役柄になり切って一緒に英語を覚えたりという感じです。


レッスン内容は、英語・数学・国語・算盤・パソコンですが、ご希望いただければ他の科目や内容のレッスンも可能です。
塾を探していらっしゃる方、英会話のレッスンを始めたいと考えていらっしゃる方、私と一緒に楽しく学びませんか?

レッスン日や時間、金額など詳細につきましては、下記のメールアドレスにお問い合わせください。
info@jewelderuri.com


プロフィール
JEWELDERURI 常瑠里子
2010年~2017年まで、独立行政法人JICAの職員として勤務。在職中は開発途上国の人材育成に携わる。
ダスキン愛の輪基金の研修生としてアメリカのバージニア州に1年間、JOCV(青年海外協力隊)の隊員としてタイのバンコクに半年間滞在経験有。
関西学院大学 総合政策学部・総合政策学科卒
大阪府立松原高等学校 総合学科卒
大阪府立大阪南視覚支援学校 中学部 卒

資格:教員免許状 中学、高校 英語、TOEIC890点
ウェブサイト:www.jewelde.ruri.com
メール:info@jewelderuri.com

2017年8月13日日曜日

第25回パパママ会@名古屋盲学校のご案内

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

夏休みの宿題に追い込みをかける時期でしょうか。
私もこの年になっても毎年8月は締切におわれています。苦笑

さて、9月のパパママ会は名古屋盲学校にて実施します。
そして、まさに、夏休みの宿題で苦労されたご家族も多いのかなと思うのですが、今回のテーマは「学習」です。
アンケートでも、勉強法について教えてほしいというご要望もありましたので、今回はたっぷり勉強についてお話をしたいと思います。

今回は、ご自身も視覚障がい者で、ITを活用した学習方法等についてもよくご存じの御園氏を名古屋盲学校の会場にお迎えします。
弱視という立場も全盲という立場も両方ご存じの御園氏に、色々な勉強法について教えてもらいましょう。

― 記 -

テーマ:学習

アドバイザー:御園 政光 (みその まさみつ) 氏

1977年生まれ。千葉県出身。先天性緑内障で9歳で完全に失明。東京大学先端科学技術研究センター研究員、NHK放送技術研究所研究員を経て、視覚障害者総合支援センターちばに勤務。2016年ICTプロジェクトリーダー就任。2016年10月、慶應義塾大学自然科学研究教育センター協同研究員兼任。現在、千葉県内で障害者 IT サポートセンターの運営とパソコン教室の開催に際して、視覚障害者向けのITインストラクターとして指導を行う傍ら、全視情協(全国視覚障害者情報提供施設協会)の情報サービス・グループリーダーとして、10年ビジョン会議委員に着任、視覚障害業界の情報提供のあり方について、今後10年のプラン策定に向けた取り組みを行う。

日時:2017年9月9日(土)13時~15時

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa” http://www.viwa.jp

場所:愛知県立名古屋盲学校 幼稚部

参加費:1家族 1,000円(ボランティア交通費、行事保険、必要備品の購入等)

定員:10家族
※託児を王家できる人数に限りがあります。託児希望のご家族は早めにお申込ください。
※保護者のみの参加の場合、締切がすぎていても受付ができる場合があります。気軽にご相談ください。

対象:見えにくいこと等の視覚に関することでお困りのご家族
※乳幼児向けの会ではありませんので小学生、中学生、高校生、大学生等の参加も歓迎致します)

お申込方法:件名に「第25回パパママ会参加希望」と入れて、本文に以下の内容を記載した上で、viwa事務局(info@viwa.jp)までお申し込みください。
1.参加される方全員のお名前(漢字とふりがな)
2.電話番号
3.託児の有無
保護者の皆様がゆっくりお話ができるようボランティアスタッフがお子様を別室にてお預かりします。ご希望の方はお子様のお名前、年齢、障がいのあるお子様についてはその状態をお知らせください。

