2020年10月26日月曜日

弟3回コロナお困りごと座談会

皆さま


viwqa事務局です。

viwaでは、2020年4月17日より「新型コロナウイルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

アンケートについては、以下をご参照ください。
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

アンケートに寄せられた「お困りごと」は、viwaのfacebookファンページ上で紹介するとともに、定期的に報告記事をブログ記事上で公開しています。

【第一報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート
http://www.viwa.jp/2020/05/blog-post_17.html

【第二報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート
http://www.viwa.jp/2020/06/blog-post_20.html

【第三報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート
http://www.viwa.jp/2020/07/blog-post_31.html

【第四報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート
https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_35.html


本座談会では、アンケートに寄せられたお困りごとをテーマにスタッフが対話を進め、お困りごとへのアドバイスや悩みの共有(共感)、社会への発信を実施していきます。

弟3回目となる座談会では、以下の3テーマを取り上げました。

テーマ①:学習<第一報より>
<Aさん>
東京都在住の弱視の高校生です。
学校でオンライン授業をすることになりました。
画面上の資料を見るときに、目を近づける必要があります。
でも、パソコンの画面に目を近づけると、ビデオ通話で相手に私の表情や顔を映すことができません。
皆さんは、どのような工夫をしていますか?

<Bさん>
私は愛知県在住の弱視児を持つ保護者です。
学校から、自宅学習用のプリントがが配布されましたが、私の子どもには見えにくい内容でした。
私も子どもに勉強を教えようとしましたが、弱視児の子どもにどのように教えればよいのか、とても不安です
健常者の子どもとの学習格差や遅れがとても心配です。
皆さんは、どのような工夫をしていますか?


テーマ②:医療・福祉<第二報より>
ロービジョン外来で勤務する眼科医です。
患者さん、特に、高齢のロービジョンの方は体温計が見えないということなのですが、ロービジョンの方は体温計はルーペで見ていますか?
音声体温計もあるようなのですが、すぐに入手できるものなのでしょうか。


テーマ③:日常生活<第三報より>
東京都在住の弱視者が家族にいるものです。
昨日とあるファミレスに行きましたが、方式が今までと違い過ぎていて、これは視覚障害では対応できないと、本人より晴眼の私が驚き、困っているよりも悲しくなっております。
①入店すると、設置している消毒液で消毒した後、空いている好きな席を自分で選んで着席するよう、文字で掲示してある。
②カウンター席は透明なアクリル板で仕切られている。
③着席すると、タブレットで人数を入れる。
④同じくメニューをタブレットで見、オーダーを行うが、形式が晴眼でも非常に難しい(まだアクセシビリティ&インターフェースは配慮されていない=表示が小さい、字が読みにくい、指でズーム等させられない)
⑤店員はベルで呼べることになっているが、ベルの位置とコントラストで認識しにくい。
レジが透明カーテンで手先だけしかわからず、おつりは皿に置く、その程度は仕方がないにせよ、ハードルが高い。
視覚障害だけでなく、高齢者にも難しいでしょう。
皆さんは、外食時の困ったことはありませんか?


テーマ④:買い物<第四報より>
東京都在住の30代弱視女性です。
100円ショップで買い物をしようとしたら、「できるだけ店員に声をかけないように」とのアナウンスが!
これって全国どこでも同じなのでしょうか。
弱視なので、頑張ればなんとかなりますが、店員さんにお願いしたほうが早いときもあるので・・・。
皆さんは、どのような工夫をしていますか?


座談会の様子は、以下より動画をご覧にいただけます。






URLをクリックしてご覧になる方はコチラ
https://youtu.be/JZTe9t-QPjA


いかがでしたか?
ちょっとしたお困りごとを口に出してみると、実は同じようなお困りごとを他の人も持っていることがあります。
例えば、検温の方法です。
音声読み上げ機能のある体温計を使うだけではなく、アプリをかつようしたり、ルーペや読書器で確認したりと、それぞれが工夫しながら試行錯誤しています。
また、新しい生活様式による様々な変化を旧友することで情報共有の輪が広がることもあります。
本座談会を通じて、コロナへのお困りとをを持つ方々への、ちょっとしたヒントになれば幸いです。

