2017年11月13日月曜日

大学定期試験における合理的配慮事例の紹介

皆さま

こんにちは。viwaの森です。
今回は私が現在大学の定期試験で実際に受けている配慮事項について記事を書きたいと思います。なお、普段の授業等で受けている支援に関してはまた別の記事で書こうと思います。

私は現在新潟大学経済学部の4年生です。去年の4月に3年次編入学という形で3年生として大学に入学しました。

入学後すぐに、私は経済学部の学務係及び大学障害学生支援室にて、大学における定期試験状の配慮について相談しました。

新潟大学では視覚障害のある学生を受け入れるのは初だったため、前例もなく、私自身で自分に必要な配慮を主張し、支援体制を作ったという形になりました。今振り返ると、前例がなかった分、大学側は私の話を親身になって聞いてくれたように思います。
前例がある場合、「弱視の学生にはこういう支援をしておけばいい」といった支援を使いまわせるパッケージとして考える方も少なからずいるようなので、それはそれで配慮を主張するのは大変なのかなと思います。

4月当初、私は入学試験でしていただいた、別室受験、時間延長(1.3倍)、問題用紙および回答用紙の拡大(A4→A3)という配慮を申請し、実践していただきました。

しかし、その後私は自分の定期試験での配慮内容を改めたいと思いました。
入学と同時に私は勉強のツールとしてiPadを活用するようになりました。iPadの読み上げ機能や拡大機能を用いて勉強しているうちに、iPadを定期試験でも活用したいと思うようになったためです。その旨を障害学生支援室に伝え、夏休み前の期末テストからiPadを持ち込んだ受験が認められました。

iPadを持ち込んだ最初の期末テストは問題用紙のPDFデータをiPad用のUSBで受け取り、音声読み上げを通して問題を読み、拡大した回答用紙で手書きで記入するという方式をとりました。しかし文字を書くことが大変であることや自分の文字を読み直すことが困難だということから、さらに配慮事項を改善しました。現在はデータの問題用紙をiPadを通して読み、Bluetoothキーボードを使ってワードに回答を書き込む、そしてそれを試験終了後にワイヤレスプリンタで出力して提出するという方式で定期試験を受けています。

前期の期末試験では自分のiPadを持ち込んでいましたが、不正防止のため大学の予算から、試験用のiPadを、そしてその他定期試験に必要なBluetoothキーボード、iPad用USB、iPadスタンド、ワイヤレスプリンタを購入していただきました。

以上が私が現在大学の定期試験で受けている配慮事項です。なお、合理的配慮を主張した際には、自分がどれだけ読み書きに困難があるかの客観的なデータも大学側に提出しました。私は大学入学前にウラウスという読み書き速度診断を受けていたのでその結果を提出しました。交渉する際はデータを提出するとより自分の困難及び、配慮の必要性が伝わると思います。

今回の事例はあくまで私個人の事例です。別の大学で全く同じ内容の配慮が受けられるかどうかはわかりません。しかし実際に大学でこのような配慮が認められているということはこれから大学生になる視覚障害のある学生にとっては価値のある「前例」の一つになると思います。

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