締切:2017年8月31日
※定員になり次第、受付を終了させていただきますのでお申し込みは早めにお願い致します。

お問い合わせ先:viwa事務局(info@viwa.jp

皆様とお会いできることを楽しみにしております。

viwa 奈良里紗

2017年1月8日日曜日

盲学校専攻科1年生の2学期を終えて

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

さて、以前にこちらのブログで紹介したみおさん(仮名)から、専攻科1年生の2学期を終えてレポートをいただきましたのでご紹介します。

なお、1年生1学期のレポートはこちらから。
http://www.viwa.jp/2016/11/20.html



Q.専攻科に入学して約9か月が経ちますが、鍼灸の勉強はどうですか?
A.東洋医学的な考え方というのは初めて触れるもので、西洋医学とは異なる考え方もあり一から覚えていくのが大変ですね。
まだ授業で詳しく習ったわけではないですが、首の痛みを治すために痛みのある部分に直接鍼を刺すだけではなく、一見関係なさそうな腕に刺して治療したりするので興味深いです。
 


Q.地方から東京に出てきて生活が激変したと思うのですが東京での生活はなれましたか?当初はこういう風に想像していたけど、想像以上に○○だったなということがあったら教えてください
A.東京はどこに行っても人がたくさんいてお店もたくさんあるイメージでしたが、地域によって人の数も雰囲気も違ったりお店の感じも違っていろいろな場所に足を運びたくなりましたね。



Q.専攻科で初めての盲学校生活を体験しているわけですが、率直な感想を教えてください
A.健常者との関わりが薄く少し閉鎖的かなと感じることがありますが、人数が少ない分学年を超えた繋がりは多いように思います。



Q.1年生の2学期というのはどんな勉強をしたのですか?鍼灸のことをあまり知らない人でもわかるように教えてもらえますか?
A.2学期というよりは前期の期末と後期の中間といった時期でした。
実技では手足に粉をつけてのマッサージ、ベッドに横になってもらった状態や畳に座ってもらっての状態でそれぞれ腰などのあん摩、鍼実技では生徒同士で足や腕、腰に真っ直ぐ鍼を刺したあとギリギリまで引き抜いて鍼に傾斜をつけて再び刺していくということをしました。
10月の後期からは東洋医学の考え方を学ぶ東洋医学概論という科目も増えましたね。



Q.学校の勉強や試験で大変なところはありますか?また、勉強法で今までと違うところはありますか?
A.勉強法といいますか、11月に教員養成施設の2年生が教育実習生として3週間ほど全科目を入れ替わり立ち替わり教えてくださったのですが、それぞれの先生方の教え方が変わるのは大変でしたね。



Q.3学期に向けて抱負をお聞かせください
A.あっという間に1学年もあと3ヶ月となりました。
1年生のときしかない科目、次の学年の基礎となる科目どちらもしっかり身につくよう頑張りたいと思います。
もちろん国試にはないですが実技も身につけていきたいです。



レポートは以上です。
次回のレポートもお楽しみに。


key word 盲学校 専攻科 鍼灸 勉強 弱視

viwa 奈良 里紗


2014年4月5日土曜日

外出時の音楽鑑賞・語学リスニングなどに、片耳ワイヤレス・ヘッドセット

皆様こんにちは。久々の投稿となります、viwaの渡辺です。

今日は、私が愛用しております、「ワイヤレス・ヘッドセット」をご紹介します。
外出時に、iPhoneなどのスマホや、Walkmanなどのメモリーオーディオプレーヤーで音楽を聴いたり、語学のリスニングをしたりする方は、たくさんいらっしゃると思います。でも、視覚障がい者は周囲の状況を音で把握することも多く、両耳をふさいでしまうイヤホンやヘッドホンをすることは少し怖いなと感じる方もいらっしゃると思います。また、電車の車内アナウンスを聞き逃したりするリスクがあったりもします。特に最近のイヤホンはカナル型と呼ばれる耳栓のようなタイプの製品が多く、これらの製品ですと特に周囲の音が聞こえにくくなります。