[新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート」は、継続実施しております。
ぜひ皆さまのお声をお聞かせください。

http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

また本日取り上げたお困りごとへのアドバイスがありましたら、info@viwa.jpまでお寄せください。


よろしくお願いいたします。


※弟1回コロナお困りごと座談会
http://www.viwa.jp/2020/08/blog-post_18.html

※弟2回コロナお困りごと座談会
https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post.html



viwa事務局

2020年10月25日日曜日

私(ハチ)の障がい受容~大学生編~

皆さま


 スタッフのハチです。

前回の小学生編に続き、今回は高校生編をお届けします。

小学生編(前編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_26.html

小学生編(後編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_4.html

中学校編

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_18.html

高校生編

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_25.html



〇大学生編

 なぜ、私が現在通っている大学を選んだかというと、在籍している障がい学生の数が多く、福祉を学ぶ環境としてふさわしいと思ったからです。ちなみに、私が入学した年は、視覚障がいの学生が例年よりも多く入学した年でした。その年の障がい学生は110人以上在籍しており、その中の8人が視覚障がいを持っている学生でした。実際に入学してからは、視覚障がい以外の障がいがある学生と交流する機会もでき、障がいによって異なる特性や困難な事、抱えている悩みなどをより一層知ることができるようになりました。また、ある視覚障がい学生から今までの経験の中で感じてきたことなどを聞いたときに、障がいがある状態を納得する過程では、人によって様々な苦労があり、障がいと向き合っていくことは簡単な事ではないのだと改めて強く思いました。そして、様々な障がいについての理解を深めるにあたり、1人ひとりが障がいを受け止めていく中で、もどかしさを感じたり、苦労したりしている状況を少しでも改善できるよう、一緒に考えていきたいと思うようにもなりました。そして現在の私は、学内での支援活動や福祉実践教室への参加、プログラムの開発準備など、当事者としての視点や考えを活かした活動を行っています。このような活動をしていくことも、私が障がい受容をしていく上では大きな影響がある、と実際に取り組んでいて感じています。これまでの人生では、障がいというものを私は主観的にしか見ていませんでした。しかし、様々な活動を行うことで、私自身は多くのことを学び、障がいを客観的に見つめ直すことができるようになってきていると思うのです。

 最初に申し上げた通り、年齢を積み重ねていく中でも、障がいに対して歳相応の課題が出てくると私は思います。自分自身も20歳になったことで障害年金の申請をしてみたり、法改正に伴う障害等級の変更があったりと、大学生になった今でも障がいと向き合う場面があります。しかし、これからの人生において、障がい受容をスムーズに行えるとは限りませんし、これからも自分の障がいについては考え続けなければいけないことであると感じています。

 大学生活でも障がいが関係したことで悩んだことはありました。それは、アルバイトの応募についてです。大学入学当初、私はアルバイトをするために様々なところに応募をしましたが、学外では様々な所で障がいを理由に断られてしまいました。そして、結果的に現在は学内でのアルバイトをしたり、Web制作など自分の特技を活かして仕事をしたりする形となっています。学外でアルバイトをできないことに関しては、しばらくの間悩んでいましたが、その過程で1つ気づいたことがあります。それは、私たちもしっかりと自己分析をし、自分ができることは何なのかを相手へ的確に伝えることができるようにしていかなければならないということです。確かに、雇う側の目線として、何かあったときに責任を負うことができないという問題があるのかもしれません。ですが、自分のできること、お願いしたいことを分かりやすく伝えて、相手の状況に合わせて柔軟に対応をすれば、建設的に対話を進めながらよりよい環境を生み出していけるような気がします。このことからも分かるように、障がいについて悩むということは、新たな発見をすることができるチャンスといえるのではないでしょうか。

 障がいを受容していく過程では悩むこと、不安になることもありますが、乗り越えた後の達成感はとても心地よいものだと感じます。そして、今改めて思うことは、自分が置かれている状況によって、葛藤や悩み、不安が新たに生じるという点は、何歳になっても同じなのだなと思います。これからの人生において、時には自分がしたいことが上手くできなかったり、思うようにいかなかったりすることもあるかもしれません。しかし、そんな時に全て環境や他人のせいにするのではなく、どのように工夫をしていけば状況を良い方向へと変えることができるのかを考える必要がある、と日頃の生活の中で、私は実感しています。


