2019年8月29日木曜日

障害を魅せるネイルテクニック


皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
残暑お見舞、申し上げます。


さて、今回は「障害を魅せるネイルテクニック」についてご紹介したいと思います。
以前、viwa Beautyでもご紹介しました関東を中心に視覚障害者専門のネイルサロンを経営されているネイルルブライユの佐藤優子さん。

今回は、私のアイディアを優子さんの素晴らしいセンスで実現してくれたのでそのことについてご紹介します。
今回のコンセプトは、「色覚についてコミュニケーションのきっかけになるネイルデザイン」です。
私は色弱です。
全く色を見分けることができないわけではありませんが、微妙な色の違いを見分けることはできません。
ただ、色弱の状態って言葉で説明して、周囲の人に理解を得ることはなかなか難しいですよね。

そこで、ネイルをカラーサンプルにして、ぱっとみて、ぱっとみせて、色弱を直感的に理解できるようなネイルデザインを考えることにしました。
ピンク、言葉にしたらたった3文字ですが、本当に様々なニュアンスのピンクがありますよね。
透明感のあるピンク
マットなかんじのピンク
サーモンピンク
赤に近いピンク
どぎついピンク
優子さんが手持ちでもっているピンクのネイルボトルも10本とまではいかないもののそれに近い本数があり、ピンクって本当に色々な色があるんだなーと関心。笑

当然、言葉ではニュアンスを理解できるものの、それをどうやって組み合わせればセンスよく、おしゃれで、素敵なデザインへとなるのかは素人の私にはさっぱり!
そこは、プロのネイリスト優子さんにデザインをお任せしました。
そして、出来上がったのがこちら!



それぞれの指に異なるピンクがデザインされ、かつ、両手でその並び順も異なっています。
カラーだけではちょっとものたりなかったので、私はサンプルの中で触り心地が気に入ったストーンを使って点字の文字を入れてもらいました。

さて、このネイルを活用した障害を魅せる術はここからです。
例えば、学生さんに、
私:「これ、何色に見える?」
学生:「ピンク!かわいい~」
私:「でしょう?何色のピンクがあるでしょうか?」
Aさん:「3色?」
Bさん:「4色あるように見えるんだけど!」
Cさん:「えー、私は全部違う色に見える!」
私:「Cさん、正解!みんなは私の爪見たら、ピンク!ってみえるよね?」
学生:「はい」
私:「でも、私には肌色というか、自爪とほとんどかわらない程度にしか見えないんだよね。さらに、それぞれのピンクの微妙な色の違いは全然わからないんだよねー」
学生:「えー、そうなんですか?視力が低いだけじゃないんですね。」
私:「うん、見えにくいっていうと文字とかそういうものにイメージがいくけど、意外と色もわからないこともあって。例えば、洋服とか選ぶときとか、たまに、とんでもない色でコーディネートしてたりする。笑。まぁ、そういうときは、ちょっと、色がおかしいですよって教えてほしいけどねー」
学生:「そうなんですね、そういうのっていってもいいものなんですか?」
私:「私は言ってほしいかな。知るはいっときの恥、知らぬは一生の恥!っていうけど、やっぱり、知らないままでいるのっていやかな。まぁ、一生知らずにいられたらある意味幸せか。笑」
なんて、会話をしながら、楽しく色覚について伝えることができました。

ネイル、単におしゃれとしてのツールにとどめていくのはもったいない!笑
私は自分の体をまるごと使って(笑)、楽しく、わかりやすく、伝えられる、魅せられる、そんなネイルの素敵な部分を再発見しました。

みなさんもよかったらこのテクニック、使ってみてくださいねー!

奈良里紗

2019年8月15日木曜日

目の健康に関する講座・アイバンクミュージカル「小さな貴婦人」のご案内

こんにちは、viwaの二宮です。
今回は、目の健康に関する講座・アイバンクミュージカル「小さな貴婦人」のご案内

**ここから**
主催:移植・再生医療を支える会

特別協賛:株式会社わかさ生活

日時:
土曜公演 10 月5日土曜日 開場15時30分、開演16時30分、終演19時
日曜公演 10月6日日曜日 開場13時、開演14時、終演16時30分

場所:
八王子市芸術文化会館 いちょうホール

アクセス:
JR八王子駅または京王八王子駅より徒歩15分、
または
西東京バス「みつい台」行き乗車「いちょうホール前」下車すぐ

内容:
1部 目の健康に関する講座「世界一受けたい目の授業」 講師は坪田一男教授
2部 アイバンクミュージカル「小さな貴婦人」 出演は劇団BDP、児童劇団「大きな夢」、安奈淳

料金:
チャリティー公演のため有料
視覚に障害のある方と同伴される介助者は事前申し込み制で先着ご招待

申込み・問合せ:
電話、またはアイバンクミュージカルのホームページよりお申し込みください。

電話番号 0120-132-034
電話での受付は、日曜祝日をのぞき、午前9時から午後6時まで。

アイバンクミュージカルのホームページ http://web.wakasa.jp/event/musical/
「チケットのご購入はこちら」をクリックして、申し込みフォームに入力してください。 申込締切 8月30日金曜日