一方で、最近多くの種類が発売されるようになっているのが、「ワイヤレスヘッドセット」と呼ばれる製品です。こは元々はハンズフリー通話をするための製品で、「イヤホンマイク」などと呼ばれていた製品の進化版と言えます。多くの製品が片耳用で大変コンパクトに出来ています。そして本体に充電式の小さなバッテリーを内蔵し、ワイヤレスでスマートフォンやメモリーオーディオプレーヤーの音を聞くことができます。もちろん、スマートフォンとの接続では通話もできます。
片耳しかふさぎませんので、両耳の聴力に差がない方であれば、少なくとも片耳からは周囲の音が聞こえます。また、コードが無いため、コードを荷物に引っかけてしまったりといった煩わしさから解放されます。

そんなワイヤレス・ヘッドセットの中で私が気に入って愛用しているのが、BOSE(ボース)社のBluetooth へっどセット・シリーズ2という製品です。他社の多くのワイヤレス・へっどセットがカナル型(耳栓型)であるのに対して、この製品はカナル型ではなく周囲の音が比較的聞こえやすい型を採用しています。もちろん、カナル型であっても片耳は塞ぎませんので通常のイヤホンよりは周囲の状況をつかみ易いですが、この製品はイヤホンを付けている側の音も少し聞こえるので、周囲の状況をよりつかみ易いように感じます。
また、ハンズフリー通話を主目的にした製品でありながら、老舗音響機器メーカーの製品ならではの高音質であることも魅力です。

外出先で音楽鑑賞や語学リスニングをしたいけど、両耳をふさいでしまうのはちょっと不安、という方は検討してみてはいかがでしょうか?

メーカーの宣伝のようで恐縮ですが、メーカーの直販サイトでは、購入した製品が気に入らなければ30日以内であれば返品を受け付けてくれるそうです。

なお、この製品には右耳用と左耳用があります。また、ご使用にはスマートフォンやメモリーオーディオプレーヤーが「Bluetooth」という無線規格に対応している必要があります。

メーカーサイト:http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/consumer_audio/headphones/mobile_headset/bluetooth_headset2/bluetooth_headset2.jsp


2013年7月21日日曜日

【情報提供】都道府県教育委員会 拡大教科書・点字教科書相談窓口一覧

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
猛暑がいったんおさまり、ここ数日はすごしやすい日が続きますね。
皆様、おかわりないでしょうか。

さて、本日はたまたまインターネットで見つけたので情報提供をと思い、リンクを張り付けさせてもらいます。

都道府県教育委員会 拡大教科書・点字教科書相談窓口一覧
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kakudai/07012915.htm

文部科学省が提供している情報です。

拡大教科書や点字教科書の相談窓口のようです。

こんなものがあったこと、私は知りませんでした。
いつからあったのかなぁ・・・と思いつつ、

拡大教科書や点字教科書が必要だなと思っても、
どうやったら手にいられるのかってみんなわからないことですよね。

また、拡大教科書と一般の教科書どちらにしようか悩んでいる弱視のお子さんも多いようです。

こういうときは、拡大教科書を申請して、
一般の教科書は自費購入して2冊持つというのがベストなようです。

拡大教科書や点字教科書は発行部数が非常に少ないことから、
購入しようとすると、とても高価なのです。

なので、拡大教科書や点字教科書は無償給与してもらい、
一般の教科書は自費でそろえるというほうがご家庭への負担が軽減されます。

上記連絡先に連絡して、どのような対応がなされるのかはわかりませんが・・・
こういう窓口もあるらしいということで情報提供までに掲載させてもらいました。

もっと、具体的な方法、手続き等は、上記連絡先もそうですし、各知道府県にある視覚特別支援学校の教育相談窓口に尋ねてみるとよいと思います。

key word 拡大教科書 点字教科書 文部科学省 窓口

viwa 奈良里紗

2012年5月4日金曜日

思春期の不思議~みんなと同じがいいんです!~

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今日はちょっと私自身の高校生時代を振り返ってみたいと思います。