〇おわりに

 障がい受容ができていないと社会で暮らしていく上では大変苦労すると思いますが、受容は無理にするものではないとも私は感じます。もちろん、1人ひとりの生活環境や障がいの状況は違いますので、個々に合った方法や度合いで障がい受容をしていけば良いと思います。しかし、避けなければならないことがあります。それは、本人が受容できるようになった時に誰にも頼ることができず、受容することさえも辛い状況になることだと思います。人は1人では生きていけないと感じますし、実際に私も多くの人に支えられて生きています。それは障がい受容をする上でも同じである、と私は考えます。先天性の場合には、保護者の方がどのように接するのかによって、障がいの受容のしやすさが変わってくると思いますし、中途障がいの場合にも、自立できる能力を習得するまで、寄り添ってくれる人の存在が必要となってくると感じます。私も障がい受容をするときは不安になる事があります。受容したくても自分で何をすれば良いのか、すぐには分からないこともあります。しかし、そんな時に見守りながら話を聞いてくれたり、私の声に耳を傾けて手を差し伸べてくれたりする家族がいてくれたからこそ、これまで障がいを受容できるようになったのだと思います。当事者とコミュニケーションをとることは、障がいについての理解を深めることができるだけでなく、障がいの受容について考えながら接することも可能になるのではないでしょうか。

 さて、今回私は自分の経験や考えを基にして、お話を展開してきました。今回、このような貴重な機会をいただけたことにより、私は障がい者として、1人の人として、自分自身と再度向き合うことができました。私の今までを振り返ってみると、多くの人に支えられ、自分の障がい受容の度合いや程度に合った支援と挑戦する機会を与えてもらったことで、自信が持てるようになり、障がいを持っていることを否定的に捉えることはなくなったように感じます。そして、障がいを受け止めること、納得することに明確な正解はない、と私は思います。また、障がいの受容の在り方も人によって違うと思うのです。今の私にとって障がいとは、自分自身そのものです。障がいがあっても私は私であり、1人の人間であることには変わりない、と今になって思います。もし、昔の私に会えるとしたら、障がいを持っていても、そうでなかったとしても私はこの世に1人しかいないのだから、自信を持って自分らしく生きてほしい、と伝えたいです。当事者自身があらゆる挑戦をすること、自分について積極的に発信していくことは、障がいについて周囲に知ってもらうということだけでなく、障がい当事者が自分自身、自分の障がいと見つめることができる良い機会ともなると考えています。このような場を今回作ってくださった多くの方々や読んでくださっている皆様のおかげで、私はさらに成長することができました。当事者が自分のことを考えるということは、これからに向けた大きな一歩を踏み出すことにつながると私は感じます。今後も自分らしさを大切にしながら生きていきたいです。お付き合いいただき、ありがとうございました。




Viwaスタッフ

ハチ

第55回 どこでも!チャレンジドヨガ&パパママ会のご案内

 皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。


11月のパパママ会は11月7日(土)午後14時~16時に行います。


今月の親子ヨガのテーマは、「タケコプター みんなで森へ行こう!」です。これは、テーマを聞いただけでも、なんだかわくわくしますね!


ぜひ、この機会に皆さんも体験してみませんか?


後半は、保護者同士の情報交換会となっております。


初めての方も、乳幼児さんから高校生の保護者でも、弱視でも、全盲でも、重複障害でも、

どなたでも気軽にご参加くださいませ。


ぜひ、みんなでつながり、情報交換をしたり、気持ちを共有したりしましょう。



下記、イベントの詳細です。


- 記 -

日時:2020年11月75日(日)14時~16時

開催方法:zoomを用いたオンライン形式

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”

共催:一般社団法人チャレンジドヨガ~視覚障がい者のためのヨガ~

参加費:1家族1,000円(講師謝礼、事務手数料等含む)

※会費は事前のお支払いをお願いいたします。支払い方法の詳細はお申込みいただいた方へご連絡いたしますが、Paypal(クレジット決済)、ゆうちょ銀行への振り込みを予定しています。入金確認後、参加に必要な情報をお送りします。なお、入金後の参加費の払い戻しは対応いたしかねますので、あらかじめ、ご了承ください。

定員:10家族程度

申込締切:2020年11月5日(木)

お問合せ:info@viwa.jp(viwa事務局 担当 奈良・山本)



【お申込み方法】

メールの件名に「11/7 パパママ会申込」としていただき、下記必要事項をご記入の上、info@viwa.jpまでお申し込みください。

お申し込み後2日以内に、受け付け受領およびお支払方法に関するメールを事務局よりお送りします。


<必要事項>※項目名末尾の「*」は必須項目です。

・保護者氏名(漢字)*

・保護者氏名(ふりがな)*

・お子さんのお名前及び学年(年齢)

※お子さんが参加される場合には、必ずご記入ください。障がいのない兄弟姉妹等の参加も歓迎いたします。

・お子さんの障がいについて

※可能な範囲でご回答ください。(例:視力、眼疾患等)

