2016年5月29日日曜日

unBORDE 5th anniversary FES 2016 at 幕張メッセに参加してきました!

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
今回は4月10日に幕張メッセで行われた「unBORDE 5th anniversary FES 2016」についてご紹介します。

一昨年のクリスマスライブに続き、奈良は2回目となるunBORDEのライブ参加です。
今回も前回同様、視覚障がい者の中では立体コピーでお馴染みのコニカミノルタさんのご好意で、視覚障がいのある方々をライブにご招待していただきました。

前回よりもさらに盛り上がったライブ、私自身もすっかりunBORDEのとりこになりました☆

さて、ここからは当日の様子をご紹介していきたいと思います。



見た目もおしゃれな関係者用のネックプレートをつけて会場に入ります。
今回のライブもひとりでも多くの視覚障がいのある方に楽しんでもらいたい!
ということで合計9時間のライブを3部に区切って入れ替え制にしました。

一般のお客さんとは異なる入口から出入りさせていただく関係でこの特別感あふれる関係者用プレートを着用しています。

さらに!
スペシャルなライブチケットがプレゼントされました。
それが、こちら!




コニカミノルタさんの立体コピー機で作ったチケットです!
これには点字もついていました。

強度弱視のR君は
「ライブ大好きでよく行くんですけど、ライブチケットってもらってもただの紙ペラで家に持ち帰っても何のライブチケットなのかわからなくて結局捨ててしまうんですよね。でも、今回いただいたチケットは、unBORDEのライブチケットだってあとで振り返ったときにわかるので嬉しいですね!」
とのこと。私もそう思います。


さらにさらに、これだけではありません。
当日は、会場と最寄駅までのアクセスマップも立体コピーで配布されました。



これはコニカミノルタの担当者さんと事前に打ち合わせをする中で、全盲の方から会場と最寄駅の位置関係がわかるような立体コピーの地図があると嬉しいという要望をお伝えしたところ、担当者の方が作成してくださり実現したものです。

この他にも、私を含め弱視の場合、ライブではiphoneやipad等のタブレット端末を出していると、撮影していると周囲の方から思われてしまうため、カメラの拡大機能を使ってステージを見たくても使えないので、タブレットの使用許可をいただけないかという要望をお伝えしたところ、こちらもワーナーミュージックの担当者さんと交渉してくださり、実現しました。
弱視の人は広いステージを単眼鏡だけで見ることは慣れていないと難しいのです。
今回はipad proを使ってライブを観ることができ、私は初めて生で動くアーティストを見ることができて感激しました。
(いつもは、翌日の芸能ニュース等で放送される映像をみて初めてアーティストの動きや衣装、表情を見ることができます。今回、生で見れたということはとてもとても大きな喜びでした。)


そんな素敵なライブ、参加者から寄せられた声もご紹介します。

【Aさん・中途失明40代男性】
今回はライブに招待いただきありがとうございました。
ライブが楽しかったのは当然ですが、全席スタンディングのライブ会場が多い中、安全に安心して開場時間ギリギリに行っても大丈夫なんてなかなかないのでGOODでした。
また、チケットや地図を触って楽しめる物を用意していただけていたことも嬉しかったです。
社会的少数派の視覚障がい者のことを考えて、少しでも楽しんでもらいたいという主催者側の気持ちが伝わってきました。
ステージと客席という前時代的なアナログなコミュニケーション。
目が見えていた頃も、目が見えなくなった今も、変わらない価値と人の暖かさを再認識した一日でした。
次回は、チケットや触地図がどう変わっているのだろうかと期待せずにはいられませんね(笑)




※写真は参加者の集合写真です。

【Bさん・先天性弱視の大学生】
ライブそのものが楽しかったのはもちろんですが、スマホやタブレットの使用(アプリなどで拡大して見ること)を許可していただけたのは嬉しかったです。
機会があれば、また参加したいなと思いました。
ライブ会場入り口から近い席のため、移動のトラブル(席の場所が分からない、階段の上り下りが大変など)も特になく良かったと思います。
立体コピーのマップとチケットについては、チケットがどんなデザインなのかを知るには便利だなと感じました。
ライブスタッフの対応については、スマホやタブレットでの拡大視聴を特別に許可していただき、とても嬉しかったです。




