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2021年3月27日土曜日

私なりの友達の作り方

 こんにちは、ハチです。

1つ前の投稿から期間が空いてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


前回は大学の障がい学生支援をテーマにお話をしました。多くの方から支えていただき、私は充実した学生生活を送ることができています。自分なりの工夫から多くのことを学んで成長したこと、支援を受けることを通して本当の仲間と出会えたことなどが、読者の皆様にも伝われば嬉しいです。

しかし、どのような流れで友達を作ったのか、支援者と友達との違いは何かあるのかなど、気になる点も多いことと思います。特に、新たな場で過ごすときには、友達ができるのか不安になりますよね。私も入学前は、友達を作るため、生協主催の企画に参加していました。ということで、今回は「私なりの友達の作り方」についてご紹介いたします。


まずは、私なりの友達の作り方についてお話をします。ただ、友達の数より質を私は重視している方なので、友達がそこまで多いわけではありません。私が友達を作る上で軸としていることは、自分を障がい者としてではなく一人の友人として接してくれる人を見つけることです。私の苦手なこと、困難なこと以外にできることや私なりの工夫を理解してくれる人と仲良くしたいと感じているのです。私が話しかけるきっかけとして多いことは、やはりサポートが必要となった時です。相手が初対面の場合は自分の障がいや具体的な状況説明をしっかりすることは最低限必要になってきます。

しかし、友達作りをする上で大切だと思うことがあります。それは、自分のことを伝えるだけでなく、相手のことも知ること、相手が気軽に接することができるような雰囲気を作ることです。困ったと思ったときは近くにいる人に何気なく話しかけるため、友達を作ろうと意識して話しかけたことはあまりないのですが、相手に話しかける際に心がけていることが2つあります。1つ目は何気ない話もすること、2つ目は「あなたが困った時は自分も力になるよ」と相手に伝えることです。これは、相手を緊張させないようにするため、一方的な関係にしないために行っています。もちろん、自分のことをサポートしやすくするという意図もありますが、それ以上に互いが理解し合いながら人として仲良くなる事で、自然と友達関係が構築できるよう意識をしています。


ただ、サポートを必要とする場での出会いから生じる悩みや疑問は、支援者と友達との違いについてです。これについて悩んでいるという方もいらっしゃると思います。結論から言いますと、日常的な関わりをする相手に関しては、支援者と思って接していません。つまり、一般の学生同士がお互い困ったときに助け合うのと同じように、私と友達は関わり合っているわけです。ただ、ボランティアやアルバイトなどで障がい学生支援を行っている場合は、支援をすることが目的となっているため、話は別だと思います。そのような活動の場合は、賃金が発生したり、守秘義務があったり、私的な要素を持ち込んではいけなかったりする部分もあるため、支援に専念するべきだ、と今の私は考えています。実際に、支援者と友達の線引きや違いについては、私自身が他の障がい学生への支援活動を行っている時に考えていたことがありました。


私は支援する側、支援される側という関係は、元々あまり好きではありませんでした。確かに、私は自分で出来ることは増やしつつも、困難なことに関しては人にお願いをするということを大切にしています。しかし、自分が支えられるだけでは嫌なのです。そのため、私をサポートしてくれる人は、大学の支援センターからボランティアやアルバイトとして派遣されている学生ではありません。仮に、私をサポートしてくれる人が派遣された支援者であれば、一方的な関係になる可能性もあり、互いが気を遣いながら関わることに不安を感じることもあったかもしれません。確かに、私は障がい者で助けられることは多いですが、私の得意なことや自分にしかない強みを活かして誰かの役に立つ事はできると思うのです。実際に、今では友達から正式な仕事をもらうことも出てきました。だからこそ、初対面でサポートしてもらった際に、「あなたが困った時は自分も力になるから、いつでも言ってね。」という言葉をお礼と一緒に伝えるようにしているのです。お互いが理解し合い、言いたいことを自然と言えるというのは、相手が友人というポジションだからこそできることだと思います。


さて、今回は私なりの友達の作り方をご紹介しましたが、友達の定義は人それぞれです。もしかしたら、人に助けてもらうことに対して申し訳なさを感じたり、謙遜したりする方もみえるかもしれません。また、相手と気軽に言い合える関係でないことから、自分がしてほしいことを発言しにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。私のように出会いのきっかけはサポートしてもらうことでも構いませんが、そうでなくても良いとも私は思います。自分なりの方法で、友達作りを行っていただければ嬉しいです。そうすることで、一緒にいて心地良いと思える「本当の仲間」と出会えるかもしれません。


 ハチ

2021年3月2日火曜日

中途視覚障がい者が大学で働く上での工夫

皆様 
こんにちは。
佐藤 正純です。
 
今回は私が中途で視覚障がい者となってから大学で教鞭をとるようになるために行った工夫を紹介します。 

瀕死の重傷で失明や歩行困難などの重度障がい者となった私は 医学の知識と経験を生かして若い学生を教えることが唯一の社会復帰のチャンスと考えて機能訓練を続け6年後に社会復帰してから今日まで19年間 基本的に大学や専門学校の非常勤講師として医学の講義を仕事としてきましたので、まずはそれについてお話します。 

失明を含む重度障がい者となって脳神経外科医としての復職が不可能となった私がまず考えたことは、 自身の医学知識を生かして教育の仕事を目指す他には社会復帰の道はないということでした。 
その手段として墨字や点字は非現実的で、音声読み上げソフトというソフトは視覚障がい者が自立するための画期的なITであり、 その技術を習得するための恩師に恵まれたことが私の社会復帰のための最初のステップになりました。 

次に、教壇に上がって学生に講義をするためには、まずそのために必要な情報を集めて講義資料を作成しておくことが必要で、 教科書から情報を得ることが不可能な視覚障がい者は非常に不利な立場にあります。 しかし、私の場合幸いにも最初は医学史や医学一般という項目の中で講義のシラバスは私の思うように作成しても良いと任せていただき、 必要な情報はインターネットで検索してくれる同級生や後輩、知人などに恵まれたことで、 比較的速やかに情報を収集することができ、その情報から自分なりの教科書を1冊完成させることには大変な労力を必要としましたが、 逆に自分のペースで講義プログラムを完成させることができたのは有利だったのかもしれません。 

そのうち私は障がい者団体を通して知り合ったテキストボランティアの方に既存の教科書をそのままテキスト化していただいて読むことができるようになったため、 大学のプログラムに従って講義を進めていくこともできるようになりました。 とは言っても、教壇に上がって全く視力に頼ることなく90分の講義内容をすべて自分の記憶だけで達成することは難しいことで、 私の専門である脳神経外科の講義などは立て板に水ですらすらと90分話すことができても、 専門外の科目を依頼された時には最初のうちは記憶に頼って60分ほど話すことができても 最後には話すことがなくなってしまって終了のチャイムが待ち遠しいなどと思ったこともありました。 

そうしたことが起こらないようにするため、講義資料は1週間に1日の講義のために1週間毎朝4時に起床して教室で読みながら私の講義を聴いてもらうために学生に配布するものと、私が学生にわかりやすく説明するために講義前日までに作成してICレコーダーに録音して自分が何度も読んで記憶するためのものと二つを作成します。 講義前日は記憶すべき資料を何度も読んで、翌日に朝寝坊しないために晩酌はせずに早めに就寝します。 当日は目覚ましで3時に起床して軽く朝食をしたらまた1時間資料を読み返して4時30分に出勤。 確実に座れるように始発電車に乗って大学まで3時間の通勤の間、車内ではずっとICレコーダーで資料を読んで記憶を確かめながら過ごします。 大学には講義が始まる1時間前に到着します。 

それは、視覚と歩行に障害がある私が通勤のための歩行訓練の先生に指導を受けた時に厳しく指導されたことで、 自分が約束の時間に遅れそうになって急いだりするのは危険だということを自覚して、十分な余裕をもって通勤しなさいと言われたためです。 そのおかげで、もしも電車が遅れるようなことがあっても余裕をもって早めに大学に 到着することができますし、 そんな時は遅刻して来た学生や先生方よりも先に到着した私が待っているということも多くなって、大学内での私の信頼を増すことにもなります。 大学に到着してトイレや他の先生との打ち合わせをする以外は、また資料を読みながらどのように話を進めるか頭の整理を進めて準備をします。 こうして早起きして万全の準備をすることで、どうにかその日の3時間の講義を無事に達成することができるわけです。 

