2013年11月2日土曜日

大学院での発表と発表の聴き方


皆様,こんにちは.自己紹介以来まったく記事を書いておらず幽霊部員状態の増田です.

現在は修士論文をまとめるのに必死で職場と大学院を行き来している状態です.さて,今回はタイトルの通り,大学院での発表と発表の聴き方について書いてみたいと思います.

 

発表についてはパワーポイントを使い,スライドに合わせて時間内に原稿を読むという方法です.たいていの場合,きっとこのケースですよね.

私の視力は0.1弱ほどで視野障害や霧視があるため,大きめでコントラストの効いた文字,かつ読む練習をあらかじめ積んでいないとスムーズに読むことが難しいです.まして,読むのに必死になりつつ,アニメーションを使ったパワーポイントを操作する,というのはなかなか骨の折れる作業です.

 

そこで私は読み原稿をPDFに変換し,iPadに入れて,アニメーションのところでは「ボタンを押す」という意味の「●」を入れて発表します.iPadに転送するファイルはPCで作るわけですが,あらかじめ打ち込んでおいた文章を発表資料とは別の新しいパワーポイントに32ポイント程度を維持しつつ,ペーストしていきます.そして,パワーポイントをPDFの形式で変換します.iPad2本指で拡大,スライドして読むことはできるのでWordファイルでもいいのかもしれませんが,両手がふさがることになり,PC操作と同時作業はなかなか厳しさを感じます.パワーポイントに貼り付けてPDFに変換すれば,1画面のスライドに文字サイズを変えることができるので,自分の視力に合わせてファイルを作成し,読み原稿として使用することができます.






また、発表のときはiPadをこのようにゴム製のバンドで手に固定できるアクセサリーをつけます。私は去年発売された新型iPadを使っていますが、少し重量が重く何もつけずにつまんで持っていると肩が凝ってきます。その点、手のひらで支えることができるこのアクセサリーは安定感があって便利だなぁと思っています。









次に発表の聴き方についてですが,前面に写されるスライドはまったく見えません.これは余談ですが,「目が悪いのだから最前列で見れば?」と中学校時代から指摘してくださることがあったのですが,最前列でも,見えないのです.頑張ってみようとすると目が疲れるし,逆に情報が入ってこない気がして仕方ないのです.先生が話していることを耳から入れてメモして,手元で見れるものを見ていた方がよっぽど情報処理が早い,と日ごろ思ってきました.

 話は戻りますが,他の方が発表している際は手元に液晶モニターを置き,分岐コードを繋いで前面に写されるスライドと同じものを見ています.私は大学院に来て初めてこのような方法で聴講することを学びましたが,「これはいい!」と思いました.準備はみんなに手伝ってもらいます.この方法を提案してくださったのは障害学生支援の先生です.ただ,配布資料とスライドを照らし合わせながら発表を聴く,ということはできていません.やろうと思えばできないことはない作業ですが,長期戦の発表を聴くには疲労がたまりすぎるし,スライドを見て,発表を聴いているだけで精一杯です.初めは発表者からPDFを送ってもらい,iPadに入れてスライドと合わせてみる,ということはやっていたのですが,最近はこの方法はやめ(配布資料をみるのはやめ),スライドを見て聴いて理解することに徹することにしています.

 
何が言いたいかというと,やはり視覚障害があると情報が入ってきづらいのはみんな同じだと思います.注意力や集中力には個人差があるのでなんとも言えないのですが,「どうすれば一番情報が入ってくるのか?」,「どうすれば情報を処理しやすくなるのか?」ということを自分に合った形で見つけていくことが大切なんじゃないかな,と思っています.「自分はどの程度の情報を処理できるのか?」,「耳から入れた方がいいか?目で見た方がいいか?触ったほうがいいか?」というような感覚入力の仕方を探すこともとても重要なんじゃないかな,と思うのです.私は少しずつ視力が落ちており,こういったことは日々考えているつもりですが,まだまだできていないこともたくさんあります.みなさんはどういう場面でどういう方法で情報を入れて.それを処理しようとしていますか?きっと残った視力を使える弱視の





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