2014年12月21日日曜日

2014年を振り返り

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
師走の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
あと少しでクリスマス、それが終わると一気に年末モードでなんだか慌ただしい季節ですよね。

今回は、今年一年を振り返り、皆様に御礼を申し上げたく記事を書いております。

今年のviwaの活動の幕開けは、歴史的大雪が降った2月でした。
拡大読書器をテーマに、セミナー「視覚技塾」を実施しました。

前日から、天気予報は時間が経つにつれどんどん悪い方向へ・・・・。
当日の朝、中止にすべきかとても悩みました。
参加者、企画の関係者の安全が第一です。
でも、この日を楽しみにしてくださっている参加者の方々もいます。
朝の段階では、電車も動いていたため、「決行」と決断。
参加者は少し減りましたが、それでも、各社メーカーさんの素敵なプレゼンテーションと実際の体験の機会はとてもよいものになりました。
この日、ご協力いただきましたナイツ、日本テレコム、インサイトのご担当者の皆様には本当に感謝です。
また、会場を提供してくださった筑波大学付属視覚特別支援学校の先生方にも、改めて御礼申し上げます。

この日をきっかけに、viwaの中では、視覚補助具についてより多くの人に知ってもらう機会の必要性を認識し、新たな企画「viwa tube」へとつながりました。

この「viwa tube」第一弾として、6月にタイムズコーポレーションのご担当者を招き、拡大読書器について、ショップチャンネルのようにご紹介いただきました。
生放送ツールを利用したこともあり、最初は緊張気味でしたが、後半では熱のこもった内容になりました。
この企画は来年度以降も継続的に実施する予定です。

そして、去年からスタートした「パパママ会」。
今年も様々なご家族と出会い、お話をすることができました。
私たちviwaスタッフにとっては、弱視の後輩となる子供たち。
そんな子供たちを愛情たっぷりに育てていらっしゃる素敵なご家族との出会いは私たちにとっても大変励みになりました。
ご家族の皆様からの素朴な質問で、自分たちの小さいころを振り返り、
「あの頃、親はこうしてくれてたな。今思うとこう思ってやってくれていたんだな」
「あの頃は、自分が見えにくいということがよくわからなかったから、うまく周囲に説明できなかったな」
など、昔を振り返るよい機会にもなりました。
「パパママ会」についても、継続して開催して参ります。
初めての方も、リピーターの方もぜひ気軽に遊びにいらしてくださいね!

今年度は、システムトラブルによりviwaブログが閲覧できないという事態が発生しました。
メルマガ読者の皆様や、ブログ読者の皆様には、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
10月ごろからメルマガ、ブログともに復活し、本当にほっとしました。

そして、今年の夏は京都で学会発表を行いました。
これも設立してから毎年実現できている内容の一つです。
今年は視覚障がい女性の化粧に関する実態調査を行い、その結果を学会で報告しました。
このブログでも、調査協力のお願いをさせていただきました。

まだ、学会誌にまとめるところに至っておりませんので、これからしっかりとまとめてそのうえで結果を皆様にも報告できればと思っております。

今年も一年間、皆様のご協力により、活動を継続することができました。
このような活動は私たちだけでは決して実現できるものではありません。
日々の忙しさの中で、協力してくださっている皆様に改めて御礼を申し上げます。

来年も皆様の「ちょっとした困ったな」にお答えできるように頑張って参りたいと思います。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

奈良里紗

第4回パパママ会を開催しました!

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

先日、2014年最後となるパパママ会が開催されました。

今回は初めて参加されるご家族が1家族いらっしゃいました。

娘さんが弱視ということで、今後の就学や日常生活のこと、遮光眼鏡のことなど、
今、感じられているちょっと困っていることを色々と聞かせていただきました。

そのうえ で、viwaスタフが自分の幼いころを振り返りながら、
「補助具の練習はけっこう小さいころからやっていました」
「単眼鏡を持ち歩くことが当たり前!となるように小さい頃は持ち物の一つになっていました」
「じ分の家でも、どこに
何がしまってあるかちゃんと決められていて、その場所にないとものを探すことができないので、家族の人に協力してもらうことは大切」
「小さい頃から、自分は目が見えにくいから困ったことがあったら、周りの人に助けてもらうんだよと親が教えておくと、子どもも自然にそういうことができるようになるので、小学校にあがってからもそこまで苦労しなかった」
などなど、実態権に基づきながら、アドバイスをしていました。