・ヨガを行う上で配慮を希望する事などがある場合はお書きください。

・メールアドレス*

・電話番号

・支払い方法*

 →いずれかよりお選びください(クレジットカード決済 / ゆうちょ口座振り込み)※口座振り込みの場合は振込手数料はご負担願います。

・最近のお悩みがあればお書きください。



【当日の流れ】

13時45分 入室・接続テスト

14時~15時 親子ヨガ

15時~16時 保護者同士の懇談会、情報交換等



以下は、親子ヨガを担当してくださる高平 千世 先生からのメッセージです。



<想い・メッセージ>

一般社団法人 チャレンジド・ヨガ~視覚障がいの方のヨガ~代表の高平 千世(ちせ)です。


今回の親子ヨガは、ヨガを通じて楽しみながら「やってみる!できる!できた!」の成功体験を積み重ね、成長過程で必要な、身体の動かし方、身体の部位などを学んでいくプログラムを考えてみました。


まずは自分の身体を知り、自分と他者を労わる健全な心を育んでいきます。

ヨガは繋がる(Yujユジュ)という語源があり、ヨガの目的は幸せな心を育むためなのです。

そう!ヨガはハッピートレーニングなのです。


また、ヨガは食べ物から出来ている外側の大きな身体から、徐々に内側の微細な心、頭(思考)にアプローチする伝統的な手法です。

ヨガを通じて親子、友達の繋がりを感じ、身体からお子様の健全な心を育む一助となったなら幸いです。


最後に、今回のプログラムを「ドラえもん」をテーマにした理由です。

私自身、「ドラえもん」はヨガ哲学をとても分かりやすく書かれている部分・共通点が多いと感じているためです。


温かい愛が溢れているドラえもん。長く皆に愛されているドラえもん。

ヨガを頭で難しく考えずに、一緒に身体・体験から楽しく学んでいただけたらとの想いです。


プログラムの前半3回は基礎的な身体の動き「基礎編」。

後半3回は少し複雑な身体の動きを取り入れた「応用編」となっています。



■目的を達成するためのヨガクラスの流れ

1)挨拶 ※目的:礼儀そしてバーバリズムの課題解決を目的に、反復練習しながら身体で学びます。

(例)背骨を伸ばすとは?正しい姿勢とは?胸をはるとは?など


2)準備運動 ※目的:手・腕の細かな「微細運動」を通じて、脳の成長も育みます。

(例)手を握る、手首を回す、腕を組むなど


3)呼吸法 ※目的:呼吸を通じて、集中力を育みます。

(例)音を出す呼吸法、鼻呼吸とは?など


4)ヨガポーズ ※目的:ヨガのポーズ「粗大運動」を通じて、ボディイメージ形成、様々な運動基本動作、姿勢、バランスを学びます。無駄な力の抜き方・動きの洗練化も目指します。

(例)正座、あぐら、仰向け、うつ伏せ、四つん這い、膝立ちなどの体勢。伸びる、縮める、曲げる、反らす、ねじる、転がる、這う、押す、引くなどの様々な動き。


5)イメージポーズ ※目的:子供の想像力を育みます。


6)コミュニケーションポーズ ※目的:親子で一緒にポーズを行い、共通体験を通じて、健全な心を育みます。


7)リラクゼーション ※目的;身体の部位名称と場所を一致させながら、力の入れ方・緩め方を学びます。また親御さんの心のリラクゼーションを目指します。


8)挨拶 ※目的:礼儀、身体を動かした後の気持ち良さを体感します。



※言葉の意味

・バーバリズム:実体や具体的経験を伴わないまま、言葉だけで事物・事象や動作をとらえてしてしまう事。

・ボディイメージ:身体の自己像。

・粗大運動:胴体と両手足の筋肉を供応さ姿勢や移動に関する運動。全身を使った運動。

・微細運動:手や指を使った細かく精密な動作を必要とする運動。



ぜひ、この全6回のプログラムを通じて、楽しく学びあい、成長していきましょう。


なお、本事業は名古屋市視覚障害者協会、東海テレビ、日本盲人福祉委員会より助成を受けて実施しております。


それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。




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viwa 奈良里紗


私(ハチ)の障がい受容~高校生編~

 皆さま


スタッフのハチです。

前回の小学生編に続き、今回は高校生編をお届けします。

小学生編(前編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_26.html

小学生編(後編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_4.html

中学校編

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_18.html



〇高校生時代

 盲学校での中学生活に充実感を得た私は、引き続き盲学校の高等部へ通うことを決め、大きな期待を胸にして進学しました。と言っても、受験に失敗しているため、周りの人の支えがなければ、気持ちを切り替えることは難しかったです。中学生活を附属盲学校で3年間過ごし、自分が大きく成長できる場であると実感したため、高校も附属盲学校に行きたい!と私は考えていましたが、結果は不合格でした・・・。それを知った時は、自分なりに頑張ったのに不合格になってしまい、これから私は成長していけるのかと不安になりました。