そんな生活を私の努力と呼んでくださる方もいますが、 これは障がいを負った私がハンディを克服するために考え出した方法で、 努力というより工夫と呼ぶべきものだと考えています。 つまり障がい者はまず自分のハンディを素直に認めて、必要な場合は健常者の協力を求めること。 そして、そのハンディを克服するために様々な方法を考えて工夫することが仕事を続けるために必要だと思います。 

(ウサギとカメ)という民話は世界中いたるところにあるそうで、 日本の(ウサギとカメ)はのろまなカメでも努力すればウサギに勝てることがあると努力の大切さを教えています。 

ところがアフリカのカメルーンの(ウサギとカメ)では カメがウサギとの競争の前日に、仲間を会場の途中の区間ごとに並べて配置しておいて ウサギをかく乱して勝利するという話で、弱者でも仲間の協力と工夫があれば強者と闘えるという教えなので、 
私はいつもこの話を思い出して、障がい者にとっての座右の銘にしています。

2021年1月4日月曜日

実施報告:視覚技塾2020~地域格差~

viwaの谷田です。 


去る11月7日(土)に「地域格差」をテーマとした視覚技塾をオンラインで開催いたしました。


「地域格差」を過去の言葉に、、、、。


これまで、視覚障がい者の環境は絶え間ない進化を続けてきました。

コロナ禍においてもその進化は止まることなく、オンラインミーティングを活用し、自宅にいながら交流をすることができるようになりました。


オンラインミーティングの活用によって、「地域格差」が解消された例もありますが、一方で「IT格差」が際立っています。

どんな優れたツールも、導入時に手助けが必要だからです。


このままではIT格差が「地域格差」を過去のものにすることを阻んでしまいます。

そこで、視覚障がい者の地域格差について、3人の挑戦者にお話を伺いました。


視覚技塾オープニング動画



URLから動画を見る場合はコチラ

https://youtu.be/KVTNoJANKa8


◆東北の販売店の立場から

(株)トラストメディカル 課長

小泉 大介(こいずみ だいすけ)様



URLから動画を見る場合はコチラ

https://youtu.be/pBCKJG8xGoQ


◆島根県のリハの立場から

社会福祉法人 島根ライトハウス 

庄司 健(しょうじ たけし)様



URLから動画を見る場合はコチラ

https://youtu.be/VGGs09Zk76c


◆静岡県の当事者の立場から

日本視覚障害者団体連合青年協議会長、静岡県視覚障害者協会監事

片平 考美 (かたひら ちかみ)様


URLから動画を見る場合はコチラ

https://youtu.be/Da0DfAvx4IE


地域や立場を超えて、それぞれのドラマを伺うことができました。

後半は、講演を受けての熱いディスカッションが行われました。

中でも多かったのは庄司さんの取り組みについてで、参加者自信の地域でどう実現すればよいか質問が飛び交いました。


3名の挑戦者のお話を聞いて、地域の最前線で挑戦するパッションを感じました。

また、参加者からの共鳴するような声に、「地域格差」というテーマへの関心の大きさが伺ええました。


本当にこのイベントをやってよかった、そう思わされました。


文末で恐縮ですが、今回このような企画を開催させていただきありがとうございました。

このイベントが、”どこか”の”だれか”の「地域格差」を埋める一助となれば幸いです。



viwa事務局

2020年11月15日日曜日

私(ハチ)の障がいの伝え方:障がいの特性の発信・伝達

 皆さま


こんにちは、ハチです。

1か月前に投稿した記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございます。前回は障がいの受容過程をテーマに私の経験をお話しました。今回は受容した自分の障がいについて、周りに発信するという点に焦点を当ててお話します。

 

突然ですが、皆さんは視力の数値をいきなり言われて、その視力のときにどの程度見えるのかすぐにイメージが浮かびますか?もしかしたら、当事者の方の中には想像できる方がいらっしゃるかもしれませんが、当事者でない場合は、想像することがより難しくなるのではないかと私は思います。前回のお話の中に「中学時代以降の私が、自分の障がいについて紹介するときは、専門用語をあまり使わずに、支援してほしいことや自分の症状などを伝えていくことができるようになりました。」と書いてあったと思います。そこで今回は、周りの人に自らの障がいについて分かりやすく伝えるために、私が工夫している点をテーマに、具体例を2つ紹介していきたいと思います。もしかしたら自らの障がいについて、皆さんも人の前で話す機会があるかもしれません。参考にしていただければ幸いです。

 

1つ目は「身近な道具で例える」です。自らの障がいについて話すとき、聞き手が障害者と接したことがある人ばかりだとは限らないと思います。そのような状況にも対応するため、私はなるべく日常生活でよく使う道具に例えて説明するように心がけています。いつも私は、人間をロボットに例えて説明します。目はカメラ、耳はマイク、口はスピーカーなどのように機械に例えるのです。私は無虹彩症という難病の患者で、眩しいところが苦手です。そのため、自分の見え方を説明するときには、カメラでいう白飛びのような状態と表現しています。皆さんもぼやけて見える場合にピントが合わないという表現をすることがあるかもしれません。イメージとしてはそれと同じような説明方法だと思います。

 

2つ目は「身近なものを用いながら説明する」です。視力など一般的に数値で表されることに関しても、私は周りにあるものの中で自分が実際に見えているものを具体的に挙げてみるなどの工夫をしています。それと同じように具体性を意識した説明をするため、実際の物を用いて話すことが多くあります、例えば、今の時代ではスマートフォンを持っている人が多くいます。私はそのような社会の情勢、特徴を活かして分かりやすく伝えるようにしています。実際に伝えるときは、聞き手にスマートフォンのライトを直接目に当てて見たらどうなるかを想像してもらいます。こうすることで、光が強すぎて目を開いているのがきつく感じるというイメージが浮かびやすくなるのではないか、と私は考えています。自分の障がいの特性を分かりやすく伝えるためのポイントとして私の中であるのは、時代に合わせた話題で話すことだと思っています。時の流れに合わせて人々が使う道具や流行などは変わっていきます。他人に何かを伝えるときには、聞き手の立場になる事、話題を取り出す引き出しを増やしておくことがとても大切になってくると私は思うのです。

 

とは言っても、このように他人に分かりやすく伝えるためのコツやポイントを私が見つけることができたのも、今までの経験があってこそだと思います。小学生の時に同じクラスの子に対し、自分の障がいの特性を発表する機会もありましたが、特にアルバイトの応募を何度も繰り返していた大学1年生のときの経験が、私の中では印象的です。その頃は、自分の障がいの特性やできること、周りにお願いしたいことなどを自己分析した上で、ほとんど障害者と接したことがない応募担当者に対して分かりやすく伝えようと努力していました。自分の障がいや病気の特性を理解してもらうためにはどうしたら良いのか、自分のできること、してほしいことは何なのかを考えることは、すぐにはできないことだと思います。私の場合、アルバイトにたくさん応募したり、当事者としての活動を進めたりしていく中で自分自身や自分の障がいと向き合う時間を作ったことが、伝える力をアップさせた大きなきっかけになったのではないかと感じています。できることはプラスの要素が多くあり伝えやすいですが、してほしいことは伝え方によってはできないこととして受け取られてしまうこともあると思います。してほしいことについて周りに伝えるときに私が気を付けていることは、どのような配慮があれば、「できない」から「少しできる」又は「できる」に変わるかを具体的に述べるということです。できないことだけを述べてしまうと、聞き手もどのような配慮をすれば良いのか分からないですし、できないという情報だけしか聞き手には残りません。

例として、私の苦手な部分と対処法を書きます。「眩しいところが苦手ですが、窓のカーテンを少し閉めていただけると見やすくなると思います。」このように伝えることで、自分が相手にしてほしいことが明確化されると私は思います。先ほど例え話で「カメラの白飛び」の話をしましたが、本物のカメラならば設定を変更すれば白飛びは軽減させることができます。考え方としてはそれと少し似ているかもしれません。