**ここまで**

2019年8月2日金曜日

バリアフリー演劇『星の王子さま』のご案内

こんにちは、viwaの二宮です。
今回は、バリアフリー演劇『星の王子さま』のご案内です。

**ここから**

バリアフリー演劇『星の王子さま』お申し込み受付中!
今年2月に好評を博したバリアフリー演劇第2弾の開催が決定いたしました。
2019
817日 土曜日、818日 日曜日に東京演劇集団風『星の王子さま』を上演いたします。
本公演は入場無料で、お申し込みが必要となります。
どなたさまもお早めにご予約ください。
2019
年バリアフリー演劇 *バリアフリー字幕の表示、舞台上での手話通訳、音声ガイド、舞台説明あり
『星の王子さま』 作:サン=テグジュペリ 訳:内藤濯
東京演劇集団風では、みんなに開かれたバリアフリー演劇を目指して、新しい取り組みを始めています。今回は『ヘレン・ケラー』に引き続き、長年上演してきた『星の王子さま』を第2弾としてお届けします。この機会に、バリアフリー演劇を体験ください。

会場:レパートリーシアターKAZE(〒164-0003 東京都中野区東中野1-2-4 3F
最寄駅 JR総武線「東中野」駅東口 徒歩8分/地下鉄「中野坂上」駅A1出口 徒歩8
日時:2019817日 土曜日、818日 日曜日
12
30開場 1300舞台説明 1330公演開始(途中休憩を挟んで2時間)
15
30公演終了 1540バックステージツアー 1630終了(両日とも)
入場無料
*年齢を問わずお申し込みいただけます。事前の申し込みが必要です。
メール、FAX、電話にてお申し込み下さい。1回定員80席先着順となりますが、申込が多いときは障害のある方を優先させていただく場合があります。

その他ご希望があればお知らせください。
お申し込み先:
東京演劇集団風(〒164-0003 東京都中野区東中野1-2-4
TEL
03-3363-3261(受付時間:月曜日から金曜日の10時から18時まで(祝日除く))
FAX
03-3363-3265
E-mail
info@kaze-net.org
URL
http://www.kaze-net.org

バリアフリー演劇について
私たちがここで使っている『バリアフリー演劇』という名称は新しい造語です。

これまでの演劇の舞台を、目が見えない人たちや耳が聞こえない人たちと一緒にみんなで
楽しめるように、セリフなど音の情報を字幕で表示し、舞台美術や俳優の動き、表情などを音声ガイドで解説します。

また舞台上に舞台手話通訳者が登場し、舞台の進行に合わせて手話でストーリーを表現します。
常に進化をやめない東京演劇集団風の舞台をお楽しみください。

作品概要
遠いはるかな星で、たったひとつの花と暮らす小さな王子さま。彼は星をめぐり、地球にやって来ます。

飛行士やキツネとの出会いを通じて、〈友だち〉とは何か、〈かけがえのないもの〉とは何かを学び、成長していきます。
そして一年がたち、王子さまは大切な花のために星に帰ることを決意するのです。
王子さまが私たちに問いかけます。

「大切なものは目には見えない」と。
1943
年に描かれ、世界中の人々に読み継がれてきたサン=テグジュペリの名作。

東京演劇集団風が創立以来、上演を重ねてきた劇団の代表作です。

演出家よりメッセージ(浅野佳成)
バリアフリー映画を長年制作してきた映画プロデューサーの山上徹二郎さんと
、障害者支援施設の現場で働きながら障害者の文化芸術の発掘と普及に力を尽くしてきた北岡賢剛さんの二人に、劇団風の作品を一本ずつバリアフリー化し、全国の隅々まで公演できるようにと提案され、今回『ヘレン・ケラー』に続き、二作目のバリアフリー演劇サン=テグジュペリ作『星の王子さま』を上演することになった。
前回、監修という形で一緒に『ヘレン・ケラー』をつくった大河内直之さん、廣川麻子さんにも、今回は共同演出のような形で作品づくりに参加してもらえる。
また情報提供のための構成台本は山上庄子さんはじめ、Palabraのスタッフが担当してくれ、経験豊富な力強い仲間と共同作業ができることは心強いかぎりです。
ですから、バリアフリーという課題を、舞台の構成上の付属的要素としてではなく、演劇形式そのものの本質として、舞台づくりができるのではないかと期待しています。舞台が観客に感動を与えるだけのものではなく、観客の心のなかに生きるドラマが生まれる、そのような舞台づくりの領域をバリアフリー演劇で試みたいと思っています。

*鑑賞いただいた皆さまには、会場にてアンケートをお願い致します。

企画:北岡賢剛(社会福祉法人グロー[GLOW]
総合プロデュース:山上徹二郎
構成・演出:浅野佳成
監修:
大河内直之(東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、特定非営利活動法人バリアフリー映画研究会理事長)
廣川麻子(特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)、東京大学先端科学技術研究センター熊谷研究室)
字幕・音声ガイド制作:Palabra株式会社
音楽:八幡茂
舞台美術:佐田剛久
照明:板野貢也
音響:渡辺雄亮
出演:
王子さま  白根有子
飛行士   緒方一則
花     渋谷愛
キツネ   工藤順子
星の住人  栗山友彦
星の住人  酒井宗親
ヘビ    蒲原智城
主催:
文化庁、Palabra株式会社
協力:
東京演劇集団風、アメニティーフォーラム実行委員会、サン=テグジュペリ財団特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)、特定非営利活動法人バリアフリー映画研究会、アーツサポ東京、社会福祉法人グロー[GLOW] 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク
文化庁委託事業「障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)」


**ここまで**