 実際に高校へ進学してから、最初は附属盲学校のことを思い出しながら過ごしていました。そのような私に、父親に残念なのも分かるが、もしかしたら名古屋の盲学校ならではの発見や成長があるかもよ、と声をかけられてからは、環境への見方が少し変わりました。確かに、附属盲学校では主体性を大切にしていたり、クラスメイトが多いことで視野を広げやすかったり、人間関係で困った時にも相談できる相手がたくさんいたため成長できる場面が多くありました。しかし、父親の言葉を聞いてから、名古屋の盲学校ならではの良さが見えてきました。クラスメイトの数が少ない分、1人ひとりと深い関わりを持てるようになったり、自分の役割が作りやすかったりする部分もあり、少しずつではありますが、名古屋盲学校での生活を前向きに送ることができるようになっていきました。

 また、高校に進学した当初は、附属盲学校のことを想像し、地方盲学校は授業の進捗状況が遅いのではないかと気にすることが多くありました。そのような時にも高校時代の私を支えたものがあります。それは、附属盲学校で数学を教えてくださった先生が卒業メッセージとして、送ってくださった言葉です。学生時代に学習した内容を大人になってから多少忘れてしまっていたとしても、学生時代に自分が学び、考え、何を身につけたのかといった当時のエピソードを思い出してもらえれば嬉しい、という内容でした。この言葉を思い出してからの私は、授業の進捗状況よりも科目ごとに身につけられる力は、どんなものがあって、それらを身につけていくためには、どのように学習していけば良いのかということを考えるようになりました。

 それからの高校生活は、中学時代で大きな成長をすることができたこともあり、様々な場面でモチベーションを上げて物事に取り組むことができました。しかし、そのような中でも葛藤がありました。親元に戻って母親と生活するようになったことで、自分にとっての嫌な思い出がフラッシュバックすることがありました。小学生のころに母親に否定されていたことで、社会からも良くないイメージを持たれているのではないかという不安を感じたことがありました。また、満員電車の中で邪魔者扱いをされて暴力を振るわれたこともありました。高校にも相談はしたものの、自分の中で抱え込みすぎてしまい、自分が障がいを持っていることで人に迷惑をかけていないかと不安になりました。街中で歩いていても、さっきすれ違った人とぶつかっていないか、傷つけていないかと感じ、不安で仕方なく時期がありました。しかし、仲良くしてくれていたクラスメイトに話を聞いてもらう中で、過去に囚われ過ぎず、色々なことに目を向けた方が良いと感じるようになり、不安になる事が徐々に減っていきました。

 その後の高校生活で色々な事に目を向けていく中で、電子教科書の実証実験や生徒会活動へ参加するようにもなりました。先ほど挙げたクラスメイトと協力し合いながら、学内の環境を良くし、人の役に立つために、あらゆることに目を向けてたくさんのことを考えていったのです。その中には先生に却下されることもたくさんありました。例えば、各委員会の話し合いの進行を先生ではなく、生徒が行うべきなのではないかという案です。私は主体性を大切にしながら、積極的に物事に取り組んでいきたかったので、却下されたときにはとても残念に思いました、他にも、部活動の活動時間の延長を検討したこともありました。しかし、そのような中でも、階段を見やすくするというプロジェクト案を提案した時は、生徒全員の意見を集めることができる機会を作ってもらうなど、先生の協力を得ることができました。そして、このプロジェクトでは色覚障がいなどのことも視野に入れて検討することとなりました。視覚障がいと一言で言っても色覚や視野など症状や見え方は1人ひとり異なると思います。階段を見えやすくするという、この活動を通してそれぞれの違いに合ったものは何か、自分と違う症状や病気にはどのようなものがあるのかを考えるようになりました。そして、これから多くの人と関りながら障がいについてより理解を深めたいと感じるようになりました。これが、大学進学への大きなポイントとなったのです。