お子さんたちは、幼稚部の教室ということもあり、音のでるおもちゃや触って楽しめる玩具をじっくりと観察しながら、楽しんでいました。

参加されたお母様からの感想を一部ご紹介します。
*ここから感想文*
弱視の先輩方の経験談を聞くことができ、大変貴重な時間でした。
環境を整えてあげることの大切さ(構造化)、また、「量より質」というお話も心に残りました。
一つのことを確実にできるようになることが大切ですね。そのことを常に忘れないようにしたいです。
次回もぜひ参加させていただきたいと思っております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
*感想文ここまで*

次回の日程はまだ確定しておりませんが、春頃の開催を予定しております。
ぜひ、いろいろな情報収集やつながり作りの場としてご活用いただければと思います。

viwa 奈良里紗

視覚障害者のパソコン技能発表会と就労事例講演のご案内


こんにちは
viwaの優希です。


今回は下記のようなイベントをご案内いたします。

以下案内文です↓

*ここから*
             
             記
Ⅰ.視覚障害者のパソコン技能発表会と就労事例講演のご案内

画面読み上げソフト、文字拡大ソフト等の視覚障害補償ソフトの利用とキーボード操作によるWordのビジネス文書作成、Excelのデータ処理、インターネットの検索、グループウェアの利用法などの発表を行います。
1.日時:平成26年12月5日(金)午後3時~5時
2.場所:視覚障害者就労生涯学習支援センター
   〒156-0043 東京都世田谷区松原1-46-7 シーズ松原
   電話 03-6379-3888 最寄駅 京王線・井の頭線 明大前駅 徒歩5分
3.内容(予定):
パソコン技能発表15:00~16:00
画面読み上げソフトJAWSとキー操作によって「視覚障害者向けIT機器セミナー開催プロジェクト」という設定で成果発表を行います。
 1.Excelによる目標/収益計画/セミナー企画
 2.インターネットによる情報検索とメールによる講師依頼
 3.開催ホームページ、申し込みフォームの作成
 4.Wordの差し込み印刷による案内状作成
就労事例発表16:10~16:40

4.参加申込および、問い合わせ先メールアドレス:sikakujyouho@gmail.com

Ⅱ.第5回視覚障害者就労情報交換会開催のご案内
情報提供とグループ討議によって「就職のために知っておきたい制度」を深めます。
1.日時:平成26年12月5日(金)午後6時30分~8時30分
2.場所:視覚障害者就労生涯学習支援センター
3.テーマ:勉強会「就職のために知っておきたい制度解説」
4.参加申込および、問い合わせ先メールアドレス:sikakujyouho@gmail.com

Ⅲ.視覚障害者雇用・就労支援連続講座のご案内
 眼科医からロービジョンケアと就労に必要な準備について詳しくご説明していただ
きます。また、大学生の就職活動、新人視覚障害社員や経験豊富な中途視覚障害社員の就労の実情を交換し、企業で視覚障害者が職務を果たしていくために必要なことは何かを考えます。
日時:平成26年2月16日(月)・17日(火)午後1時~5時
会場:東京体育館 サブアリーナ第1会議室
   〒151-0051渋谷区千駄ヶ谷1-17-1 電話03-5474-2112
主催・申込先:視覚障害者就労生涯学習支援センター
   〒156-0043 東京都世田谷区松原1-46-7シース゛松原1F TEL・FAX 03-6379-38
88
    e-mail: renzokukouza@gmail.com
内容:2月16日(月) 1.就労事例紹介
          2.視覚障害者のロービジョンケア 
   2月17日(火) 1.話題提供とグループディスカッション
           ①大学生の求職活動・社会人1年生 ②継続就労 ③育児休
暇からの復職
以上

結婚式でのスピーチ 視覚障がい者は意外とむいているかも?

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
師走に入り、毎年のこtおではありますが、忙しい日々がやって参りました。
皆さま、おかわりなくおすごしでしょうか。
今年はインフルエンザの流行も早いようなので気をつけて過ごしてくださいね!

さて、先日、友人の結婚式に出席して参りました。
ちょうど、20代後半は結婚ラッシュでこのような場にお招きいただくことも増えて参りました。
今回は親友の結婚式ということもあり、私もとても嬉しい一日でした。

また、今回は初めて友人代表のスピーチをお願いされました。
最初は気軽な気持ちで引き受けましたが、よくよく考えてみると、スピーチの文面は色々と考えておかないといけないなぁと思い、早速、インターネットで色々と調べてみました。

スピーチにおけるマナーもさることながら、私たち視覚障がい者、というよりかは弱視の人が困ってしまうのは、スピーチの文面を当日読むことはできないということです。


ほかの人のスピーチをみていると、手紙のようにしてあらかじめ買い手きたものを読む人もいれば、途中で忘れてしまったときのためにカンニングペーパーを用意している人も見受けられます。

