2011年2月2日水曜日

読速度の検査について教えてください!

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

本日の質問は
「読速度の検査」
についてです。

弱視の方にとって、
視力検査
視野検査
なんていうのは親しみがあると思いますが、
読速度(どくそくど)の検査って
受けたことありますか?

医療機関でもロービジョンクリニックがあるようなところでしか、
なかなかやっていない検査だと思います。

この検査は、
1分間にどのくらいの文字数を読むことができるか
を測定します。

拡大読書器やルーペ等の補助具を使って、
どのくらいの速度で文字を読むことができるか、
あなたはご存じですか?

これを知っておくと便利なのは、
・客観的な検査結果をもとに、試験時間の時間延長を要望できる
・何かを読むときに、どのくらいの時間がかかるかあらかじめ予測できる
ことです。

前者は、学校等の試験で、
「ダブルスタンダードはできません」
なんていわれたときに有効的です。

例えば、私の場合はこんなかんじ。
「私は健常者の読み速度に比べて1/3しかありません。
つまり、健常者が300文字読んでいる間、私は100文字しか読めないんです。
なので、物理的に考えると試験時間が3倍は必要です。
でも、そんな長時間の延長は難しいと思うので、せめて、センター試験で認められている1.3倍の時間延長をお願いします」

ただ、一方的に時間延長してくれ!といわれても、
人によっては、それがアンフェアだと感じる場合もあります。

だからこそ、こういった検査をうけて、自分に適切な配慮とは
どのくらいかを知っておくと良いですね。

ちなみに、使用文字を墨字(普通の文字)から点字へと切り替える必要があると判断されるのが
おおよそ1分間180文字~200文字程度です。
これを下回ると学習に耐えうる読み書きの効率の確保が難しいといわれています。

検査してみたい!と思った方は、
ロービジョンクリニックのある国立障害者リハリビテーションセンターや
近隣の視覚特別支援学校(盲学校)に問い合わせてみて、どこで測定可能か聞いてみてくださいね。

余談ですが・・・
検査は複数回行われますので、若干、疲れます。苦笑
私は今まで、読書器とパソコンで読速度の測定をしましたが、
慣れない読書器での測定は非常に疲れました。
つまり、長時間の読書にはどういう補助具が適切かもこの検査で
わかるかもしれませんね。(実感的にですが・・・)

皆様も、何かこういう検査を受けた!とか
この検査は何を測定しているのかわからないーとか
検査にまつわるエピソードやご質問お待ちしております。



viwa 奈良里紗

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