というのも、よく学校の先生や保護者の方から、
「せっかく、拡大教科書を準備してもらったのに、学校では全然使ってないんです」

「目が悪いから、座席を一番前にしてもらえるようお願いしてあるのに、席替えに参加して、一番後ろの座席になっちゃって・・・。本人は特別扱いされるのがいやみたいなんです。」

などなどという声をしばしば聞くことがあります。

私自身、高校時代は、授業中にルーペを使ったり、自分のために、わざわざ先生が拡大コピーをしてきてくれた教材をみんなの前で受け取ったり、それに記入して、自分が提出したプリントだけ大きいとか、そういうことが無償に嫌で嫌で仕方ない時期がありました。

一般的にも、思春期って、親と一緒に歩いているところを友達にみられたくなかったり、他人より少し太っていたり、他人より少し髪型が変だったり、何か、他人と少しでも違うことがあると気になる時期なんですよね。

だから、先生や保護者にとってみれば、
せっかく、準備した拡大教材なのでしょうが、
やっぱり、みんなが使っていないものを自分だけ使うというのは、
それなりに抵抗感を感じるものなんです。

今、振り返ると、なんで、あんなに嫌だったんだろうって思っちゃいますけどね。

先生が一生懸命時間をかけて拡大してくれた教材を使って、
もっと、しっかり、勉強すればよかったのに、自分。。。。

と、思いますが、まぁ、それができないのが思春期の不思議なのです。

席替えに参加して一番後ろの座席になってしまったり、
拡大教材を使わなくって、成績が落ちてしまったりしても、
それは全て自分の責任です。

親や先生のいうことをきかないかわりに、
どんなことがあっても、言い訳ができない・・・・
そんな状況を本人に理解させた上で、
好き勝手やらせてあげてみてはどうでしょうか。

成績が有りえないくらい落ちてしまったら、
あぁ、やっぱり、自分は拡大教材を使わないと、
このままだと、進路に関わると感じれば、
自分から、嫌だなと思いつつも拡大教材を使うようになるでしょう。

まぁ、きっと、見ている先生や親にとっては、
子どもの行動がとても歯がゆく、放っておけないような状況なのでしょうが・・・。

私自身もこういう時期があって、
失敗をしながら色々と学んできたので、しばらく、見守ってみてあげてくださいね。

viwa 奈良里紗

2012年4月6日金曜日

【Staff Diary】英語を読むのってしんどいんです。

※【Staff Diary】では、他の記事よりややカジュアルに当事者の日常を綴っています。


皆様
こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今回は、ちょっとした私の弱音を吐きたいと思います。

現在、大学院生である私は、日本語だけではなく、英語の論文も読まないといけないんです。
そもそも、英語が苦手な私にとって、論文を英語で読むというのは本当に大変なことなんです。
日本語の論文であれば、8割程度の内容はパソコン上でスクリーンリーダーを使えば、聞いて理解することができます。

ところが、英語はそうはいきません。
まずは、ピリオドを探すところからはじめます。
論文英語は、一文がとっても長いので、ピリオドを探すだけで一苦労です。
次に、和約をしていきます。
パソコンで画面を切替ながら、辞書を引いたり、本文をみたり、和訳のページをみたり、
そんなことをやっていると、ものの1時間、英語を読んだだけで、ヘトヘト。

私の場合、“something”くらいの長さの単語があったら、
“someth”ぐらいまでしか、画面に入らないほどの拡大率なので、
本当にやっかいなのです。

こういうとき、心底思うのは、点字で英語が読めたらなぁ~と。
英語も点字で読めないことはないのですが、
すでに、英検準2級を点字で受けて落ちているレベルなので、
やっぱり、目で見たほうが効率的かなと・・・。

英語の勉強の時間は、私にとっては、しんどい時間なのです。
やりすぎると、英語が全部、“mmmmmm”の
つながりに見えてきます。苦笑

ちなみに、私は日本語であれば、36ポイント、英語であれば、72ポイントで
高校時代は勉強していました。
そのくらい日本語に比べて読みにくいのです。

耳で聞いて英語が読めるようになる日は果たしてくるのでしょうか???

viwa 奈良里紗

2012年3月31日土曜日

持ち運べるLEDデスクライト ~視距離が近くても書類を明るく!試験会場などでも!

