2013年7月21日日曜日

★新メンバー紹介★

みなさま

こんにちは。viwaの村上です。
今日は、viwaの新たな仲間をご紹介します。
実は、今回紹介する増田さんは、私が大学へ進学する際に、いろいろと相談にのってもらった先輩の一人。ご本人はとても謙虚なのですが、「大学って、ほんとうに楽しそうだな」という思いにしてくれる暖かい先輩でdす。
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はじめまして。
私は、増田雄亮(29)と申します。先日、VIWAのミーティングに初めて参加させていただきました。
私は、弱視で右眼はほぼ見えず、左眼の視力は0.1前後です。小学5年生の頃、緑内障を発症し、中学1年生の頃に名医に出会い、何度か手術をしてもらい、左眼の視力は残存することができています。僕が具合が悪いとき、大学の教授という忙しい立場にありながら、すぐにでもかけつけて治療にあたってくれた本当に優しく熱心な先生です。心から感謝しています。
半年程の入院生活を終えたあとは、入退院を繰り返し、中学に復学してからは、勉強も運動もついていくのがとても大変で、周りに合わせていこうとしたり、なんとか普通に振る舞おうとして失敗を繰り返したりと心理的にはとても暗い状況が続きました。中学が私立でしたので、高校にはそのまま進学はできました。進路を考える際は、少し遠回りはしましたが、人の役立つ仕事がしたい、という気持ちは強く持ち続けることができました。現在は、リハビリテーション病院で作業療法士として勤務しながら、大学院で学んでいます。2年生ですので、無事に修士論文がかければ来年には卒業していると思います。
職場では、脳血管障害や運動器障害の方を対象に自宅復帰・社会復帰をお手伝いさせていただいております。職場自体は、スタッフ全員が障害に対する理解がありますので、とても恵まれている環境にいると思っています。というのは、患者様はご高齢の方が多く、視力低下を合併しているケースも少なくありません。そのため、眼が見えにくいことで生活でどんな不都合があるのか、ということがスタッフは経験や直観でわかる場合も多いのではないかと思います。
やはり、見えないことで不便なことはたくさんあります。努力すればできること、頑張ればできないことはないけどとても疲れること、時間をかければできること、単に「できる」「できない」とはっきり言えるものよりも、そうしたグレーゾーンのことのほうが多いかもしれません。ただ、工夫すればできることは広がっていきます。視覚以外にも記憶、知覚、言語といった内的代償や、その他外的な代償手段の利用など、様々に組み合わせることで可能性は広がっていくと思います。
といっても、まだ僕自身対応できていないこともたくさんあり、仕事でも生活でもたくさんの人の支えの中で暮らせていることを心から感謝しています。VIWAの活動を通して、日々の工夫や経験を広げたり、少しずつでも発信していけるようになれたなら、微力ながらお力になれることもあるかもしれないと考えています。

最近は趣味と聞かれたら、読書と答えます。電子書籍が出版されるようになってからは、iPhoneで本を大量に読むことができるようになったのでとても嬉しく読んでいます。電子書籍はまだ出始めて間もないことから、各社が自社アプリを提供しており、規格もまだ統一されたものとなっていないことから見やすい設定を自由に変更できない場合も多いかもしれません。紀伊國屋がだしているkinoppyを僕は愛用していますが、0.1の視力で余裕をもって見ることができていますので同じ視力程度であれば見ることができるかもしれません。脳と心理にはとても感心を持っています。たまに歯の浮くような恋愛小説も読みます。歴史や論説などちょっとお堅いものも読みます。その時の気分です。
日常生活・仕事・学業・趣味・遊び、そういった生活全体で自分自身も充実した人生を歩んでいきたいと思っていますし、そのお手伝いができるようになれたらとても嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

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