2011年4月10日日曜日

私の旅行記~“地図”活用編~

みなさま


こんにちは。viwaの村上です。

私は旅(旅行)をするのが好きで、時間があれば色々なところに行ってみたいと思っております。
そこで、弱視当事者として、旅をする時のちょっとした工夫やエピソードなえどを紹介していきたいと思います。

とはいっても、私はまだまだ旅の経験が豊富とはいえません。皆様の旅の工夫や体験談などありましたら、ぜひ教えて下さい。

今回は、“地図”についてです。

私は、一人旅をする時は、地図を見ながら歩き回るのがとても好きです。
ただ、弱視ということもあり、なかなか見やすい地図がなく、私なりに工夫をして見やすい地図を用意しております。もちろん、見やすいといっても、詳細まで把握できるわけではありませんが、ここでは私の地図の工夫をご紹介します。


○見やすい地図を探す
旅行をする前、私はその土地の地理や文化、歴史、気候などを簡単に調べるようにしています。例えば、旅行ガイドにのっているインフォメーションでもいいですし、Wikipediaなどのインターネットをみることもあります。

その土地のイメージをふくらませながら、いったいどんな地図があると便利なのか、それを想像して、地図探しをはじめます。

ご存じのとおり、地図といっても、旅行ガイドに付録としてついているようなものもあれば、インターネットなどでダウンロードできる簡易なものもあります。
いろいろな地図がありますので、一度本屋さんなどで、どんな地図が見やすいか確認してみることをオススメします。
文字の大きさや背景との色のコントラスト・・・見比べてみると、いろんな地図があるものです。


○見やすい地図を作る。
比較的見やすい地図を見つけたら、私はそれを拡大コピーをしています。
200%に拡大することもあれば、単純にA3にめいいっぱい大きくすることもあります。

拡大コピーをする時に、気を付けるのは濃度です。
購入した地図の色が薄い場合でも、濃度の設定を濃くすることで、より見やすくなります。逆に、もともと色の濃いものを拡大コピーする場合は、濃度を少しおさえないと、文字や背景がにじんで読めないことがあります。
私は、いつも白黒で濃度を濃くしてコピーしていますが、人によっては、カラーコピーのほうが見やすい方もいるかもしれません。
まずはいくつか拡大コピーを試して、普段からどんなコピーが見やすいか整理しておくことをオススメします。

またコピーの良い点は、本などのページの境目の部分も読みやすくなるということです。
薄い冊子は別ですが、ページ数のある本の場合、ページの境目が影になってしまって、どうしても読みにくくなります。
コピーをとると、その部分も一枚の紙の上におさまるので、本よりも見やすくなります。


○使いやすい地図にアレンジする。
見やすく拡大コピーしただけでは、まだ旅行先で使いにくいことがあります。
そこで、私はコピーした地図を私好み(私にとって使いやすい)地図にアレンジします。

ここで使用するアイテムは、黒と青、赤のサインペン。それとボールペンです。


サインペンは、地図上にある宿泊先のホテルや駅、行きたい観光地(目的地)などをサインペンで大きく○で囲んだり、下線をつけるために使います。
この時に、色を変えて見やすくするようにしています。

例えば、
宿泊先は黒、地下鉄の駅は青、その他観光地は赤・・・といった感じです。

このようにはっきりとサインペンで囲むことで、地図をひらいた時に、目をどの部分に合わせればいいのか、フォーカスをしぼりやすくなり、一枚の地図の中で目的の場所を探す時間が短縮されます。
また色を変えることで、地図全体の中で、駅やホテルの位置関係がどのようになっているのかがわかりやすくなります。

次に、ボールペンです。
これは、駅から目的地までのルートをなぞったり、川やメインストリートなどをに斜線や太線をかいてわかりやすくします。
例えば、どうしても行きたい目的地があった時。
ホテルから駅、駅から目的地までの道をなぞっておきます。
そうすると、移動中にパッと地図を開いて、サインペンで黒く囲んだ部分に目をあわせ、そのあとはボールペンで書いたルートをたどる。すると青く囲んだ地下鉄の駅にいき、駅から駅へ異動後はまたルートをたどる・・・すると赤く囲んだ目的地にいきます。

ルートを書いたからといって、確実に目的地に行けるかはまた別の話ですが、
地図を目で追う時に、とてもわかりやすくなります。


またコピーをとるメリットとして、サインペンやボールペンで書き込んで失敗しても、また原本からコピーをしなおせばきれいな状態で使えるということです。
これは紙に書き込むだけではなく、見やすいように紙を裁断したり折り曲げたりしても同じことがいえます。

例えば、地図の中央部分を見たい時に、その周辺部分を切り取ったり、カードの形にして持ち歩きやすいようにしたり、折り目をつけて目印を見つけやすくする工夫をすることもできます。


○最後に、地図+α
私は、一人旅に行くときは方位磁石持っていくようにしています。
見やすくなった地図に、方位磁石があると、道に迷った時でも、すぐに修正することができます。
地図上には、目印となるポイントがサインペンで囲んでありますし、大通りや川はボールペンでわかりやすくなぞってあります。あとは方位磁石で方角を確認しながら、それらの目印に向けた歩いたり、その土地の人に地図をみせ方角を確認しながら、また歩き出すことができます。

また、今回は地図を紹介しましたが、地図だけに頼ることはないと思います。

例えば、viwaスタッフ渡辺が紹介したように、iPhoneなどのスマートフォンを活用することもできます。
参考:視覚障がいとiPhone(1)~画面拡大機能の使い方~
http://www.viwa.jp/article/189997319.html



旅の楽しみ方は人それぞれだと思います。
皆様の旅での工夫やエピソードなどありましたら、ぜひお教え下さいね!



Key words
地図, 拡大コピー, サインペン, ボールペン, 方位磁石

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