こんにちは。viwaの渡辺です。
本日は、コンパクトで持ち運べる、LED式のデスクライトをご紹介します。
まずは、どのようなものか下の画像ご覧ください。



手の大きさと比べていただければお解りいただき易いと思いますが、一般的な蛍光灯式のデスクライト(電気スタンド)より、かなりコンパクトになっています。そして、省電力なLED電球を使っているため、単三乾電池4本で使用することができ、コンセントにつなぐ必要がありません。
そのため、持ち運びが簡単ですし、コンセントがない場所でも使用できます。私は資格試験会場や、語学学校などに持ち込んで使用しています。私の場合、明るさで文章の読み易さや読速度がかなり変わるので、資格試験では大活躍しています。

コンパクトで電池使用という点以外にも、もう一つ、大きな特徴があります。
それは、発光部を支えるアームをグニャグニャと曲げることができ、照らす向きや位置をかなり自由に調整できることです。これによって、発光部を書類や冊子ぎりぎりの低い位置まで持ってくることができます。私もそうなのですが、視距離が近く、書類や冊子に目を近づて読む弱視の方は多いと思います。書類や冊子に目を近づけると、書面が頭の影になる、つまり、電気スタンドの光が頭で遮られてしまい、書面が暗くて読みづらくなってしまうケースがよくあります。
でも、発光部を低くして、顔と書面の間から光が入るように調整すれば、頭に光を遮られることなく、書面を明るく照らすことができるのです。実際に使っている様子は以下の画像をご覧ください。


私はTOEIC等の試験を受ける際、問題用紙の拡大をお願いしたうえで、このLEDデスクライトと掛け眼鏡式のルーペを併用しています。

今回ご紹介したLEDデスクライトは、いろいろなメーカーから複数の製品が発売されており、大型の家電量販店やアマゾンなどで購入できます。
私が使っている製品は、サンワサプライと言うメーカーのUSBクリップ式LEDライト「USB-TOY66」という製品です。この製品は以下のような特徴があります。
  • スタンド部分がクリップ式になっていて、デスクに置くことも、クリップで挟むこともどちらもできるようになっている。
  • スタンド部分に電池を入れるので、置いたときに安定している。
  • 発光部を支えるアームがグニャグニャと曲がり、照らす方向や位置を調整しやすい。
  • 明るさを三段階に調節できる。
  • パソコンのUSBポートに付属のケーブルをつなぐことで、電池がなくても使うことができる。
視覚障がい者向けの「補助具」として販売されているもの以外にも、今回ご紹介したLEDデスクライトのように、普通に売られている商品の中に意外な便利グッヅが見つかることがあります。皆様も、これは使える!という商品に出会ったら、ぜひinfo@viwa.jpまでご紹介ください!

2011年11月10日木曜日

視覚障害教育についてわかりやすい本はありませんか?

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今回のご質問は、
「視覚障害教育について、わかりやすく、読みやすい本はありませんか?
です。

視覚障害教育について何も知らないという先生方や保護者向けに書かれた本として、
「視覚障害教育に携わる方のために」(http://www.amazon.co.jp/%E8%A6%96%E8%A6%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E6%90%BA%E3%82%8F%E3%82%8B%E6%96%B9%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E9%A6%99%E5%B7%9D-%E9%82%A6%E7%94%9F/dp/476641781X/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1320904948&sr=8-2
があります。

内容紹介では、
視覚障害特別支援教育の最新情報がこの1冊でわかります。「特別支援学校学習指導要領」の改訂(2009年3月)、「教科書バリアフリー法」(2008年6月)の制定に合わせて増補・改訂。
となっています。

視覚障害について知りたい方が最初に読む本としては、読みやすいと思います。

そして、この本を読んで、さらに疑問がわいてきた方は、その内容に特化した専門書を読んでみるとよいと思います。

ご回答になったかわかりませんが、
個人的なオススメとしてあげさせてもらいました。

key word 視覚障害 教育 本 アマゾン 

viwa 奈良里紗

2011年11月2日水曜日

小学校選びの考え方

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

2007年4月に特別支援教育が開始され、4年がたちました。
皆様は、制度がかわったことによる変化を実感されることはありますか?