 

さて、自分の障がいについていつも私がどのように周りに伝えているのか、伝わりやすくなるためのコツやポイントを見つけるきっかけとなったのはいつなのか、ということをここまでお話してきました。当事者としては当たり前だと感じていることでも、それが全ての人において当たり前であるとは限らないでしょう。障害者としての側面で言っても、障がいの特性やできること、必要な配慮はそれぞれの人によって異なりますが、人としても生活環境、これまでの経験などは1人ひとり異なります。自分について、自らの障がいについて周りの人に知ってもらい、理解してもらうためにも自分なりの方法を確立しながら、分かりやすい説明をしていくことが大切だと私は思います。相手に自分のことを理解してもらうことができれば、それもまた成功体験の一部となり、障がいの受容も促進されるのではないでしょうか。

今回もここまで読んでくださり、ありがとうございました。



viwaスタッフ

ハチ

2020年7月31日金曜日

【第三報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート:

皆様

viwaの村上です。
viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障碍児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

※アンケートに関する記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

第一報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/05/blog-post_17.html

第二報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/06/blog-post_20.html

ここでは、6月1日から7月11日までに寄せられたで40件について調査結果を報告します。
まず、回答者の分布について示します。男女比は少し男性の方が多いようです。
年齢の分布は40代を中心に、70代から10歳未満まで幅広く意見を頂けました。
男性:21人
女性:19人
10歳未満:1人
10代:4人
20代:7人
30代:7人
40代:9人
50代:6人
60代:1人
未回答 2人

都道府県の分布では東京都が8件、次いで埼玉県4件、神奈川県、静岡県が3件と東京を中心に回答が多く集まりました。
全国的な影響というよりも、感染拡大が顕在化している地域からの回答が多いのかもしれません

上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。
大きなカテゴリとして、「買い物」「コミュニケーション」「日常生活」「医療・福祉」「学習」「仕事」に分かれます。

例えば、以下のようなお困りごとがありました。

買い物:
・買い物をするときのカウンターにアクリル板のようなものが設置されており、店員さんの様子が見えにくくなったり、声が聞こえにくくなった。
・出入り土や通路が限定されており、新しい順路での買い物になかなか慣れない。
・サポートを依頼するときに、店員さんに声をかけにくくなった。

日常生活:
・(周囲の様子を視覚的に把握することができないため)マスクを外すタイミングがよくわからない。
・タッチレス化が推奨されるが、公共交通機関の資料や手すりなどに触れずに生活することへの不安

コミュニケーション:
・視覚障害同士のコミュニティ活動を今後どのように運営すればよいかわからない。
・オンラインで相手とコミュニケーションをとる時に、画面を白黒反転していると自分の画面を共有するときに、相手にとってはわかりにくくなってしまう。

医療・福祉:
・新しい生活様式の中で、視覚障碍者への手引きやガイドをどのようにすればよいかわからない。
・コロナの状況での避難所生活について、どのような方法になったのか情報がほしい。

仕事:
・テレワークの長期化による、自宅での就労環境の整備

学習:
・大学での授業はオンライン授業が中心となっているが、なかなか友達ができない。

前回(第二報)と同様に、お困りごとの内容が具体的な内容になってきています。
特に、新しい生活様式が求められる中での不安やお困りごとが多く見受けられました。
回答の中には、以前とは人の流れや立ち位置が異なり、人やモノとの距離感になれずに、人とぶつかってしまったという声もありました。

お互いに悪気はないのですが、当事者だけでなく、社会全体がコロナ感染への恐怖と新しい生活様式への変化にストレスを抱えてしまっていると思います。
環境に慣れない中での出来事から人との口論や衝突に発展してしまうこともあると思います。
このような中だからこそ、「お互い様」の優しさを「意識的に」持つようにしたいですね。

お困りごとの具体的な内容については、facebookのファンページを通じて共有いたします。
お困りごとに対するアドバイスや情報をお持ちの方は、ぜひコメントをお願いいたします。
本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。

アンケートにご協力いただける方は、下記より回答をお願いします。↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform

引き続き、よろしくお願いいたします。

key words 新型コロナウィルス 視覚障害者 ソーシャルディスタンス 新しい生活様式 アンケート

viwa 村上

2020年6月28日日曜日

視覚技塾 for Teenager実施報告

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

この度、Teenagerの視覚障がいのある生徒・学生向けの視覚技塾を開催しました。
私も高校生のとき、同じ境遇の友達がほしくて、盲学校の教育相談で相談したことがあります。
少しずつ親の手から離れていくこの時期、学校でも家庭でも様々な変化がある時期ですよね。
そこで、teenagerが自由に悩みを話したり、夢を語ったりできる場として、今回、初めての視覚技塾 for Teenagerを開催しました。
参加者の一人で大学1年生の羽生健太郎くんが感想をよせてくれましたのでご紹介します。

**ここから
感想
年が近い弱視の方と出会えてよかったです。これから雑談から悩みなどの真剣な話まで気軽に話せる仲間になれればと思います。
いつか直接お会いできると嬉しいですね!
第一回目、とても楽しかったです!
**ここまで

本当に、いつの日か、face to faceで会えたらよいですよね!
次回の日程も、彼らが主体的に決めてくれました☆
また、開催報告をteenagerの誰かがしてくれると思いますのでお楽しみに!

この視覚技塾 for Teenagerに興味のある10代の弱視・全盲の方がいましたら、info@viwa.jpまで、気軽にお問合せください。

key words teenager 弱視 ロービジョン 全盲 視覚障害学生 ピア メンター
viwa 奈良里紗

2020年5月17日日曜日

【第一報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート

 皆様


viwaの谷田です。
viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障碍児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

※アンケート記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

ここでは、4月17日から4月30日までに寄せられたで77件の情報について調査結果を報告します。
まず、回答者の分布について示します。男女比は少し女性の方が多いようです。年齢の分布は40代を中心に、70代から10歳未満まで幅広く意見を頂けました。
男性:29人
女性:47人
10歳未満:6人
10代:4人
20代:4人
30代:10人
40代:19人
50代:12人
60代:5人
70代:3人
未回答 14人
都道府県の分布では東京都がダントツに多く、次いで愛知県からの回答がありました。逆に、北海道、東北、北陸、中国、四国、九州、など地方からの回答数は少ない状況でした。
おそらく、今回のアンケートはSNSやメーリングリストを使って、各スタッフが調査を依頼していることから、直接つながりのある年代および地域にしかアンケートが行き届いていないと思われます。
上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。大きなカテゴリとして、買い物や同行援護といった日常生活に関わるものと、視覚障害児の学習に関するもの、そしてテレワークに関わるお悩みがありました。
日常生活
・同行援護が受けられない。
・生活訓練が休止した。
・買い物で商品を手に取るのが気が引ける。
・マスク売り場が移設しており探せない。
・ネット通販も品薄。
・視力的にソーシャルディスタンスを守ることができない。
・自宅待機、イベント中止で人と会っておらず孤独を感じる
・運動不足
学習
・ビデオ通話で画面に顔を近づけながら、カメラに映れない。
・家庭で視覚障害児にどう教えればいいのか、分からない。
テレワーク
・自宅環境を整える間もなくテレワークとなってしまった。

全体的に日常生活の特に買い物についてのお困りごとが多いように思います。同行援護で買い物をされていた方にとっては、さらに厳しい状況となっているように予測されます。
同行援護を利用した買い物については、政府が対策を打っており、同行援護でも買い物を代行できるようになりました。
そういう意味ではクリティカルなお困りごとは政府にまで届いているように思います。
本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。
アンケートURLはこちら↓↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform
なお、アンケートに寄せられた、お困りごとはFacebookやブログ記事を通じて、共有していく予定です。

