2017年7月23日日曜日

京都大学バリアフリーシンポジウム2017  創って、操って、奏でる「理のバリアフリー」のご案内

こんちには、viwaの二宮です。
今回は、京都大学バリアフリーシンポジウム2017 創って、操って、奏でる「理のバリアフリー」のお知らせです。

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京都大学バリアフリーシンポジウム2017 創って、操って、奏でる「理のバリアフリー」
1日目:99日(土)1300分~1700

※1730分より情報交換会
2日目:910日(日)1000分~1515
場所:京都大学 吉田キャンパス・北部構内 理学研究科6号館4401号室
アクセス:京都市バス17系統、203系統「京大農学部前」下車すぐ
3系統、31系統、201系統、206系統「百万遍」下車、東へ徒歩10
京阪電鉄出町柳駅下車、東へ徒歩20
定員:各日200
申込:821日(月)まで
事前申込制、参加費無料(情報交換会費は別途)
以下のWebページにある申込フォームからお申込ください。
https://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/support/bfsform.php
情報保障等の配慮が必要な場合は、申込フォームにてお知らせください。
※Webからの申込が困難な場合には、E-mailかお電話にてお申込ください。

※2日目は日曜日のため、構内の生協食堂がお休みです。各自、昼食をご用意ください。
主催:京都大学 学生総合支援センター
事務局:京都大学 学生総合支援センター 障害学生支援ルーム
606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL
075-753-2317
FAX
075-753-2319
E-mail
d-support-sympo@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

【趣旨】
 障害者差別解消法の施行により、各方面で「合理的配慮」が模索されています。
大学における障害学生支援の分野ではハード面、ソフト面の対応が充実し、障害の有無に関係なく、「ともに学ぶ」インクルーシブな教育環境が整備されてきました。
 しかし、そもそも「合理的」とは何でしょうか。世間一般のとは、健常者、マジョリティによって創出されたものです。障害者、マイノリティはさまざまな場面で、否応なくこのに合わせることが求められます。「合理的配慮」が、に合う/合わないという以前に、「合わせる」ことを一方的に強いるなら、差別解消は絵に描いた餅で終わってしまうでしょう。
 既存のを疑い、頭だけではなく、身体を動かして、真理を探究するのが京都大学の伝統です。

本シンポジウムでは、「創る理」「操る理」「奏でる理」の三部構成で、「理のバリアフリー」を具体化する方途を示します。三つのセッションを通じて、真理に立脚する「合理的配慮」の指針を提示できれば幸いです。

【プログラム】
1日目/99日(土)」
 1200分 受付開始
 1300分 開会挨拶
 1305分 趣旨説明
 1330分 第一部:「理を創る」
 *「障害」という概念を導入することにより、従来の学問は改変を迫られるのではないでしょうか。

20世紀的な学問は意識的、あるいは無意識的に「障害」を度外視してきました。「障害」について考えることは、学問そのものの成り立ちを根底から問い直す壮大な「知の再編」作業につながります。
「障害」とは、現在の学問のではとらえきれない社会・文化現象です。近代的な知性のみでは「障害」を分析することができません。だからこそ、「障害」を切り口として、
新たな「理を創る」ことにより、21世紀の学問はダイナミックに展開するでしょう。

第一部では「障害」を自身の研究のキーワードとし、新領域の開拓をめざす研究者3名に講演していただきます。
 コーディネーター:嶺重 慎(京都大学 大学院理学研究科 教授)
 講演者:杉野 昭博(首都大学東京 都市教養学部 教授)
     松井 彰彦(東京大学 大学院経済学研究科 教授)
     広瀬 浩二郎(国立民族学博物館 准教授)


1700分 閉会
1730分 情報交換会(~1900分)
※1日目のプログラム終了後、以下の通り情報交換会を開催いたします。参加
希望の方は、申込の際にあわせてご連絡ください(先着80名)。
場所:京都大学 吉田キャンパス・北部構内 北部食堂2階多目的ホール
費用:3,000円(当日精算)

2日目/910日(日)」
930分 受付開始
1000分 オープニング
1005分 第二部:「理を操る」
*全国には「障害」と日々向き合いながら、学問の道を模索している若手研究者が多数存在します。健常者によって組み立てられたの中で、彼らが一定の成果を上げるためには、人一倍の努力と工夫が必要なのは間違いないでしょう。

同じ研究をするに当たって、障害者は健常者以上の時間と労力がかかるのは厳然たる事実です。
障害者はこの時間と労力を媒介として、オリジナルの研究手法、「理を操る」術を磨いています。既存のを批判・超克する強さは、「障害」があるからこそ獲得できるのかもしれません。
大学での学問研究において、「障害」を取り除くためには公的支援、人的サポートも重要でしょう。創理から操理へ、そして操理から創理へ。障害学生支援の現場では、創理と操理の往還が間断なく繰り返されているのです。第二部では障害当事者の若手研究者4名に登壇していただきます。
コーディネーター:村田 淳(京都大学 学生総合支援センター 准教授)
発表者:木下 知威、後藤 睦、安井 絢子、ライラ・カセム
コメンテーター:熊谷 晋一郎(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)


1215分 昼休憩
1330分 第三部:「理を奏でる」
 *創理と操理の反復により鍛えられた研究者は、さらに先に進み、「理を奏でる」境地に至ります。これまでの学問体系に対する異議申し立てをし、新たなを打ち出した後には、その新理に基づく社会を構築しなければなりません。
第三部では、研究と社会を架橋する多彩なワークショップの実践事例などを紹介します。「大学が社会を変える」のスローガンの下、第一部、第二部の議論を整理し、広い視野から「障害」の意味を再検討するのが第三部の目標です。

を楽器に例えるなら、楽器を創る人(制作者)、操る人(各楽器のプレーヤー)、奏でる人(オーケストラ)がいます。オーケストラの名演奏は楽器制作者の技術、複数のプレーヤーの実力に支えられているのは疑いないでしょう。
三者の協働により「理のバリアフリー」が達成されることを最後に確認します。
パネリスト:磯部 洋明(京都大学 大学院総合生存学館 准教授)
       岩隈 美穂(京都大学 大学院医学研究科 准教授)
       塩瀬 隆之(京都大学 総合博物館 准教授)
1500分 クロージング
1515分 閉会

**ここまで**


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