個人的には、以前にもまして、学校選びが難しくなっているのかなと感じています。

都道府県にもよりますが、小学校を決めるとき、
1.視覚特別支援学校(盲学校)
2.弱視学級
3.通常学級
と、大きく3つから選ぶことができます。

どこに就学するにしても、メリット・デメリットがあり、
個々人の状況に応じて、今、考えられるベストな就学先を決めるようになります。

確かに、小学校6年間の学習の場を決めるわけですから、
慎重に考える必要はあると思います。

たとえ、通常学級への就学を決めていたとしても、
情報収集のため、盲学校や弱視学級に一度は足を運んで、
利用できるサービスがあるかどうかを聞いてくる必要はあるでしょう。

でも、最終的に決断をするのは保護者にゆだねられます。

「ここで、判断をあやまったらどうしよう・・・・」
と、不安に感じられる保護者の方も多いようです。

最終的に、「ここの学校でよかったね」と感じられるようになるのは、
お子さんが学校を卒業して、何年もたってからになりますから、
本当に子どもにとって、よい決断ができるかどうか、悩みすぎることはないと、
私は個人的には思っています。

むしろ、どの小学校に決めても、子どもが成長していくなかで、
解決せねばならない問題が生じます。

問題が生じたときに、
「あのとき、こっちの学校にしておけば・・・」
と後悔するのではなく、
今、ある資源の中でその問題をどのように解決していくかを
前向きに考えていくことが重要だと思います。

障がいのある子どもを育てていると、
つい、健常な子どもと比べて、問題を敏感に感じてしまうことがありますが、
健常な子どもであっても、日々、色々な問題を抱えています。

あとは、柔軟な考え方をもつことでしょうか。
子どもの成長とともに、小学校1年生のときよいと思われた教育環境と、
小学校4年、5年になってよいと考えられる教育環境が変化することもあります。

そういうときは、教育や医療等の専門家に相談し、適切なアセスメントをうけたうえで、
教育の場をかえるということも選択肢としてあり得ると考えておいていただくとよいのかと思います。

話は少しかわりますが、
聴覚障がいのある子どもの場合、初等教育の中でしっかりとした日本語能力を身に着けさせたいという希望から、小学校段階は聾学校を選択する家庭が多くあります。
そして、初等教育の中で、ある程度の日本語能力を身に着けられたところで、
中・高校は通常校に進学するケースが多いようです。

視覚障がいの場合は、まったく逆なんです。
中・高校になると、盲学校の在籍生徒数が急増する傾向があるんです。

これには、色々な背景がありますので、
一概に視覚障がいがあると、中・高校の勉強を通常校で学ぶことは難しいというわけではないのですが、
障がいの特徴によって、こんなふうに、教育の場の選び方がかわってくるのだなぁという一例です。

小学校の選び方についてまとめますと、
要するに、1+1=2のように、はっきりと決まった答えはないということです。

色々と情報収集をしたうえで、
専門家からのアセスメントを受けたうえで、
今、最もよいと思われる教育の場を選択すること、
そして、選択したあとも、問題に感じることは起き続けるので、
その都度、前向きに問題に取り組んでいくこと、
さらに、成長とともに、教育の場をかえるということも考えられること、
これらを念頭において、就学先を考えてみてはいかがでしょうか
という、あくまで、私個人からの提案です。

key words 就学 視覚障がい 聴覚障がい 特別支援教育

viwa 奈良里紗

2011年2月9日水曜日

勉強のコツ 私も英語は音読派!