アドバイスや参考情報がありましたら、ぜひコメント欄にご入力ください。
コメント欄への記載が難しい方は、viwa事務局info@viwa.jpまでメールにてご連絡ください。

viwa 谷田光一

2020年5月6日水曜日

視覚障害者に対するオンラインイベントの3つのアプローチ

皆様


viwaの谷田です。

ここ1か月で視覚障害当事者の中でも、オンラインツールが多用されています。
今回、私が関わり、活用した3つのオンラインツールについてご紹介します。

1.背景
 コロナによる自粛生活の影響で視覚障害者は孤立した生活を余儀なくされている。例えば、公共施設が閉鎖され、また同行援護も受けづらく、さらに職場へ出勤することさえも制限されている。
 そこでインターネットを活用した視覚障害者の「孤立をなくす」取り組みができないかと考えた。


2.方法
2-1.既存の方法
 すでにインターネットは視覚障害者のコミュニケーションに活用されている。例えば、メールやSNSである。
 メールは生活訓練でも取り入れられ、視覚障害者もサポート側も多くいるようである。
 LINEやFacebookメッセンジャーの利用者は多いが、画面を読み上げるスクリーンリーダーを用いての操作方法を示したドキュメントが公知されておらず、サポートできる人も限られている。ただし、視覚障害者は独学でSNSを使いこなせている人が多いようだ。

2-2.ツール検討
 オンラインイベントを行う上でのツールの特性を調査した。

・LINE
最大接続数:200人
主催者はあらかじめグループを作成する。
参加者は普段LINEでメッセージをやり取りしている人であれば、比較的簡単なフォローで接続できる。

・Skype
最大接続数:25人
主催者は"meet now"機能でURLを作成し配布する。
参加者はURLをタップするだけで参加することができる。普段やり取りをしていない人も参加しやすい。

・Zoom
最大接続数:100人
主催者はURLを生成し配布する。有料アカウントでないと40分で通話が終了してしまう。
参加者はURLをタップするだけで参加することができる。有料アカウントでなくても参加側はOK。
Skypeに比べ多機能で、例えば主催者から参加者全員をミュートにすることもできる。
ただし、LINEで参加用のURLをクリックしてもzoomを開くことができない場合が多い。zoomのURLを送るときは、LINEよりメールのほうがよい。

2-3.アプローチ
 背景やツール、イベントの規模などから3つのアプローチを提案した。
(1)コミュニティ型
ツール:LINE
規模:10名まで
※以前より顔見知りのメンバー
※LINE IDを参加者同士が知ることになるため、知り合い同士の利用に適している。

(2)ディスカッション型
ツール:Skype (meet now機能)
規模:5名程度
※新しく出会うメンバー
※URLをクリックするだけなので、事前にSkypeIDを交換する必要はない。
※Skypeのアプリが入っていなくても参加することができる。

(3)ウェビナー型
ツール:zoom
規模:100名まで
※不特定多数。
※個人情報は主催者にしか閲覧できない。
※有料アカウントの場合、複数人が主催者としての権限をもつことができる。
※有料アカウントの場合、録画ができる。

3.実施報告
 ここでは3つのアプローチについて実施した内容を報告する。

(1)コミュニティ型
 10名程度で毎月定例会を行っていた視覚障害者団体に対し、LINEでのオンライン定例会を開催した。
 以前からLINEでのメッセージのやり取りがあり、比較的スムーズにLINEグループを作成することができた。フォローも特にしなかったが、接続することができた。
 特に進行役も立てなかったが、普段から発言が少ない人をフォローする習慣があるため、オンラインになったからと言って不自由はないようであった。
 ただし、途中で参加した人が気づかれないケースもあり、参加者に声を出す勇気が求められる。

(2)ディスカッション型
 SNSなどで告知し普段知り合いでない方を5名集めディスカッションを行った。
 Skypeのmeet now機能を使えば、簡単に会議開催用のURLが作れる。普段LINEを使っていない参加者でも参加できる。
 進行役を立て、基本的に進行役があててから話してもらう形とした。参加者の中には話が長い方もいたが、進行役の技量でディスカッションが滞らないようにできた。
 人数は5人程度がよい。それ以上になると進行役が把握しきれず、発言できない人や疎外感を感じる人が出てくる。

(3)ウェビナー型
 SNSやメーリングリストで広く公募し、不特定多数のメンバーが参加した。
 不特定多数であるため雑音の問題があった。少人数では雑音を指摘できるが、多人数では指摘が難しい。そこで「すべてミュート」機能があるzoomを使用することとした。
 スタッフとして司会、話題提供者、裏方(2名)の合計4名を配置した。開始時間から「すべてミュート」を行い司会と話題提供者のやり取りとした。
 質問がある場合、参加者から空メールを送っていただくようにし、裏方はメール受信したら司会に伝え、その後質問者のミュートを一時的に解除する形で行った。
 参加者の中には表示名が実名でない場合もあり、zoom内のリストから質問者を探し出すのは大変であった。
 視覚障害者の中では、zoomはまだなじみのないオンラインツールのため、ウェビナー開始1時間前から接続テストの時間を設けた。このとき、スクリーンリーダー同士が、操作に必要なショートカットキーの情報をやりとりしていて相乗効果が認められた。
 チャット機能については、voiceoverやPC-talker等でチャットが書き込まれるたびに読み上げられ、演者の音声が妨げられる可能性があったため、チャット機能の使用は控えてもらった。
 裏方スタッフは事前にLINEグループを作成した。質問メールをスタッフAが受け取り、それを直ちにLINEグループに転送することで、司会者Bは進行の段取りを、ミュート解除担当のスタッフCは次の発言者のミュート解除手続きを行うことができた。
 運営メンバーは全員、ロービジョン者であったが以上のような運営上の工夫を行うことで対応ができた。

4.まとめ
 アプローチを検討するうえで各ツールの機能を知ることが大切であった。独りですべての機能を熟知するのは困難で、機能を試すにも一人では試せない。チームでイベントをデザインしていくことが必要だと感じます。
 また、アプローチをシェアすることが大切だと思います。真似をしたり改善したり、知見を積み上げていくことで質の高い視覚障害者向けオンラインイベントが波及すれば幸いです。

key words オンライン 視覚障害者 アクセシビリティ LINE Skype zoom 

viwa 谷田 光一

2020年2月26日水曜日

ゼクシィアプリ/目が見えない人も車いすの人も共に楽しむ“ユニバーサル結婚式”のすすめ〜という記事が掲載されました

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

花嫁なら、誰もが一度は購入するゼクシィ。
そのゼクシィアプリ版に
「ゼクシィアプリ/目が見えない人も車いすの人も共に楽しむ“ユニバーサル結婚式”のすすめ〜」
という記事が掲載されました。

詳細は、下記URLからご覧になることができます。
https://zexy.net/s/article/app002001043/?artVer=1&vos=dxywprss20140905004

この記事を執筆されたライターさんが、年末のお忙しい時期にも関わらず、
「視覚障がいのあるゲストへの配慮ってどんなことがあるのでしょうか?」
と、私に尋ねてくれました。
こうやって、当事者の声に耳を傾けてくださるライターさんの姿勢に感銘を受けました。
そこから、記事を作るお手伝いを少しだけさせていただきました。

私自身、結婚式に参列することはとても好きです。
そして、私自身、結婚式を挙げるときには、様々なゲストに対するおもてなしを考えたものです。
今、思うと、私の結婚式は、全盲、弱視、聴覚障害、運動障害、発達障害、子どもから高齢者まで、実に様々な方にいらしていただきました。
〇〇障害のある△△さんが来るから、××という配慮をしてほしいというよりかは、
△△さんは、手話通訳が必要だから、司会者の位置はここにして、△△さんの席はここにしたい
みたいに考えながら、作り上げていきました。

結婚式に招待するゲストですから、初対面の人とは違って、十分に知り合った仲です。
だから、こういう発想も自然にわいてきたように思います。
私もこのブログの中で、
「弱視難聴の花嫁」という記事を書きました。
独身女性なら、誰もが参加したいブーケトス、

でも、目が見えない・見えにくいとあまり楽しめない演出の一つ。
だから、ブーケトスではなく、ブーケプルズにしたらみんなできるのでは?
と、どうしたらできるかという発想でアイディアを出しました。
結果、私の結婚式では、全盲の女性がブーケをゲットしたんですよね~