 進学を考え始めた頃は、福祉に興味を持ったものの、心理面や環境面などどのような分野で人を支えたいのかは考えておらず、漠然としたイメージしかありませんでした。しかし、志望校を決めるときには、母親から社会福祉士は幅広い分野で働いているということを教えてもらい、大学に通いながら詳しく知りたいことを見つけていけば良いのではないかと意見をもらいました。そのことにより、具体的な考えを持つことができるようになりました。父親は、私のやりたいことを尊重しながら、受験に失敗したときのことや将来のことを考えて、盲学校の専攻科など他の選択肢についても提案してくれました。両親に高校生活で考えたことを細かく説明したことはありませんでしたが、私の目指すものを認め、大学での私の障がいに対する配慮に関しても一緒に考えてくれたことで、私は無事に現在通っている大学に進学することができたのでした。


次回は、大学生編をお届けします。



ハチ

2020年10月18日日曜日

私(ハチ)の障がい受容 中学生編

皆さま


スタッフのハチです。

前回の小学生編に続き、今回は中学生編をお届けします。

小学生編(前編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/09/blog-post_26.html

小学生編(後編)はこちら↓

https://www.viwa.jp/2020/10/blog-post_4.html


〇中学生時代

 普通校での居心地があまり良くなかった当時の私は、盲学校へ行くことを決意しました。そして、幼稚部に通ったことがある筑波大学の附属盲学校の中学部に入るため、中学受験をしたのです。中学時代は一番自分が成長できた時期かな、と現在振り返って思います。小学生時代の影響で人間不信に陥っていた部分もあったため、入学当初は、クラスメイトと些細なことで言い争って投げやりになったこともありました。また、障がいを持っていることで受けたいじめから生まれた、人間関係に対する不安感と実際に友達と上手くやっていかなければならないという現実の差から、自分との葛藤がありました。

 そんな時、定期的に日頃の様子を聞きながら、見守ってくれる存在が身近にありました。私の父親です。父は、私の話を否定することなく、まずは受け止めてくれました。いけないことは、明確な理由を説明しながら優しく教えてくれました。私は、盲学校に入学し、自分と同じ障がいを持つ人と一緒に過ごすようにはなりましたが、この段階では自分の障がいを受け止めきれずにいた部分があり、複雑な気持ちでした。そんな時に自分の話を聞いてくれる存在が近くにあったからこそ、自分自身も状況を整理することができました。

 中学生のクラスメイトは、持っている病気が違ったとしても、同じ障がい者としてできること、できないことに関して、それぞれ気を配ってくれていたので、過ごしやすい環境が自然にできていたように感じます。そのような中で、私は少しずつ自信を取り戻せていったような気がします。当事者同士が尊重し助け合っていけば、楽しい学校生活を送ることができる、と少しずつ気づくことができました。

 また、中学生という早い段階で親元を離れたこともあり、最初はできないことを自分でやろうと努力もせず、すぐに人に頼ってばかりいましたが、3年間の中で出来ることを増やしていきました。例えば、靴の紐結びや爪切りなど、今では当たり前だと感じるような身のまわりのことが、当時の私にとって苦手な事であり、自宅でかなり練習したことを覚えています。なかなか上手に細かい作業を行うことができない私に対して、自宅に帰省した時に、両親が解いた状態の靴を渡して、練習する時間を作ってくれました。私はできない理由を障がいのせいにはしたくないという思いもあり、必死に練習して、自分でできるようになったことで、少しずつ自信につながりました。

 中学生の心身の状態は3年間で大きく変わっていきますが、そのような学生時代にどれだけ本人が1人でできることを増やせるかが、大きなポイントだと私は思います。またそれは、自立して生活を送る上で困らないようにするためにも大切なことであると感じます。もちろん、いきなり挑戦しようとしても、不安に思うことやできないことに対してもどかしさを感じることもあると思います。私の両親は、私に挑戦する機会を与えてくれましたが、その時に私の両親は決して強制をせずに私のことを見守ってくれていました。私はこのことから、チャレンジするための小さな目標を一緒に作りながら、本人のペースで進めることが大切だと考えました。コツをつかみ取ることができれば、できるまで頑張ろう、と少し前向きに考えることも可能になってくると思います。そして、両親は目標を達成できたときには、褒めてくれていたので。できることが増えていくに従って、障がいを持っていても工夫次第でできることは多くなるということを、私は実感することができました。


 私は中学生の時に、周囲の友人とのかかわりや両親の支えがあり、自らの障害受容を進めることができました。


次回は、高校生編をお届けします。


ハチ

2020年10月15日木曜日

<11/7(土)開催>視覚技塾2020 ~地域格差~

皆さま


viwa谷田です。

「地域格差」
この言葉を過去のものとする挑戦が始まっています。

視覚障がいの環境は日々変化しています。例えば、スマートフォンやタブレットなど新しいデバイスの登場、障害者差別解消法や読書バリアフリー法などの新しい制度、ITを活用した視覚障がい者の職域拡大などです。

