2017年6月10日土曜日

「4しょく会」春のイベントのご案内

こんにちは、viwaの二宮です。
今回は、「4しょく会」春のイベントについてのご案内です。

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「4しょく会」春のイベント案内
目的のためには手段を選ぶ
ーー「O・M・Y」世代間対話で解き明かす視覚障害者の生き方ーー

 徒歩から電車、飛行機へ。筆からタイプライター、パソコンへ。人間は目的に応じてさまざまな手段を開発し、生活を豊かにしてきました。

手段の違いは、ライフスタイルの変化ももたらします。
つまり、どのように行くのか(行き方)は、どのように生きるのか(生き方)でもあるのです。
今回の4しょく会イベントでは、視覚障害者の「行き方=生き方」の変遷を取り上げます。
 たとえば、視覚障害者の外出を考えてみましょう。目的地をめざし、Oさんはとりあえず白杖1本を持って出かけます。

迷ったら、その辺にいる人に訊けばいい」がOさんのモットーです。次にMさんは先方までの道順を電話で確かめ、点字でメモを作ります。「しっかり事前準備しておけば、スムーズに到着できる」というのが、Mさんの経験から得られた処世術です。
Yさんは最新のスマホのアプリで地図を確認し、ちょっと道がややこしい場合はガイドヘルパーの派遣を依頼します。
まさに、「行き方=生き方」は十人十色ですね。
 Oさんは50代以上のベテラン視覚障害者(オールド世代)に多いタイプでしょうか。

Mさんは30代~40代の中年視覚障害者(ミドル世代)。
Yさんは学生など、10代~20代の若手視覚障害者(ヤング世代)です。
各世代を特徴づける言葉として、以下の三つを挙げることができます。
オールド=originality(独自性)、ミドル=meaning(意味)、ヤング=you(あなた/あなたたち)。
 O世代は伝統的な三療以外の新職業を求め、試行錯誤を繰り返してきました。
視覚障害者として、どのように生き、働くのか。

そんな大問題と格闘しながら、多様な分野でパイオニアとなったのがO世代です。
盲学校の教員、点字図書館の職員などは、当事者ならではの強みを活かして、O世代が切り開いた代表的な職業といえるでしょう。
 M世代が生まれ育ったのは、バリアフリー、共生などの理念が社会に普及・定着する時代です。
見常者とともに学び、ともに働く道を模索し、M世代は苦労と工夫を積み重ねてきまた。
学校、職場において、自分自身の存在意義、視覚障害の意味を問い続けてきたのがこの世代です。
 Y世代は、「我ら」(視覚障害者)・「彼ら」(見常者)という区別にとらわれず、二人称の中立的な視点で自己を対象化します。

Y世代が「障害」を意識せずに日常を過ごすことができるようになった背後には、O世代、M世代の努力があった事実を忘れてはならないでしょう。英語の「you」は単複同形ですが、視覚障害者の集団に依存せず、個人個人がゆるやかにつながるのがY世代の心情でもあります。
 今回の4しょく会イベントのテーマは、O・M・Y各世代に属する3人の視覚障害者による「世代間対話」です。

対話が滑らかに進むように、次のような問いを用意してみました。
 1. あなたにとって「視覚障害」とはどんな意味を持っていますか。
 2. 進学・就職する際、「視覚障害」はあなたの選択に影響を与えましたか。
 3. 学校、職場などで見常者との人間関係に迷ったこと、悩んだことがありますか。
 4. 結婚相手として、視覚障害者、見常者のどちらがいいと思いますか。
 5. 趣味、余暇の過ごし方を教えてください。
 この他、当日は会場からの質問も募集します。

仕事・勉強の方法、恋愛・交友関係など、世代間で行き方の違いはあるのでしょうか。
世代を超えて、視覚障害者の生き方を充実させるためには、何が必要なのでしょうか。O・M・Yそれぞれの利点を知り、互いに学びあえる和やかなイベントになることを願っています。
「独自性 意味を深めて 君は行く」


 日時 2017年6月17日(土)13:3016:45
 会場 豊中市立千里公民館3階「第1講座室」
 住所 560-0082 豊中市新千里東町1-2-2
 電話 06-6833-8090
 主催 「視覚障害者文化を育てる会」(4しょく会)
 参加費 会員および学生300円、非会員500
 定員 100名(要予約、先着順)


「日程」
 13:00 北大阪急行「千里中央駅」の北改札口を出た所に集合(適宜会場に移動)
 13:0013:30 会場にて受け付け
 13:3013:40 開会の挨拶(総合司会・井端誠)
 13:4014:10 「オールドだけどオリジナルーーO世代の主張」
        新阜義弘(ケアマネージャー、元盲老人ホーム職員)
 14:1014:40 「ミドルだからわかるミーニングーーM世代の主張」
        山本宗平(府立高校英語科教員)
 14:4015:10 「“you are young”は垣根を超える合言葉ーーY世代の主張」
        竹保遥(大学生)
 15:1015:25 休憩
 15:2515:55 「私たちって違うの? 同じなの?」(パネリストによる世間対話)

 15:5516:35 質疑応答
 16:3516:45 閉会の挨拶(会長・広瀬浩二郎)
梅田・新大阪方面から地下鉄御堂筋線を利用される方は、いちばん前の車両にご乗車ください。終点が千里中央です。
イベント終了後、会場近くにて懇親会を行いますので、希望者はご参加ください(会費4,000円程度)。
イベント参加申し込みは、6月9日(金)までに電話かメールで以下にお願いします。
電話 080-2527-9383(佐木理人、平日の21:0023:00、または日曜の10:0023:
00

メール jasmine@tenjiban.com(4しょく会事務局)
参加申し込みに際して、「かならず」以下の4点についてお知らせください。
. お名前・ふりがな(フルネームで)
. 電話番号およびメールアドレス(イベント関係の必要事項の連絡に利用いた
します)
. 配布資料は点字・墨字のいずれを希望するか
. 懇親会の出欠(当日の変更については、キャンセル料をいただく場合があります)


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