当時、ゼクシィに障害のある人の結婚式に関する記事はなかったように思うので、
こうやって取り上げていただいたことには感謝ですし、色々なゲストが参加して、みんなが結婚式を楽しめるようになるといいな~と思います。

最近、私の周りでも入籍報告をよく聞きます。
皆さん、素敵な結婚式を挙げてくださいね!

key words 結婚式 ゼクシィ 障害者 ゲスト おもてなし
viwa 奈良 里紗

2017年10月9日月曜日

見えにくい私の子育て 3年目のプール参観日

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

弱視難聴のママとしての子育て体験談を綴っております「見えにくい私の子育て」シリーズ。
今日はプール参観日について取り上げたいと思います。

うちの息子が通う保育園では年少さんからプール参観日があります。
年少さんの時は、なにも考えずに当日を迎えて、なにも見えず、
年中さんの時はipadで拡大してみることを試みて一瞬一瞬は見ることができました。

そして、迎えた保育園最後のプール参観日。

さて、どうしようかとすこし悩みました。
私にとっては、ipadでヘルパーさんが動画撮影をしてくれて、それを家の大きなテレビ画面でみることが一番見やすい環境なのですが・・・
実は、プール参観日だけは撮影禁止となっているのです。

確かに、最近、いろいろな事件も多いので仕方ないのかなと思います。
なので、年中さんの時は、撮影はせずに、拡大目的でのipadの利用を許可してもらっていました。

プール参観日に限らず、夏祭りや運動会など、こどもの姿を見てあげることができないのは、親としても切ないのです。

そこで、今回も事前に保育園に相談をしました。

・去年、ipadを使って見たけど、やはり、自力では見れなかったこと
・夏祭りの時に、ヘルパーさんに撮影してもらった動画を家で息子と一緒に見たところ、私もちゃんと見ることができて嬉しかったし、息子も見てもらえて喜んでいたこと
・プール参観で撮影した動画は私が見たら削除すること
・もちろん、SNSなどへの情報漏洩はしないこと
・周囲の保護者にも理解してもらえるようにすること
などをお話して撮影の許可を得ることができました。

事前に相談していたこともあり、当日、保育士さんが私の目の前で息子が泳ぐところを見せてくれたりして、去年よりももっとたくさん見ることもできたし、見えなかったところは家に帰ってから見ることができました。

何より、声だけではなく、実際の姿を見てあげることで、この一年間でも息子の成長をちゃんと感じることができました。

ヘルパーさんがipad初心者でうまくとれないところがあったので(笑)、ヘルパーさんへの事前説明は今度の課題だなと思いました。

夏が終わり、次は運動会です。
こどもと過ごす貴重な時間を楽しみたいと思います。

弱視のママ&パパの皆さん、こどもの成長を見逃さないように色々と工夫してみてくださいね。

viwa 奈良 里紗


2017年9月24日日曜日

見えにくい私の子育て Aさんの妊娠体験記

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

「見えにくい私の子育て」と題して、奈良の子育て体験記を綴っておりましたが、このきっかけにもなった私の友人が無事に出産し、子育てをするママ友となりました。

そこで、彼女にも妊娠中に工夫したことを綴ってもらいました。
私は彼女にアドバイスした立場ですが、彼女の体験記を読みながら、
「なるほど、そういう方法があったか!」
と、新しい発見もありました。

ぜひぜひ、プレママ&プレパパたちに読んでもらえたらと思います♪

**ここから**

Q.まずは、あなた自身のことについて教えてください。
視力:両目0、02
視野の状態:普通
病名:視神経萎縮による弱視で、オーディトリーニューロバシー
そのほか聴力についてなど:両耳難聴あり、会話の聞き取りに苦労しています。静かな場所でははっきり話してもらえれば聞き取れますが、雑音のある場所ではほとんど聞き取れません。

Q.妊娠中、障がいがあることで困ったことやそれに対して具体的にどういうふうに対応したのか教えてください。

まず、障がいのことをスタッフ全員に知ってもらうことが大切だと考え、妊娠がわかって二回目に通い始めることになったときに、障害者手帳をコピーして渡して、詳しく説明しました。出産する病院でも同じように最初に説明をして、理解してもらうように努めました。

困ったことはその都度お話して解消するようにしました。毎回の妊婦検診で赤ちゃんの様子をモニターで見せてもらったのですが、それが寝たままの状態だったので見えにくく、体勢的に単眼鏡やスマホのカメラ機能でも見えにくかったため、先生にお願いしてエコー写真を近くで見せてもらいながら説明を受けました。また、動画をUSBに入れてもらって自宅で確認したりもしました。


母親学級にも参加しておきたかったのですが、スクリーンが見えにくかったり、説明が聞き取れないと、グループワーク等で迷惑になることもあるかもしれないと思い、主人も一緒に参加できるように、スタッフにお願いしました。また、主人の参加が難しい時は、マンツーマンで内容を教えてもらいました。

出産にむけて医療スタッフと、見えにくいことや聞こえにくいことで不安なことを話しました。例えば、分娩時、スタッフの言っていることが聞き取れないかもしれないからその時は耳元ではっきりと話してほしいこと、出産してからは授乳が上手く出来るか不安だということ、おむつ替えが見えにくいだろうから心配だということ、具合が悪いときすぐに察してあげられるか、沐浴は上手くできるか、など、とにかく思い付く限りのことを話しました。見えていて聞こえていても、初めての出産はわからないことばかりで不安なことが山ほどあると思います。スタッフの方々は、見えている人の不安は聞いたことがあっても、私のような妊婦はどんなことが不安で実際に困難なのかわからないと思ったので、些細なことも相談して一緒に解決策を考えてもらいました。出産するまでではなく、出産したあとのこともしっかり話を聞いてもらったことで、心強く嬉しく思いました。

**ここまで**

いかがでしたでしょうか。

今後もマイペースに彼女にも子育てシリーズを一緒に書いてもらおうかなと思っています。

key word 妊娠 障がい者 母親学級 

viwa 奈良 里紗

2017年8月28日月曜日

第24回パパママ会@国リハ 実施報告

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

8月5日(土)に埼玉県所沢市にある国立障害者リハビリテーションセンター病院にて、第24回パパママ会を実施いたしました。
当日は11家族(31名)にサポータスタッフ20名での実施となりました。

パパママ部屋では、弱視シミュレーションゴーグルを装用しての昼食に、榎戸礼子さんからのお話、保護者同士の交流等とても盛り上がりました。
こども部屋では、パパママ部屋以上に熱気に包まれて、ブラインドテニスを楽しんでいました。

以下に、当日、アドバイザーをしてくださった榎戸礼子さんからのメッセージをご紹介します。

**ここから**
皆様
こんにちは。榎戸礼子(えのきどれいこ)です。
8月5日の国リハでのパパママ会に参加させていただきましてありがとうございました。
皆さんにお会い出来て明日への活力をいただきました。

日々、試行錯誤しながら
元気に!明るく!子育てして下さい。
そうすると、きっと、まわりに助けて下さる方が沢山いてくれる事に気が付かれるのではないでしょうか。

私がかかげる子育てです。
目標 自立!!
① 自分の身の回りの事が出来る。
② 何かの形で仕事が持てる。
③ 親以外の家族をもつ。

パパさんママさん、①②頑張ってみて下さい。
③は私が長生きして
『視覚障がい者の特権だわ!』
と思っていただけるような結婚相談所を
立ち上げてお待ちしていますので 笑

その時が来たら、ホッと一杯やって下さいねぇ。

また、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。

**ここまで**

それでは、次回9月9日(土)は名古屋盲学校での開催となります。お楽しみに。

viwa 奈良里紗

2017年8月1日火曜日

仲人礼子~視覚障がいの方のお見合いと出逢う~

皆さんこんにちは。
4月からviwaのスタッフの榎戸礼子です。
今日はこの猛暑の毎日をもっと(熱く)感じていただきたくて(笑)少々こちらの場所をお借りしてしまいました。