皆様 こんにちは。viwaの奈良里紗です。 渡辺が前回紹介していた英語の勉強法。 私も同じようなやり方でやっていました。 私は高校英語で、分量も多く文法も複雑! できるだけ、勉強の負荷を軽減したかったのを覚えています。 そこで、英単語は市販されている単語帳ターゲット1300等の受験対策用を購入。 ご存知かと思いますが、英単語帳っていわゆる赤シートで赤い文字を空欄にして暗記する方法が多いのですが、弱視にはあまり向かない方法なんですよね。 なので、私はそもそも単語帳ではなく、付属の英単語CDを目当てに購入していました。 これを何度も何度も繰り返して聞いていました。 朝5分間集中して聞く&発音。 学校にいく途中はBGMとして聞いているだけ。 学校に着いたら5分集中して聞く&発音。 放課後もちょくちょく集中して聞く&発音を繰り返し、 寝る前はタイマーで英単語をBGMにおやすみなさい。 最近では、スピードラーニングという聞いて英語ができるようになるという教材があるように、 集中して聞いて発音をする時間、 特に聞いてないけど、流しておくだけの時間、 この二つの組み合わせでずいぶんと覚えます。 ただ、ここで問題なのはスペリング。 これは手間ですが、ひっつひとつ、自分の見やすい大きさでとにかく丁寧にオリジナル単語帳を作っていました。 健常者がやるように、何度も書いて覚えるのは、 眼も疲れますし、肩こりも悪化します。 なので書くのは最低限にする、 ただし、書くときはあとで自分が見やすいように丁寧に書くことを 心がけていました。 と、えらそうに書いてきましたが、 私は渡辺さんのように英語ができません・・・。涙 いまだに、英語を読むのもしゃべるのも苦手。 でも、人とのコミュニケーション手段としては身に着けたくて仕方ありません!! 私もまた中学生に戻って渡辺さん直伝の勉強法でやり直すこととします。笑 viwa 奈良里紗

2011年2月2日水曜日

読速度の検査について教えてください!

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

本日の質問は
「読速度の検査」
についてです。

弱視の方にとって、
視力検査
視野検査
なんていうのは親しみがあると思いますが、
読速度(どくそくど)の検査って
受けたことありますか?

医療機関でもロービジョンクリニックがあるようなところでしか、
なかなかやっていない検査だと思います。

この検査は、
1分間にどのくらいの文字数を読むことができるか
を測定します。

拡大読書器やルーペ等の補助具を使って、
どのくらいの速度で文字を読むことができるか、
あなたはご存じですか?

これを知っておくと便利なのは、
・客観的な検査結果をもとに、試験時間の時間延長を要望できる
・何かを読むときに、どのくらいの時間がかかるかあらかじめ予測できる
ことです。

前者は、学校等の試験で、
「ダブルスタンダードはできません」
なんていわれたときに有効的です。

例えば、私の場合はこんなかんじ。
「私は健常者の読み速度に比べて1/3しかありません。
つまり、健常者が300文字読んでいる間、私は100文字しか読めないんです。
なので、物理的に考えると試験時間が3倍は必要です。
でも、そんな長時間の延長は難しいと思うので、せめて、センター試験で認められている1.3倍の時間延長をお願いします」

ただ、一方的に時間延長してくれ!といわれても、
人によっては、それがアンフェアだと感じる場合もあります。

だからこそ、こういった検査をうけて、自分に適切な配慮とは
どのくらいかを知っておくと良いですね。

ちなみに、使用文字を墨字(普通の文字)から点字へと切り替える必要があると判断されるのが
おおよそ1分間180文字~200文字程度です。
これを下回ると学習に耐えうる読み書きの効率の確保が難しいといわれています。

検査してみたい!と思った方は、
ロービジョンクリニックのある国立障害者リハリビテーションセンターや
近隣の視覚特別支援学校(盲学校)に問い合わせてみて、どこで測定可能か聞いてみてくださいね。

余談ですが・・・
検査は複数回行われますので、若干、疲れます。苦笑
私は今まで、読書器とパソコンで読速度の測定をしましたが、
慣れない読書器での測定は非常に疲れました。
つまり、長時間の読書にはどういう補助具が適切かもこの検査で
わかるかもしれませんね。(実感的にですが・・・)

皆様も、何かこういう検査を受けた!とか
この検査は何を測定しているのかわからないーとか
検査にまつわるエピソードやご質問お待ちしております。



viwa 奈良里紗

2011年1月26日水曜日

受験にむけて~まずは自分の得意なことを見極めよう!~

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
1月といえば、センター試験!!