※写真はライブ参加者の視覚障がい者が立体コピーのチケットを確認している様子です。

【Cさん・先天性弱視 20代女性】
今までライブというのは暗くて人も多く、アーチィストや周りの動きがわからないので興味はあるものの避けていたのですが、今回先導してくださるスタッフの方やiPhoneやiPadの拡大機能を使用して良いとのことでスクリーンやアーチィストの動きを見ながら迫力のある体験ができてとても楽しむことができました。
またこういった機会があれば積極的に参加していきたいと感じました。




※写真は第3部の参加者の集合写真です。

視覚障がい者にとって、ライブに行くにはいくつか困ることがあります。
ひとつは最寄駅からライブ会場までの移動です。
立体コピーのマップがあればひとりで移動できるというものでもなく、やはり安心して辿りつくためには移動面のサポートがあると安心です。
会場についてからも、座席までの移動やライブ中のお手洗い、ライブグッズのお買い物等、晴眼者のサポートがあることで快適に楽しむことができるのです。


そこで、今回のライブでは大学生のボランティアにきてもらいました。
この学生ボランティアの方々は、NPO法人Inclusive Fellowship Promotionにて様々な障がいのある人との関わり方をインターンシップで学び、視覚障がい者へのサポート経験もある学生さんたちでした。


次に、彼らがこのライブにボランティアとして参加した感想をご紹介します。

【竹内 真璃子さん・國學院大学4年生】
移動については、事前に案内するルートを確認しました。
そのため、人通りの少ない通路やエレベーターを利用したので、行き帰りの移動がスムーズに出来ました。
座席についても、最後部座席で出入口から近かったので、お手洗いなど途中退席のガイドがやりやすかったです。
点字の地図については、あまり活用できなかったので、もう少し活用すればよかったと反省しています。。
参加者のみなさんに話を聞くと、初めてライブに参加されたという方が多くいらっしゃいました。
当日は特に大きなトラブルもなく、みなさんがライブを楽しまれていたので本当によかったです。


【坂本 万里菜さん・國學院大学4年生】
私自身、ライブが大好きで今回のボランティアに参加できてとても楽しかったです。
ライブ中は周囲の音が大きく言葉で状況を伝えることが難しいため、会場に入る前に気をつけることなどお伝えできたらよかったなと感じました。
また、ライブ終了後にアーティストの看板やグッズ販売等、もっとゆっくり見る時間が確保できたら参加者のみなさんももっと思い出に残ったのではないかなと思いました。



参加した視覚障がい者の方はもちろん、ボランティアに来てくれた学生さんも一緒にライブを楽んでいたことが印象的でした。
そして、改めて、音楽の力に圧倒されました。


最後に、今回もこのような機会を作ってくださったコニカミノルタ、並びに、ワーナーミュジックの皆様に深く感謝申し上げます。

一昨年のクリスマスライブの報告は以下からご覧になれます。
http://www.viwa.jp/2015/01/unborde.html

viwa 奈良里紗

2016年5月20日金曜日

大学入試セミナー テーマ:障害者差別解消法に対応した大学入試のあり方―「合理的配慮の時代」の受 験配慮―のご案内


んにちは。
viwaの岩池です。
今回は6月1日に大阪で行われるセミナーのご案内です。
以下案内文です↓

**ここから**

大学入試センターセミナー
日時:平成28年6月1日(水)15:00~17:00
会場:立命館大学 大阪いばらきキャンパスB棟  立命館いばらきフューチャープラザ
2F グランドホール
テーマ:障害者差別解消法に対応した大学入試のあり方―「合理的配慮の時代」の受験配慮―

内容
本年4月に施行された障害者差別解消法は、障害を理由とした差別について、従来の法律より一段進んだ対策を求めている。

特に、政府、地方公共団体、独立行政法人などは、障害者差別への対策が義務となり、国公立の大学法人もその対象となる。
大学入試における障害者への配慮は、これまで実施する大学の良心や好意として行われてきた側面も否定できない。
しかし、平成29 年度入試からは義務となるため、考え方や対応を変える必要がある。
本セミナーでは、障害者差別解消法の考え方(竹田)や、大学入試における配慮の具体例(南谷・近藤)を紹介する。各大学の入試における障害者支援の一助となることを期待する。

報告
司会:橋本 貴充(大学入試センター研究開発部・助教)