私は6月の自己紹介文にも書かせていただきましたが全国展開の仲人型結婚相談所の仲人をしております。

また知人のクチコミから始まりました視覚障がいの方の恋活・婚活のお手伝いをしております。
これはずっと私がやりたい事でした。

その為にどこかで勉強をしたくて障がいをお持ちの方の為の結婚相談所を何ヶ所か訪ねてみましたが、なかなか自分の納得のいく所に出会えず諦めていたところに、全盲の娘さんをお持ちのお母様から「娘も結婚出来るかしら…親以外の家族を持たせてあげたいの…本人も口には出さないけど望んでいるのよね。」

そしてその娘さんのお相手を探しまわり3人目にご紹介した青年と結婚されました。

この方の結婚から始まりクチコミで視覚障がい者の方ご本人・ご家族がご相談にみえるようになり、
出会い~恋愛~結婚へのプロセスでのさまざまなご相談(デートコース・マナー・ご両親への説得・結婚式での配慮etc…)を一緒に考え、わからない所は専門の方のアドバイスをいただきに行き、なんとかクリアーして何組かのカップルが誕生し幸せなご報告をいただいております。


今、職場などのような効率を追求する場所で障がい者に対する「合理的配慮」という言葉をよく耳にしますが、
恋活・婚活のような心を追求するプロセスにおける合理的配慮はやはりコミュニケーション能力がキーポイントだと改めて感じました。
それは心への配慮とは受ける側の感じ方が十人十色で決まりもなく形もないからです。
また視覚に障がいがあると相手の顔色で判断する事が難しいので言葉、会話のやり取りはとても重要になってきますよね。(そんな事は十分承知です!と皆さんに叱られそうですが~)


また機会がありましたら事例などを交えて恋活・婚活談をお話しさせていただけたらと思います。

皆さん、これから夏本番です!
お身体をご自愛下さいませ!


仲人礼子

2016年11月13日日曜日

見えにくい私の子育て 入院生活編

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
今回は、出産してから退院するまでの五日間の入院生活をご紹介します。

【初めてのおむつ替え編】
母親学級でお人形さんにはやったことがあったおむつ交換。
でも、新生児のおむつ交換は思っていたより、苦戦しました。


まず、授乳室に行くと助産師さんがいていろいろなことを教えてくれます。
私:「すみません、おむつ交換のやり方教えてもらえますか?」
助産師:「いいですよ。まず、おむつにはだいたいこういうラインが入っていて、このラインの色が青とかになると、交換の目安になります。」
私:「ラインですか?どれですか?(顔を近づけてみる)」
助産師:「じゃあ、やってみて。ほら、ちょうどおむつのラインの色が変わっているから。」
私:「はい。」


その後も、助産師さんとのやりとりは続くのですが、まずおむつ交換で困ったのはこの交換の目安になっているラインが薄い色のラインなので見えないんですよね。

私が弱視であることはもちろん伝えてありますが、私がそのラインが見えない様子をみて、助産師さんからは、
「この人、大丈夫なのかしら?」
と無言のオーラをひしひしと感じました。


当時は、そのおむつ交換のことで助産師さんにさんざん言われたのですが、自宅に帰って育児をする中で、ラインなんて見えなくても触った感じやにおいなんかで十分交換の時期はわかるわけです。

新生児の場合は、あまりにも少量のおしっこだったりするので、わからないときもあります。
でも、そういう時だって、3時間おきに交換するなど、工夫はできます。

入院した先の助産師さんが私に視覚障がいがあるということで、一緒にどうしたらできるかなという工夫を考えてくださる方だったらよかったのですが、どちらかというと、スパルタに、「どうしてできないの?」と毎日叱られていました。苦笑


【授乳】
出産直後から、おっぱいをだすためのホルモンが分泌されるのですが、これは赤ちゃんにも協力してもらう必要があります。
赤ちゃんにも一生懸命おっぱいを吸ってもらうことで、母乳がでるようになるんだそうです。


ただ、これもですね、なかなかうまくできないものなんです。
私だけではなく、同じ日に出産した方が5人いたのですが、みんなうまくできないーと嘆いていました。

ここでも、助産師さんからスパルタが入りまして・・・
「そんなんじゃ、赤ちゃんに栄養があげられないでしょう?」
「どうしてできないの?こうよ、こう!」
と繰り返し教えてくださるのですが、見えないものは見えず・・・
私も体力の限界にきていました。



【親呼び出し】
おむつ交換の様子や授乳の様子をみていた助産師さんたちは心配で仕方なかったようなのです。
このまま、自宅に帰したら赤ちゃんがどうなってしまうのか・・・

「この子、おうちに帰ったら誰が育てるの?」
と助産師さんに真顔で聞かれたときには、悔しくて悲しくてさみしかったです。


さらに、助産師さんから
「ちょっとお母さんにきてもらって今後のことについて話しましょう」
とまで言われてしまいました。

親になったと思ったら、まさかの親呼び出し・・・
もう笑うしかありません。苦笑



【調べなさい!】
入院4日目の日だったと思います。

「赤ちゃん、預かっておいてあげるから、産後ケアをしてもらえるところを調べなさい」
と助産師さんに命じられてナースステーションの横で一人、あちこちに電話をかけさせられたのです。


今、思えばそんなことしなくてもよかったのですが、そのときは、体力的にも精神的にも精一杯な状況だったので言われるがままに行動していたような気がします。


【退院】
めでたく苦痛の入院生活を終えて退院の日を迎えられました。

とはいえ、母乳の出が悪かったのか、生まれてから息子の体重ののびがあまりよくないといわれて、結局、翌日も体重フォローに行くことになりました。

翌日、体重フォローに行くと、
「あ、問題ないですねー」
と言われてその後は1ヶ月検診まで病院にお世話になることはありませんでした。



私の個人的な願いとしては助産師さんを始め、医療スタッフの方々にももう少し我々のように障がいのある母親のことを理解してもらい、医療スタッフだからこそできるきめ細かいサポートを提供してもらいたいとそんな風に思う今日この頃です。

初めての苦い入院生活。
今となってはよい思い出です。

が、これから出産するという方は私のような経験をしないために、事前にちゃんとコミュニケーションをとっておいた方がよいかもしれませんね。

key word 子育て 産婦人科 入院 視覚障がい おむつ

viwa 奈良里紗

2016年5月10日火曜日

気ままにviwa talk vol.1 援助依頼の相手の選び方

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
この4月から新天地にて新生活をはじめたよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

viwaでは新たに「気ままにviwa talk」という番組をスタートします。
この番組では、これまでブログ記事では伝えきれなかった日常生活でおきる様々な出来事をメインパーソナリティの奈良里紗が気ままにおしゃべりしていく番組になっています。

また、この番組を通じてviwaのブログを読んでくださっている方々や番組をお聞きのリスナーの方々とつながることができたらなぁと考えています。

ぜひ、お聞きになったあとは、思ったことを気ままに書いて番組にお寄せください。

さて、記念すべき第1回は「援助依頼の相手の選び方」というテーマでおしゃべりしています。
切符を援助依頼して購入するという場面で私が一つ学んだことをご紹介しています。

それでは、どうぞお聞きください。

※以下のyoutubeのリンクをクリックすると聞くことができます。
https://youtu.be/DQVB_Vrx9DU



番組へのご意見・ご感想等は気軽に以下アドレスまでお願いします。
info@viwa.jp

それでは、次回もお楽しみに!

viwa 奈良里紗

2015年8月14日金曜日

障害開示は視覚障害者のQOLを向上させる?!


皆様


こんにちは。Viwaの奈良里紗です。

暑い熱い夏、皆様、いかがおすごしでしょうか?


さて、今日は「障害開示」について書いてみたいと思います。

皆さん、「障害開示」って聞いたことありますか?

自分には障がいがあることを他者に伝えることを言います。


この障害開示は上手にできれば視覚障がい者のQOL(Quolity Of Life)向上に直結します。
でも、この障害開示の方法を指導してくれる場所ってなかなかないんです。
学校の授業でも、「障害開示」なんて科目ないですもんね。


では、どこで学ぶのか?