大都市に住んでいれば、当事者団体の集まりに参加し、上記のような情報を得ることが容易でした。
もちろん文字情報はネット上にありましたが、心のこもった声にかなうわけもありませんでした。

コロナ禍の今、イベントのオンライン化が進み、地域格差を取り払う一助となっています。この視覚技塾も日本全国から参加可能で地域格差を超えたイベントです。

しかし新たな課題が立ちはだかっています。
それは「IT格差」です。地方に住むがゆえにスマートデバイスのレクチャーも受けられず、スクリーンリーダーの存在も知らない。それどころか、そもそも自宅にインターネットが敷かれていないという事例もあります。

このままではIT格差が「地域格差」を過去のものにすることを阻んでしまいます。

さぁ、この壁にどう立ち向かうのか。3人の挑戦者に最前線の今を語っていただきます。

開催日:11月7日(土)10:00~12:00
場所:オンライン(zoom)
主催:視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"

ゲストは3名です。3者3様、それぞれの地域での活動をご紹介いただきます。
【ゲスト①:宮城県より】
小泉 大介(こいずみ だいすけ)様
トラストメディカル 課長

私たちトラストメディカルは、本社が仙台にあり「眼」に関わる商材を扱う商社として、創業から28年間継続的に活動しています。眼科用医療機器などを取り扱うメディカル部門とロービジョン部門があり、見えない、見えにくい方向けの道具を主に取り扱っているのが、私が14年間在籍しているロービジョン部門になります。

「環境整備」と「つなぐ」ことをテーマにして、仙台から東北を中心とした様々な地域に訪問して活動しています。今回は、様々な地域を訪問する中で経験している「地域格差」についてお伝えしたいと思います。

【ゲスト②:島根県より】
庄司健(しょうじ たけし)様
社会福祉法人 島根ライトハウス ライトハウスライブラリーにて、主に視覚リハビリテーションや相談対応を担当。
視覚障害リハビリテーション協会 情報アクセス分科会 世話人

【ゲスト③:静岡県より】
片平 考美 (かたひら ちかみ)様
日本視覚障害者団体連合青年協議会長では全国的な活動を、静岡県視覚障害者協会監事として地域の次世代育成に精力的に携わり活動をしています。

【プログラム】
9:30-10:00 zoom接続テスト
※初めて接続される方など、不安のある方は速めに入室し、接続テストを行うことができます。

10:00-10:10 あいさつ&事務連絡
10:10-10:25 地域を支える頼れる販売店の立場から地域格差への挑戦!
10:25-10:40 視覚リハを担う歩行訓練士としての地域格差への挑戦!
10:40-10:55 静岡&当事者団体としての地域格差への挑戦!
10:55-11:05 休憩
11:05-11:50 地域格差への挑戦ディスカッション
11:50-12:00 あいさつ&事務連絡

【会費】
一般:1,000円
学生:無料

※事務手数料、講師謝礼 等
※会費は事前のお支払いをお願いいたします。
支払い方法の詳細はお申込みいただいた方へご連絡いたしますが、Paypal(クレジット決済)、ゆうちょ銀行への振り込みを予定しています。

【お申込み方法】
下記必要事項をご記入の上、メールで申し込む

お申し込み先: info@viwa.jp

お申し込み後2日以内に、受け付け受領およびお支払方法に関するメールを事務局よりお送りいたします。
2日経っても事務局からメールが来ない場合はinfo@viwa.jpまで再度ご連絡ください。


<必要事項>※項目名末尾の「*」は必須項目です。
・件名* →「11/7視覚技塾の申し込み」と記載
・氏名(漢字)*
・氏名(ふりがな)*
・メールアドレス*
・電話番号
・所属
・一般 / 学生* (会費の金額が異なるため、必ず記載願います。)
 →一般の方のみ 支払い方法をいずれかよりお選びください(クレジットカード決済 / ゆうちょ口座振り込み)※口座振り込みの場合は振込手数料はご負担願います。
・Zoomミーティングやウェビナーへの参加経験*
 あり / なし
・事前の質問事項(自分が、家族が、知人が見えにくくなって困っていること、相談したいことがございましたらご記入ください)
・その他、事務局への問い合わせ

【申し込み締め切り】2020年11月5日(木)

【その他注意事項】
・視覚技塾は、講演内容の編集後、ブログ記事上に動画を公開予定です。
なお登壇者への質疑応答については、当日参加された方のみの時間となります。
・本事業は愛盲報恩会より助成を受けて実施しております。


【ご質問・お問い合わせ】
視覚障がい者ライフサポート機構 "viwa"
山本
Mail: info@viwa.jp
URL:  http://www.viwa.jp/

2020年10月14日水曜日

男性限定☆viwa Beauty 自宅で美男子デビュー!