1. 大学における障害学生支援のこれから -障害者差別解消法施行後の「合理的配慮」に基づく支援とは- 竹田 一則(筑波大学・教授)
2. 安定的に運用可能な入試配慮の検討 -点字冊子問題製作の2方式を手がかりに-南谷 和範(大学入試センター研究開発部・准教授)
3. 大学入試における合理的配慮 -合意形成の個別事例から- 近藤 武夫(東京大学先端科学技術研究センター・准教授)

**ここまで**


2016年5月18日水曜日

第10回“viwa”パパママ会@名古屋開催のご案内

第10回“viwa”パパママ会@名古屋開催のご案内
~視覚に障がいのあるお子様のパパ&ママ相談会~


こんにちは。
“viwa”では、視覚に障がいをお持ちのお子様のパパ&ママを対象にちょっとした相談会を実施しています。
眼科に行くほどでもなければ、視覚特別支援学校や保健師さんに相談するほどのことでもないんだけど、ちょっと話を聞いてほしい、ちょっと心配なことがあるという方必見です!
気軽にご参加ください★


― 記 -
テーマ:子どもが楽しめるおもちゃ遊び
日時:2016年6月11日(土)10時~12時
主催:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa” http://www.viwa.jp
場所:愛知県立名古屋盲学校 幼稚部
参加費:無料
定員:10家族
対象:視覚に障がいのあるお子様の親御さん(障害者手帳の有無は問いません)
お申込み方法:下記アドレスまで必要事項をご記入の上、メールにてお申込みください。

info@viwa.jp
1.氏名
2.ふりがな
3.連絡先メールアドレス
4.電話番号
5.参加される方の内訳(お子様については年齢もお知らせください。ご兄弟の参加も可能です。)
6.相談したいこと


締切:2016年6月4日(土)※定員になり次第、受付を終了させていただきます。

ご参加お待ちしております。

2016年5月11日水曜日

商品紹介:点字ラベルのついている日焼け止め

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

初夏の陽気を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
この季節、外出するのがとても気持ちよい季節ですが気を付けたいのは紫外線ですよね。
5月は、一年の中で最も強い紫外線が降り注ぐんだとか。

皆様はどのような日焼け止めを愛用されていますか?
先日、日焼け止めを購入しようとドラッグストアへ行ったとき、目についた、いや、手についたのがこの日焼け止めです。


こちらの日焼け止め、写真だと反射してしまっていてよく見えないかもしれないのですが、パッケージに「ヒヤケドメ」と点字シールがついています。
パッケージもミッキーマウスの絵柄なので見つけやすいです。
この季節、肌が紫外線に慣れていないからなのか、頭皮までヒリヒリ焼けているのを感じることがあります。 最近では、スプレータイプの日焼け止めもでています。
同じシリーズのスプレータイプの日焼け止めにもやはり点字シールがついています。


このように、点字シールがついているとお店で探すとき見つけやすいですよね。
ただ、これらの商品、ちょっと残念なのは、パッケージには点字シールがついていても、本体にはついていないんですよね。
同じような形のBBクリームやヘアスプレー等と触っただけでは見分けがつかないこともあるので、できれば、本体にも点字シールをつけてほしいなぁと思いました。
なお、こちらの日焼け止めの商品詳細は以下のアマゾンリンクから確認できます。




2016年5月10日火曜日

気ままにviwa talk vol.1 援助依頼の相手の選び方

皆さま

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
この4月から新天地にて新生活をはじめたよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

viwaでは新たに「気ままにviwa talk」という番組をスタートします。
この番組では、これまでブログ記事では伝えきれなかった日常生活でおきる様々な出来事をメインパーソナリティの奈良里紗が気ままにおしゃべりしていく番組になっています。

また、この番組を通じてviwaのブログを読んでくださっている方々や番組をお聞きのリスナーの方々とつながることができたらなぁと考えています。

ぜひ、お聞きになったあとは、思ったことを気ままに書いて番組にお寄せください。

さて、記念すべき第1回は「援助依頼の相手の選び方」というテーマでおしゃべりしています。
切符を援助依頼して購入するという場面で私が一つ学んだことをご紹介しています。

それでは、どうぞお聞きください。

※以下のyoutubeのリンクをクリックすると聞くことができます。
https://youtu.be/DQVB_Vrx9DU



番組へのご意見・ご感想等は気軽に以下アドレスまでお願いします。
info@viwa.jp

それでは、次回もお楽しみに!