先天性の人の多くは親から教えられることが多いようです。
物心ついた34歳ごろには、
「自分は目が見えにくい、あるいは、目が見えないから困ったときは助けてね」
と、お友達に伝えるんだよと教えられてきた人もいれば、

「自分に障害があるってことに気づいたのは大学生のときでそれまで自分が目が見えにくいことは伝えたことがない」
なんていう人もいます。

視覚障がい児を育てる保護者や視覚障がい児を指導する教師の中には、
「障害」に触れることをタブーとして子どもに障がいがあることを伝えていないケースもあります。

でも、将来的に困ってしまうのはご本人です。

先天性で物心ついたときから障がいの伝え方を親から教えてもらっていた人は、
学齢期も自分の障がいを受け入れながら、成長していきました。
自立して就労していくようになると障害開示は色々な場面で必要となります。
特に、ロービジョン(弱視)の場合は、見た目で視覚障がいがあることがわかりにくいため、
この障害開示が重要です。


障害開示は、まだまだ奥が深いのですが、私が最近感じたことは、

小さいころから当たり前のように周囲の人に障がいについて伝えているかどうかは、大人になったときの本人のQOLに大きく影響するのかなということです。

 おそらく、障がいのない保護者の方は、子どもにそういうことを言わせることをためらってしまうこともあるかもしれません。

ですが、見た目ではわかりにくいからこそ、周囲に伝えていくことが大切なこととなります。
とはいえ、私自身も完璧にいつでも誰にでも抵抗なく障害開示ができているかといったらそうでもありません。大人になった今でも、いつのタイミングで伝えようか、どんな言葉で伝えようか、悩みますが、一つ言えることは、伝えないほうがよかったなと思うことよりも伝えておけばよかったと後悔することのほうが多いということです。


この夏、親戚の集まりはきっと視覚障がい児・者にとってあまり得意ではない行事だと思います。
それはどこに誰がいるのかわからない、たまにしか会わない従妹や叔父・叔母は皆同じ顔に見えてしまうからです。

 そんなとき、一言、「顔覚えられないからさ、自分の名前をいってもらえる?」とか、
「目が見えにくいから○○手伝ってもらえますか?」とか言えるか言えないか、大きいのではないでしょうか?

ぜひ、この夏「障害開示」にチャレンジしてみてください!!
「こんな風に障害開示してみた!!」など、皆様からのお便りを楽しみにしています。

viwa 奈良里紗

2015年6月21日日曜日

デパートのコンシェルジェってご存知??

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

視覚障がいのある皆さんに質問です!

デパートにコンシェルジェと呼ばれる方がいるのですが、ご存知ですか?

私は先日、神戸にいった際、初めてコンシェルジェを利用しました。
今日はそんなコンシェルジェについて紹介したいなと思います。

Q.コンシェルジェを利用するにはどうしたらよいのか?
A.サービスカウンターやデパートの店員さんに
「コンシェルジェの方に案内をお願いできますか?」
と聞くとコンシェルジェの方を呼び出してもらえます。
私がいった神戸のデパートには3人のんのコンシェルジェがいたのですが、もし、先約がいるとすぐに案内してもらえないこともあるので、コンシェルジェを利用する日時が決まっているのであれば、事前にデパートに予約を入れておくと確実とのことでした。
Q.コンシェルジェの方は何をしてくれるの?
A.コンシェルジェは売り場を熟知しています。
なので、買い物の用途を伝えるとその用途に応じて売り場を案内してくれます。
先日、私が利用したときは、
・神戸でしか購入できないもの
・神戸ならではのお土産
・友達用
・家族用
・それぞれの予算
を伝えると、てきぱきとお店を案内してくれました。
私たち視覚障がい者はどこに何があるのかを見つけるのが難しいですし、一人であいものができないわけではないですが、限られた時間で効率的にお買い物をしたいというときには、このサービスとってもおすすめです!

Q.コンシェルジェを利用するときに気をつけたほうがよいことはあるの?

A.やはり、自分が視覚障がい者であることや
どのようなサポートをしてほしいかを明確に伝える必要があるでしょう。
特に、弱視の方で白杖をもっていなければ、どういう障がいなのかも
伝えなければわからないですから。
また、どんなお買い物をしたいのかも明確に伝えたほうがよいです。
でも、そもそも売り場に何があるかわからないときは、
どういうものがあるのか等を最初に聞くことも大切ですね。
何はともあれ、コンシェルジェの方とたくさんコミュニケーションをとることがよいお買い物をするポイントかもしれませんね。

今回は、神戸という初めての土地であまり時間のない中でセンスのよいお土産を買いたい!という希望があったので、コンシェルジェを利用してとてもよいお買い物が短時間でできて、とても満足できました。

まだ、利用したことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ、一度、利用してみてくださいね。

key word コンシェルジェ デパート 効率的 お買い物

viwa 奈良里紗

2014年5月17日土曜日

外食初心者の方にオススメ!視覚障がい者一人での外食

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

今回は外食が苦手・・・
という方にファーストステップはこんなかんじでどうかしら
というご提案です。

視覚障がい者が外出先で困ることの一つとして、
「外食先でメニューが読めない」
ということがあります。

もちろん、店員さんに
「メニューを読んでもらえますか」
とお願いをすればよいのですが、
特に、弱視の方は見た目で視覚障がいであることがわからないことから、外出先で援助を求めるのに苦労します。

毎回、誰にどうやってお願いしようとやきもきしながら外出するのも大変ですよね

友達や家族と一緒であればよいのですが、一人で外出していてランチや夕飯を一人で食べなければならないということもあります。

外出先での外食初心者の方にオススメなのがチェーン店の利用です。
誰もが利用したことのあるマクドナルド。
だいたいのメニューが決まっていますから、一度、誰かに読んでもらえれば、一人で外食するときはわざわざ店員さんに読んでもらわなくても注文することができます

ご自宅の近くや、よく利用する場所の近くにどんなチェーン店があるかをチェックしてまずはそこから覚えていくとどこに行っても安心できるのではないでしょうか。

ちなみに、私はよくドトールを利用します。
ドトールにはミラノサンドのA・B・Cがあり、それぞれサンドウィッチの内容が異なります。

これさえ覚えておけば、ドトールでちょっとした軽食をとる時にはひとりでも簡単です。

ファストフード店は特に回転が速いですから、レジでもたもたしていると他の人の迷惑になるし、店員さんにメニューを読んでもらうというサービスも受けづらいことがあります。
(ファミレスのように席まで店員さんが来てくれるところでは事情を伝えて読んでもらうこともできますし、自分のペースでメニューを読むこともできますが、ファストフード店ではこれができないんですよね。)

外食できるお店の場所が増えると、あなたの行動範囲も広くなるはずです。
ぜひ、色々なお店を調べてみてくださいね★


viwa 奈良里紗

2012年10月7日日曜日

お母さん、どこにいるの?~見えない・見えにくい子どもの不安~

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

10月に入り、ようやく、すごしやすい秋がやってきましたね。
この秋は、久しぶりにスポーツの秋でもしようかなぁと考え中の今日この頃です。

さて、今日は、3歳~6歳ぐらいの子どものお話です。
まだ、言語発達も発展途上ですから、何を言いたいのか、
何を考えているのか、どう感じているのか、
保護者の皆さんは革新をもつことができない時期ですよね。

「うちの子、分離不安が強くて」
「なかなか友達の輪に入って遊ばない」
「動きのある遊びをしないで、ずっと、座って遊んでいるけど、大丈夫なのかしら?」
と、障がいのないお子さんと比べて、遊び方や発達が気になるころですよね。

私たち当事者からしてみれば、そんなこと当たり前なのですが、障がいのないお母さんやお父さんはどうしてうちの子はこうなんだろうって悩んでしまうようです。

◆分離不安が強いのはなぜか?◆

弱視の子も全盲の子も、ママやパパと離れたら、どこにママやパパがいるか探すことが大変だからです。
くっついていないと不安なのです。

これ、大人の私でもあります。笑

対象は親ではないですが、初めて行く、例えば、コンサート会場にいったとして、友達と離れるのはとても不安です。
座席についていて、友達がトイレにいっているならよいのですが、ちょっと、離れてお互い自由に買い物をしようなんていうと、自分からは友達を探しだすことができないわけですから、不安です。
まぁ、私には携帯電話がありますから、はぐれてしまったら、それで呼び出せばよいので、子どもほどの不安はありませんが、私ですら、不安になるのですから、小さな子どもたちは、とても不安なんですよね。

分離不安があるということを、ネガティブにとらえる必要はないと思います。
むしろ、それが普通なのです。
だから、安心して自由に動けるように、例えば、講演にいったら、
「ママはこの水道の横にあるベンチにいるから遊んでおいで」等、
ママと離れても、自分でママのところに戻れるような方法を教えてあげると安心して動けると思いますよ。

◆友達の輪に入って遊ばないのはなぜ?◆

これも、親からみれば、深刻な問題ですよね。
3歳すぎから、子どもは一人遊びから集団遊びへと遊び方が変化していきます。
でも、弱視や全盲の子どもは、なかなか集団遊びをしようとしません。
これは、なぜなのでしょうか?

