2016年11月15日火曜日

20代後半で理療科の道へ 1学期を終えて

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
今回はちょっとしたインタビュー記事をご紹介したいと思います。

みおさん(仮名)は、先天性の弱視女性です。
彼女からviwaへの相談メールがきたのは2015年の2月後半でした。


職場での仕事や対人関係に悩み、3年3ヶ月勤務をしたのちに退社。
相談当時は無職という状態でした。


お話を伺いながら、みおさんには心機一転新しい場所でこれから人生をかけられる何かが見つかるとよいのではないかなと思いました。

そんな中、話題にあがったのが盲学校の理療科へ入学し、鍼灸について学ぶという道でした。

ちょうど、ご相談をいただいた頃が入試シーズンで願書の受付は終了していました。
少し残念な気持ちになりながら、それでも1年間、じっくり準備をすすめますと力強くおっしゃっていたみおさんの声が印象的でした。


そんな彼女が今年の4月に入学した盲学校。
故郷を離れ、単身都会のど真ん中で寄宿舎生活を送ることになったみおさん。
彼女に今の心境について綴っていただきました。


これから理療の道を考えていらっしゃる方等、ぜひ一度、ご覧ください。

**ここから**
Q&A方式でご紹介します。


Q.盲学校の専攻科へいこうと思ったきっかけは?
A.就職や将来についての不安をviwaの方々に相談に乗ってもらったところ、盲学校の情報をいろいろと教えていただきました。

免許を取得するというのも目的ですが、様々な境遇の方と接することができる場所なので、今まで視覚障がいの方と関わることがなかった私には良い刺激が受けられるのではと思ったからです。

Q.入学前の見学ではどんな印象でしたか?
A.教育相談の先生方は多くの質問にも親切に答えてくださり、治療室の設備などもすごく整っているという印象でした。


Q.実際に入学してみてどうですか?
A.これまで体験したこととしては、複数人で外を移動するときにはぐれたり、メンバーの確認をするのが大変だと思いました。
模型や人の体を使って個別に部位の説明をしてもらったりなどは、こういった学校だからできることだと感じました。


Q.入学してみて今まさに困っていることはありますか?
A.今まで点字を扱う人との関わりがなかったので、漢字や場所の説明、手引きの仕方など今でもまだ悩むことが多いです。


Q.寄宿舎での生活はどのような感じですか?
A.起床・食事・入浴・門限など時間に縛られ不便に感じることもありますが、学校に比べ他の学年の人と接することも多く勉強やプライベートでも情報が得やすく感じます。


Q.学校がないときは外出したりするのですか?
A.学校の人たちと遊びに行ったり、1人でも買い物に出かけたりします。


Q.これから入学を検討している方に何かアドバイスがあればお願いします。
A.専門的知識を学ぶなら自分と同じような見え方、自分とは全く違う見え方でも工夫されて勉強しているのでとても参考になると思います。
先生方や先輩方とも話しやすい環境だと思うので、勉強のこともですが日常生活のことでも相談に乗ってもらったり経験を聞かせてもらったりできると思います。
特に同じ視覚障がいの人と関わることがなかった方には得られるものが多いはずです。


以上です。

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viwa 奈良里紗

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