しかし、結婚式という場で、目を紙に近づけて原稿を読むというのは、わたシはしたくないと思いました。


自分の結婚式の花嫁の手紙のときには、それでも手紙の朗読にこだわり、ipadにデータを入れたのですが、今回はスピーチなので、原稿を暗記することにしました。

といっても、原稿を暗記するという作業は何もこれが初めての経験ではありません。

大学に入ってからは、人前で発表するという機会が高校時代に比べて結構増えます。
発表をするのに、自分のペースで原稿を読んでいると、周囲の人には何をいっているのか理解ができないほど遅い読み上げになってしまいます。
ですから、発表内容は暗記するというのはこの頃から当たり前のようにやっていました。

なので、今回のスピーチを暗記するというのも大して時間がかかる作業ではなかったのです。

そして、当日、たまたまその日にスピーチをした人たちがそうだったのでしょうが・・・
「実は原稿を忘れてきてしまい、さっきから、必死でスマホに打ち直しているところです」等の断りが入ってからスピーチが始まりました。

私は原稿を頭の中に入れてきたので、忘れてしまうこともありません!

こういうときは、日々、視覚に頼って生活している人より、私たちのような視覚障害者のほうが有利だったりするのかもしれませんね。笑

スピーチはどうだったかって?
やっぱり、たいせうな友達の結婚式、自分の結婚式よりも嬉しくて泣いてしまいました。
スピーチはなんとかこらえて、はっきりしゃべるように心がけましたよ。

みなさんも日々見えない、見えづらいことで、原稿を暗記しなければならないこと多いと思います。
時間的に余裕がないときには、「なんで自分だけこんなに苦労しなければならないんだ!」と思うこともあると思います。
でも、今、そうやって覚えたことはあとになって「あのときこうしていたから、今、楽にできるんだなぁ」と感じられるときがくると思います。

ということで、スピーチ体験談でした。

viwa 奈良里紗

早朝の歩行はハプニングがいっぱい 時間にさらに余裕を持つ必要有!

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

先日、早朝5時ごろに電車に乗って移動するという機会がありました。
東京の自宅をでて最初に驚いたのは、
「車通りが少なくて横断歩道が渡れない・・・」ということです。

なぜ、車通りが少ないと横断歩道が渡れないかというと、
以前、ブログでも紹介したと思うのですが、横断歩道をわたるときには、車の動きをみて信号の色を判断しているからです。

自分が渡ろうとしている方向に車も走っていれば、青ですし、
反対側の車が走っていれば、赤を判断します。

自宅からすぐのところにある横断歩道hあ国道が走っていて、片道4車線ぐらいあるとても幅の広い道路なので、万が一、信号を間違えてわたってしまったらとても危険です。
しかも、音声信号はありません。

やむを得ず、車が来るのを待って様子をみてわたりましたが、この時点ですでに5分ぐらいロスタイムが発生してしまいました。

早朝だから車が少ないというのは当然わかることなのですが、それがイコール横断歩道を渡るために時間がかかるかもしれないという予想にはつながっていませんでした。

次に、早朝の移動で困ったのは、いつも通れる道が通れない・・・ということです。

土地勘のある方はわかるかと思うのですが、
都営三田線の日比谷駅からJR京葉線東京駅は近く、東京駅の改札の中から京葉線に移動するよりも時間がかからないことがあります。

ところが、朝6時ぐらいだといつもは空いている地下鉄の出口がことごとくしまっていて、地上にでるまでに時間がかかりました。
さらに、京葉線へ降りる階段も閉まっていて、自分が想定していた道は通ることができず、結局、東京駅八重洲口のほうまでまわって、京葉線ホームまで戻っていくような道のりになったのです。
これで約30分ぐらい時間をロスしました。

もう待ち合わせ時間に間に合うかどうかひやひやでとにかくダッシュ!!

もともと余裕をもって、40分前ぐらい時間に余裕があったはずなのに、3分ぐらい待ち合わせに遅刻してしまいました。(;_;)

今回はこのことを通じて早朝という普段あまり移動した経験のない時間帯に移動をするときには、いつもよりもさらに時間がかかるという想定で時間を見積もる必要があるということでした。

通れると思っていたルートは通れないし、早朝なので、人は少ないので、人に聞こうにも人がつかまりません。
また、早朝は音声信号もきられていることも多いです。
様々な手がかりがいつもより少ない状態での移動になるということは、それだけ時間がかかる可能性があるということでした。

みなさんももしこういうことがある場合にはご注意くださいね!

奈良里紗