皆さんはセンター試験を受験された経験はありますか?
実は私はありません!

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
すでに大学全入時代に突入しています。

そう、全国の大学が募集する学生数より
実際に存在する受験生の数のほうが少ないのです。

理論的に考えれば、
誰でも大学に入れる時代なのです。
ただし、選ばなければ・・・。

当然、いきたい大学になんとか合格したいですよね!

そこで、これから大学受験を考える皆さんに一度考えてみてほしいことがあります。

あなたの得意なことは何ですか?

・コツコツ毎日地道に勉強するのが得意
・暗記が得意
・長文読解が得意
・自分で考えたことを伝えるのが得意
・ボランティアでもなんでもとにかく積極的に何でも挑戦するのが好き
・漠然とした夢がある

最初の3つのほうが得意という人は
センター試験向き、
後半の3つのほうが得意という人は
推薦やAO入試向き
かもしれません。(私の勝手な判定なので確実ではありませんが…)

私は、コツコツ毎日地道に勉強ができず、
暗記は得意でしたが、長文読解はまったくダメ。

でも、漠然と大学にいきたかった私は、
低い偏差値の高校を選び、そこで学年トップクラスの成績をとり、
推薦で楽々大学受験をしちゃおう!という計画をたてました。笑

中学生の私は必死で
国公立大学の指定校推薦
というのがある高校を探しました。
もちろん、偏差値45くらいの高校で
探しに探しました。笑

そこで見つけた高校に入り、
高校3年間、学校の勉強だけがんばりました。

なので、代ゼミの模擬試験なんて、
おしりから数えたほうが早いくらいの順位で
常にE判定!!笑
ときには、偏差値判定不能なんてこともあり、
親には見せられないような悲惨な状況。

でも、学校の成績はほぼオール5。
学年では常にトップ3に入る成績をキープ。

大学受験対策のため、
生徒会副会長もやりました。
今の推薦には、受験資格に
「生徒会会長あるいは副会長をしたもの」
なんて条件もあるんです。
残念ながら、会計や書記は生徒会であっても意味がないようです。

あとは、ボランティア活動など、できる課外活動には参加。
そのつど、参加したことを証明できるものをとっておき、記録しておきました。

もともと、聞かれたことについて意見を述べることはできたので、
面接はわりと問題がなかったのですが、問題は小論文!!

小論文は、テクニックなので、書いて書いて書いて練習するしかありません。
いわゆる、天声人語などを毎日親に読んでもらったり、ときには拡大してもらったりして、
意見を書く小論文の練習を受験前は練習しました。

つまり、受験を考えるときには、
まず、自分がどういうことが得意なのかを考えましょう。
その次に、その得意なことを最大限生かせるような
受験の方法を調べてみましょう。
そして、その受験方法に特化した練習や内申作りを心がけましょう。

苦手なことを克服していく道のりは長く険しいです。
でも、自分の得意なことを伸ばしていくなら、楽しく比較的簡単にできると思うのです。

私は性格的にも推薦入試があっていると感じましたが、
人によってはまた異なると思います。

確かに、視覚障がい者にとってセンター試験の分量をこなすのは大変ですが、
それをこなしてきた先輩たちがいます。

ですので、一概にセンターはやめておいたほうがよいとも言えません。

皆さんの目指す道、
得意なこと、性格、色々なことを総合的に考えてみてはいかがでしょうか。

viwa 奈良里紗

参考:試験における特別措置
http://www.viwa.jp/article/171058719.html
http://www.viwa.jp/article/171227880.html