viwa 奈良里紗

被災に伴う特別修理、拡大読書器の無償貸与について(株式会社タイムズコーポレーション)


こんにちは。
viwaの岩池です。

平成28年熊本地震において、被災地・被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

この度、タイムズコーポレーション様より、九州の地震被災地の方々を対象に、被災に伴う特別修理、拡大読書器の無償貸与についてのご案内がありましたので、下記ご案内いたします。

(ここから)
被災に伴う特別修理、拡大読書器の無償貸与について
1.地震被災に伴う拡大読書器・デイジープレイヤー等の修理・紛失について
下記の拡大読書器の被災に伴う修理については、特別対応を実施します。
(1)弊社の修理工賃をいただきません。
(2)部品代は、原則、メーカーが提供する実費を修理代金とします。
   各メーカーに特別価格、無償提供の協力を要請中です。

(3)お客様との修理品送料はそれぞれの送り主負担とします。
    返送時の送料は弊社が負担いたします。

*販売店等の取次ぎや設置説明サービスを受ける場合は、原則、そのサービス料が必要です。
*ご指定の場所に弊社より送付いたします。
*宅配便が復旧し次第、このサービスを開始します。

◆修理特別対応製品原則弊社タイムズコーポレーションが販売元で販売した機種です。
 判別が難しい場合は、下段のお問い合わせ先までご相談ください。
(1)おもな据置型拡大読書器
 TIMESタイムズ:アシストビジョンシリーズ
 Optelecオプトレック:クリアビューシリーズ
 HIMSヒムズ:HD730
 Reineckerラインネッカー:メゾシリーズ
(2)おもな携帯型拡大読書器・電子ルーペ
  Ashアッシュ:クイックルック、アッシュシリーズ
  Aumedアーメッド:アイシー、アオキー
  Optelecオプトレック:コンパクトシリーズ
  Panasonicパナソニック:アクティブビュー
  HIMSヒムズ:センスビュー、キャンディ
  Reineckerラインネッカー マノ
  Reihanレイハン:ルッキー
 Vizmビズム:イーケア3.5
 Visualinkビジュアリンク:クローバー3
  Zoomaxズーマックス:スノーシリーズ
(3)デイジープレイヤ-、音声機能付き製品他
 タイムズ:タッチボイス
  HIMSヒムズ ブックセンスシリーズ
  Caretecケアテック カラリーノ
  ラディクソン C2コンパス
 ユーディ―クリエイト;タッチメモ
 グローリー:紙幣判別器QN-20

2.携帯型拡大読書器を無償貸与
 拡大読書器を紛失または大きく損傷し再給付申請をする方、または新規に給付申請をする方で、自治体の受付の再開に時間がかかる見込みのお客様には、弊社備品の携帯型拡大読書器を必要な期間、無償貸与いたします。
 *無償貸与をする機種
  原則、携帯型の拡大読書器をご提供します。
  できるだけお使いの機種と同じ機種または似ている機種を準備いたしますが、数に限りがありますので、弊社の選定した機種とさせていただくことがあります。

3.対象地域
九州の地震被災地

4.受付期間
 2016年4月18日~7月31日まで

5.お問合せ先
株式会社タイムズコーポレーション
お客様相談室 フリーダイヤル 0120-886610
http://www.times.ne.jp


2016年5月1日日曜日

「4しょく会」春のイベント案内 どっぷり+あっさり=どっさり ~学び方・働き方・生き方: 視覚障害者「らしさ」の大研究~

こんにちは。
viwaの岩池です。

今回は6月11日に大阪で開催される、下記のイベントをご案内いたします。
以下案内文です↓

=====ここから=====

「4しょく会」春のイベント案内どっぷり+あっさり=どっさり~学び方・働き方・生き方: 視覚障害者「らしさ」の大研究~


現在、視覚障害者コミュニティには「どっぷり盲人」と「あっさり盲人」の2グループがあります。
「どっぷり盲人」とは、
比較的早い時期に失明した人、あるいは盲学校卒業生。
点字に対する愛着が強く、
視覚障害者のオリジナリティにこだわっているタイプです
「4しょく会」
の運営スタッフの多くは「どっぷり盲人」に分類されます。