成人になった弱視や全盲の人にお話を聞くと、
「あの頃の遊びって、怖いんだよね」
「急に、横から人が飛び出てきたり、急に、ボールが飛んできたりして、怖いから、動かないで、じっとしていた」
「動くと危ないから、じっとしていたけど、周囲の状況は聞いて理解しようとしていたなぁ」
などなどといっていました。

そうなんです。

幼稚園ぐらいの子どもの遊びってとっても激しいんですよね。
スピードもあります。

だから、どうしても弱視や全盲の子は、
「楽しい」よりも先に、「怖い」「危ない」という気持ちが先立つのです。

でも、これも決して悪いことではありません。
それだけ、周囲の状況を理解できるようになってきているということです。

もうひとつ、遊びに参加できない理由として、
見えない、見えにくいから、お友達が何をして遊んでいるのかがわからないということがあります。

子どもって特に何も教えたりしなくても、見よう見まねで遊びを覚えていくんですよね。

これができないんです。

だから、周囲に大人がいるのだとしたら、今、周囲でどういうことがおきているのかを説明したり、その子も参加、体験できるように工夫してあげるとよいですよね。

例えば、ボードゲーム。
オセロをやるときも、白と黒の丸い磁石の入ったものがあって、
自分が黒だったら、黒と黒で白をはさむと、白を黒にすることができるんだよと、実際の、オセロを触りながら、教えてあげます。
できれば、オセロは触ってわかるようなもの(視覚障害者用のものでもよいですし、片面にシールをはってあげるとかでもよいと思います)があるとよいですよね。

ただ、本人には、あまり面白さがわからないかもしれません。
そのときは、興味がでてくるまで待ってあげましょう。

小さいころはどうしても発達の差も大きくて、
気になることが多くあると思いますが、気にしすぎなくてもよいかと思います。

もちろん、放置していてよいというわけではないので、発達にあわせて、適切な支援をしてあげましょうね。

もし、今、お子さんのことでとっても悩んでいらっしゃる方がいるようでしたら、まずは、誰かにその悩みを離してみてください。

視覚特別支援学校の教員でもよいかもしれませんし、
医療機関でもよいかもしれません。
もちろん、我々、viwaスタッフでもかまいません。

一人で悩みを抱え込まずに、必ず、解決方法はあります。
そして、必ず、子どもの行動には原因があります。
それを知れば、そんなに苦しい気持ちにならずに、もっと、子ども自身をみつめて、楽しく子育てができるのではないかと思いますよ。

key word 視覚障害 弱視 全盲 幼児 遊び 親

viwa 奈良里紗

2012年7月14日土曜日

うちの子だけ一人遊びをしています。幼児の友達作りどうしたらよいでしょうか?

皆様 こんにちは。viwaの奈良里紗です。 子育て経験のある方はよくご存知だと思うのですが、 子どもの発達って本当に一日一日で手に取るように変化があるんですよね。 特に、小さいうちは特別。 一般的には、3歳児さんぐらいになると周囲に興味をもって、 4歳児ぐらいになると急に友達を作って遊び出す、いわゆる、 集団遊びができるようになってきます。 お友達を作って遊ぶ姿は、また、一つ成長を実感できるときなのではないでしょうか。 でも、視覚障がいのあるお子さんの場合、 ちょっと、お友達を作る時期がほかの子どもにうkらべて遅くなってしまうようです。 それもそのはず。 周りにどんなお友達がいて、 お友達が何をして遊んでいるのがよく見えないいのですから。 晴眼児は、名前よりも先に、顔でお友達を覚えているはずです。 でも、弱視だったり、全盲だったりすると、まず、お友達の顔が覚えられません。 だから、じーっと周囲の様子を聞いていることが多いです。 傍から見ると、「おとなしい子ね」と思われるかもしれませんが、 資格情報が活用できないぶん、じっくり周りの様子を聞いています。 また、あまり動こうとせず、お座りをしたまま遊ぶことも多いようです。 これも考えてみれば当たり前のこと。 3~5歳児さんぐらいって、結構、動きが激しいですよね。 突然、飛び出してきて、ごっつんこしちゃう光景は日常的なものだと思います。 だから、どこから誰が走ってくるかもわからない状況だから、 動いて誰かにぶつかるということが怖いのだと思います。 だから、じっとして、お座りをして遊べるもので遊んでいるのです。 さらに、4歳児さんぐらいになると、みんなでゲームをして遊ぶなんてことも増えてきますよね。 このゲームにもなかなか入ることができないことが多いようです。 例えば、オセロなどのボードゲーム。 子どもって、ゲームのルールを教えなくても、勝手にいつの間にかできるようになっていますよね。 これは、周囲の子どもがやっている様子をみて覚えたり、 間違えたやりかたをすると、誰かが「それ違うよ」等といってくれたことにより、 正しいルールを覚えていくのでしょう。 でも、遠目でみているだけだと、ボードで何が行われているのかがわからず、 ルールを理解することもできないため、実際には、あまり興味をもたないので、 友達の和に入ってゲームに参加することがないのです。 さて、ここで考えてみたいのは、ほかの子と同じ時期に同じことができるようになる必要があるかどうかです。 どうしても、晴眼児の集団の中にいると、自分の子どもだけ浮いた存在に感じたり、 一人だけ友達と遊ばずにひとり遊びをしていることに対して、不安な気持ちになってしまいますよね。 でも、興味がないこと、面白いと感じないことに入っていくことは難しいと思うのです。 3歳、4歳でお友達がいなかったからといって、5歳、6歳、小学生になっても 友達ができないということはないと思うのです。 もちろん、相変わらず、おとなしくて、一人でいるほうがよく遊ぶかもしれません。 でも、そのうち、友達と遊ぶことの楽しさを知れば、友達を作って遊ぶようになると思うのです。 親が子どもの発達を心配することは当たり前のことだと思います。 でも、心配の方向で「ほかの子と同じようにできないとダメ」という方向になってしまうと、 子どもも親も苦しいだろうなぁって思うのです。 見えない、見えにくいとどうしても得られる情報が少ないので、 子どもがわかるような形で色々な情報を伝えてあげてほしいなって思います。 わかりやすいたとえではないかもしれませんが、 例えば、私は、あの高さ634Mもある巨大なスカイツリーを、 毎週のように車窓から見ていた(視野に入っていた)はずなのに、 この間、友達に「あそこにスカイツリーが見えるんだよ!」と教えてもらうまで、 認識できなかったのです。 これはどういうことかというと、見ようと意識して物をみないと、 我々は見えないということなのです。 見ようと意識してはじめて、物体を物として認知することができるようになります。 だから、日常的な小さなことでも、お母さんやお父さんの目に見えるもの一つひとつを 立ち止まって丁寧に一緒にみたり、視覚以外の感覚で感じたり、言葉で説明したりして、 子供たちの見る力を育ててあげてほしいなと思います。 key word 育児 幼児 視覚障がい 友達 発達 viwa 奈良里紗