 皆様


こんにちは!viwaの奈良里紗です。

先日、投稿した特別企画viwa Beauty オンラインの案内を見た男性の方々から、

「男性向けにもぜひやってほしいです!」

と反響をいただきました。


そんなお声を株式会社ファンケル様にお伝えしたところ、

「男性向けにもやりましょう!」

とおっしゃってくださり、今回は男性向けにviwa Beauty オンラインを実施することとなりました。


・スキンケアって何するの?

・スキンケアをするなんて女々しい男がするもんだ!

・男にスキンケアは必要ないのでは?

などと思っていらっしゃるそこのあなた!

この機会に、本当に自分にはスキンケアが不要なのかどうか体験し、体感してみて、その答えを出してみませんか?


今回は、

①フレッシュクリアシート 

②メンオールインワン スキンコンディショナー(化粧液・美容液・乳液が1本になったオールインワン)約30日分

③乾燥敏感肌ケアサンガード25(SPF25・PA+++)生後6か月の赤ちゃんから使える肌に優しい日焼け止め。顔と両腕使用で約15日分


を使って、男性向けのスキンケアの方法について教えていただきます。


オンラインですので、お申込みいただいた方には事前にご自宅に商品をお送りします。


初めての方でも安心して参加していただけるよう少人数制となっております。


この機会に、あなたも美男子デビューしてみませんか?


下記、イベントの詳細です。この情報は転送・転載歓迎です。


- 記 -

日時:2020年11月13日(金)10時~11時10分(70分)

開催方法:zoomを使用したオンライン形式

主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”

共催:株式会社 ファンケル

参加費:1,000円(商品発送費、事務手数料等含む)

※会費は事前のお支払いをお願いいたします。

支払い方法の詳細はお申込みいただいた方へご連絡いたしますが、Paypal(クレジット決済)、ゆうちょ銀行への振り込みを予定しています。入金確認後、参加に必要な情報をお送りします。

なお、入金後の参加費の払い戻しは対応いたしかねますので、あらかじめ、ご了承ください。

定員:3名限定(初心者向け)

※先着順となります。お早めにお申し込みください。

申込締切:2020年11月3日(水)

お問合せ:info@viwa.jp(viwa事務局 担当 奈良・山本)


【対象】

視覚に障がいのある男性

・zoomへの接続が問題なく行える方

 (viwaではzoom接続に関するサポートは致しておりません。)


【お申込み方法】

メールの件名に「viwa Beauty申込」としていただき、下記必要事項をご記入の上、info@viwa.jpまでお申し込みください。

お申し込み後2日以内に、受け付け受領およびお支払方法に関するメールを事務局よりお送りします。


<必要事項>※項目名末尾の「*」は必須項目です。

・氏名(漢字)*

・氏名(ふりがな)*

・障がいの状態(弱視・全盲等)*

・年齢*

・メールアドレス*

・電話番号*

・支払い方法*

 →いずれかよりお選びください(クレジットカード決済 / ゆうちょ口座振り込み)※口座振り込みの場合は振込手数料はご負担願います。

・スキンケアセット送付希望先住所

※時間指定を希望される場合は追加料金300円を申し受けます。


【当日の流れ】

9時30分 接続テスト開始

※接続方法に不安のある方は、9時30分になりましたら、接続テストをお願いします。

10時 スキンケアセミナー開始

当日は、素肌の状態でご参加ください。


・講師自己紹介

・参加者自己紹介

・自分の肌を触ってみよう

・男性の肌にも、スキンケアってなぜ必要なの?

・フレッシュクリアシートを使用して、顔の筋肉に沿ってふきとり

・メンオールインワン スキンコンディショナー塗布方法

・紫外線ケアの必要性

・乾燥敏感肌ケアサンガード25(SPF25・PA+++)塗布方法

・タッチマークシールの使用方法説明

・質疑応答



11時10分 終了


なお、当日のセミナーの様子を写真撮影させていただきます。

写真はファンケルのホームページ等に掲載させていただく場合がございますので

ご了承下さいませ。


案内は以上です。


それでは、皆様とオンラインでお会いできることを楽しみにしております。


viwa 奈良里紗