一方「あっさり盲人」とは、いわゆる中途失明者です。盲学校とはあまり縁がなく、仕事・生活においてはパソコンによる墨字処理を中心とし、点字には頼りません。
厳しい就労環境の下、「あっさり盲人」は「見常者と同じことができる」能力を獲得するために努力しています。
少し前の中途失明者は、中高年であっても否応なく点字を学習していました。
墨字が読めない失明者は、点字の習得によって「視覚障害者として生きる」自信と覚悟を得ていたのです。
職業自立をめざして、中途失明者が盲学校に入学するケースも珍しくありませんでした。
ところが、
最近は点字を覚えなくても、パソコンで情報収集・発信ができます。
また、
盲学校以外の施設でもリハビリ、生活訓練が受けられるようになりました。

21世紀の今日、インクルーシブ教育の理念が普及し、地域の学校に通う視覚障害児が増えています。
まだまだ不十分とはいえ、按摩・鍼・
灸以外の職業的選択の幅も広がりました。
「どっぷり盲人」は少数派となり、「
あっさり盲人」の割合が増加しているのが近年の傾向です。視覚障害者コミュニティが「どっぷり」と「あっさり」に二分されるのは、多様性という意味で歓迎すべきでしょう。
々人の多様性が尊重される社会にあっては、目が見えない・見えにくいという共通点のみに立脚し、視覚障害者コミュニティの団結を追求する発想そのものが時代錯誤なのかもしれません。
しかし、障害者差別解消法の施行がきっかけとなり、当事者の発言に注目が集まる中で、視覚障害者全体の利益、集団としての独自性を模索する学び方・働き方・生き方は重要なのではないでしょうか。視覚障害者の数は見常者に比べると圧倒的に少ないので、各人がそれぞれの居場所で主体性を発揮し、「合理的配慮」のあり方を提言していかなければなりません。
「どっぷり」と「
あっさり」の相互理解・協力により、視覚障害者の存在感を「どっさり」社会にアピールすることができるはずです。
今回のイベントでは、明治初期から100年以上、「どっぷり盲人」の文化的・精神的拠点となってきた盲学校に着目します。
「盲学校の過去・
現在・未来」というテーマで講演していただくのは、京都府立盲学校のベテラン教員で、日本盲教育史研究の第一人者でもある岸博実さんです。視覚障害者が自立し、見常者と共生するために、盲学校はどんな研究・実践を試みてきたのか。児童・生徒数が減少し、存続が危ぶまれる盲学校が多数となる現状を踏まえて、今後の視覚障害教育はどうあるべきなのか。岸先生に大いに語っていただきましょう。
この講演を受けて、イベント後半では2名の若手に意見発表をお願いします。「どっぷりとあっさりの狭間を生きる」二人のパネリストは、自身の視覚障害とどのように向き合いながら、日々の暮らしを送り、仕事に取り組んでいるのでしょうか。
大阪府立大阪南視覚支援学校の教員(保健体育科担当)
の角田華子さんには、失明前後の実体験、教育現場における視覚障害教師の役割などについてお話していただきます。

意見発表の二人目は、大阪府職員の井端誠さん。公務員(一般職)の立場で試行錯誤を続ける井端さんには、視覚障害者「らしさ」をどうやって周囲に認めてもらうのか、その苦労と工夫について、本音で報告していただきます。

意見発表の後は、参加者のみなさんを交えてのフリーディスカッションです。
ニーズが多様化する昨今の視覚障害者は、どこにアイデンティティの拠り所を求めればいいのか。
「どっぷり」と「あっさり」の連帯を可能とするには、何が必要なのか……。
「どっさり」とした厚みを持つ視覚障害者文化を創造するためには、「どっぷり」と「あっさり」の違いを乗り越える“盲人力”(視覚障害者「らしさ」を肯定できる集団の底力)が不可欠です。
見常者中心の社会に異議申し立てをし、「差別解消」を訴える前に、まずは僕たち自らが仲間に対する「合理的配慮」をしっかり身につけることが先決でしょう。
ここにある どっさり学び 生きる道」

日時 2016年6月11日(土)13:00~16:45
会場 豊中市立蛍池公民館5階「第1集会場」
住所 560-0033 豊中市蛍池中町3丁目2-1
電話 06-6843-5561
主催 「視覚障害者文化を育てる会」(4しょく会)
参加費 会員および学生300円、非会員500円

日程
13:00 阪急「蛍池駅」の改札口を出た所に集合(適宜会場に移動)
13:00~13:30 会場にて受け付け
13:30~13:40 開会の挨拶(総合司会・三上洋)
13:40~14:40 講演「盲学校の過去・現在・未来」(岸博実)
14:40~15:00 休憩
15:00~16:00 意見発表「どっぷりとあっさりの狭間を生きる」(角田華子、
井端誠)

16:00~16:35 フリーディスカッション「視覚障害者『らしさ』の大研究」
16:35~16:45 閉会の挨拶(副会長・広瀬浩二郎)

※イベント終了後、会場近くにて懇親会を行いますので、希望者はご参加ください。(会費4,000円程度)
※イベント参加申し込みは、6月3日(金)までに電話かメールで以下にお願いします。
電話 080-2527-9383(佐木理人、平日の21:00~23:00、または日曜の10:00~23:
00)

メール hirose@idc.minpaku.ac.jp広瀬浩二郎)
※参加申し込みに際して、「かならず」以下の4点についてお知らせください。
1. お名前・ふりがな(フルネームで)
2. 電話番号およびメールアドレス(イベント関係の必要事項の連絡に利用いたします)
3. 配布資料は点字・墨字のいずれを希望するか
4. 懇親会の出欠(当日の変更については、キャンセル料をいただく場合があります)

=====ここまで=====

【お出かけ情報】特別展:恐竜博

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。
みなさんは博物館や美術館はよく行かれますか?
私はよく行く!というほどではないのですが、興味がある展示があるときは友達を誘って行くことがあります。
今、上野の国立科学博物館では、特別展として恐竜博がやっています。
以下、国立科学博物館のURLです。
http://www.kahaku.go.jp/

私もつい先日行ってきました。
まず、驚いたのは、来場者のみなさんがスマホ片手に写真をパシャパシャとりまくっていることです!
「あれ?博物館って写真撮影してよいのかしら?」
と疑問に思った私は一緒にいた友達に
「ねぇ、みんな、写真とってるよね?撮影してもよいの?」
と聞くと、
「みんなとっているし、撮影禁止のマークもないからいいんじゃない?」
とのこと。

これはラッキーです。
今まで大きすぎて細かいところまで見えなかったものや展示物の説明文、ショーケースに入っていて見えなかったものなど、iphoneで写真さえとれれば、私でも拡大して手元で見ることができます。



上の写真は、迫力満点の恐竜の骨格です。


上の写真は、ショーケースに入った恐竜の赤ちゃんの模型です。
特に、恐竜の名前は難しいのでティラノザウルスやティーレックスぐらい有名な名前であれば聞いていてもわかりますが、聞いたことも見たこともないような恐竜の解説は読んでもらうより、拡大して自分の眼で読んだほうが理解しやすいのです。


写真は、実際に撮影した恐竜の解説文章の写真。
次に、触れるものや体感できるものがないかなぁと探していたところ、ありました!
ティラノザウルスとスピノザウルスの歯が触れました。



写真は、ティラノザウルスとスピノザウルスの歯が触れる展示コーナーです。
確かに、触ってみると特徴があって面白かったですよ。
もう一つ、体感できるものとして恐竜の鳴き声を聞くことのできるコーナーもありました。
壁に貼ってある恐竜の頭をなでると恐竜の鳴き声がなるという仕組みになっていました。


そのほか、1階の展示コーナーの最後には7分間の恐竜博紹介ビデオが上映されていて、恐竜博の見どころをぎゅぎゅっとまとめてくれているので、この映像をみてからもう一度最初に戻ってまわると、なるほど!とさらに理解を深めることができました。

ちなみに、障害者手帳があると本人と付添1名までが無料で入場できます。
チケット販売ブースを通過して直接入場口にいけるので混雑回避にも役立ちますよ。


また、就学前のお子さんも入場無料です。

私の個人的な上野一日満喫コースとしましては(笑)
午前中に博物館に行って、午後は上野動物園に行きます。
動物園も障害者割引で博物館同様の割引がありますので、ほとんどお金はかかりません。


ただ、両方とも公的な機関だから仕方ないのでしょうが、とにかく、職員の数が少ないです。
そして、博物館は入り口も出口もとてもわかりにくいです。迷ったときに人に聞いてもだいたいみんなわからないのでそこらへんがちょっと大変でした。苦笑


なお、恐竜博は期間限定の特別展です!
興味のある方は以下期間中に足を運んでみてくださいね。
開催期間:3月8日(火)~6月12日(日)


viwa 奈良里紗