2011年3月11日金曜日

視覚障がいとiPhone(1)~画面拡大機能の使い方~

みなさま こんにちは。“viwa”の渡辺です。 このところ、携帯電話の中でもスマートホンが注目を集めています。 視覚障がいをお持ちの方の中にも、実際に自分に使いこなせるのか、 画面拡大や音声読み上げの機能はあるのか、どのように使うのか、など、 気になっている方もいらっしゃると思います。 弱視の私もそんな一人でしたが、昨年iPhone4を購入、 使い始めて約半年が経ちました。 iPhoneには、画面拡大や白黒反転、音声読み上げなど、 視覚障がい者のアクセシビリティを改善する機能が充実しています。 実際に使ってみると、それらが単なるオマケ的な機能ではなく、 実用的なものになっていると感じました。 そこで、それらの機能の紹介や、使い方のコツなどを、 これから3回に分けて、弱視者の視点で書いていきたいと思います。 ��第1回)画面拡大機能の使い方 ��第2回)文字入力について ��第3回)音声読み上げの使い方 ��回目の今回は、画面拡大に関する機能について紹介したいと思います。 また、下の画像をクリックすると実際に操作している動画(YouTube)をご覧いただけます。 下記リンク先をクリックして頂いても、ご欄頂けます。 http://www.youtube.com/watch?v=r-ZYunJGUzE こちらも合わせてご覧ください。 iPhoneには画面拡大の方法が2つあります。 一つは、画面に2本の指を乗せて指と指の間隔を拡げる「ピンチアウト」という方法。 こちらはiPhoneを買うと初めから使える機能です。 もう一つは、画面上を3本の指で2回連続タップすると画面が拡大表示される「ズーム」機能。 こちらもiPhoneに標準で付いている機能ですが、 買った時はOFFになっているので自分でONにする必要があります。 【2本指で画面を引き延ばす“ピンチアウト”】 ますは、ピンチアウトから説明したいと思います。 ピンチアウトの操作はとても直感的で、 画面の拡大したい場所に2本の指を乗せて画面を引き延ばすように指と指の間隔を拡げると、 それに合わせて画面上の対象物が拡大されます。 この操作は直感的で分かりやすいのですが、 残念なことにこの機能に対応しているアプリとそうでないアプリがあります。 標準で入っているアプリでは、WEBブラウザの「Safari」や、メール、マップなどで使えます。 私の場合、特にWEBブラウザの「Safari」でこの機能を便利に使っています。 メールやマップでは、この機能と次に紹介するズーム機能を併用しています。 【アクセシビリティ機能の一つ“ズーム機能”】 次に、ズーム機能について紹介します。 この機能は、iPhoneを買ったままの状態ではOFFになっています。 以下の手順でONにすることができます。 ��.ホーム画面を表示します。 ��別の画面になっている場合は、画面の下にあるホームボタンを押してホーム画面に戻ります。) ��.「設定」アイコンをタップします。 ��.「一般」をタップします。 ��.少し下にスクロールして「アクセシビリティ」をタップします。 ��.「拡大/縮小」をタップします。 ��.画面右上の「オフ」となっている部分をタップして、「オン」に切り替えます。 ��.ホームボタンを押してホーム画面に戻ります。 これでズーム機能がONになりました。 画面上を3本の指で2回連続タップ(ダブルタップと言います)すると画面が拡大表示されます。 もう一度3本指でダブルタップすると元の大きさにもどります。 拡大率を変えるには、3本指で画面をダブルタップし、そのまま画面から指を離さないで上下に動かします(ドラッグと言います)。 ��本指でダブルタップ、そのまま上へドラッグすれば拡大率アップ、 そのまま下にドラッグすれば拡大率がダウンします。 このズーム機能はiPhoneのホーム画面を始め、どのアプリでも利用できます。 Windowsパソコンで言うと、ちょうどZoomTextのような機能になります。 どのアプリのどんな画面でも拡大できて大変便利です。 ただし、欠点もあります。 欠点の一つは、拡大箇所の移動がちょっとやりにくい点です。 拡大した箇所を移動するには3本指で移動したい方向にドラッグするのですが、 使い慣れた今でも、せめて2本指で操作できればもう少しやり易いのに、と思います。 もう一つは、画面全体を拡大するため、文字入力用のキーボードまで拡大されてしまい、 拡大中の文字入力がやりにくい点が上げられます。 このように、ピンチアウトとズーム機能、それぞれに長所・短所がありますので、 この両者をうまく使い分ける、あるいは、うまく併用することが、 iPhoneを快適に使うポイントだと思います。 そこで、私の使い方をアプリ別にご紹介します。 【アプリ別、私の使い方】 ●WEBブラウザ「Safari」 ほとんど、2本指で画面を引き延ばす“ピンチアウト”だけを使って拡大しています。 ピンチアウトで拡大すると、拡大箇所の移動やスクロールを1本指で操作できるので大変使いやすいです。 たたし、ユーザーIDや、検索キーワードなどを入力する場合など、 入力中の文字や変換候補が拡大されないので、 そういった場合だけ、3本指ダブルタップのズーム機能を併用しています。 ●メール メールを読む場合、メール本文はピンチアウトができます。 ただし、差出人欄はピンチアウトできないので、3本指ダブルタップでズームします。 一方、メールを書く場合は、ピンチアウトは全くできないので、3本指ダブルタップのズームを使います。 ●マップ マップもピンチアウトに対応しており、2本指で地図上の見たい場所を引き延ばすようにすると、 その部分が拡大されます。つまり縮尺が大きくなるわけです。 ただ、このとき縮尺は大きくなるのですが、地図上の文字は大きくなりません。 そこで、さらに3本指ダブルタップでズームをし、文字を読める大きさまで拡大します。 これまで私は、携帯の地図やナビ機能を使いこなすことができませんでした。 それは、縮尺は大きくできても文字は大きくできなかったからです。 でも、iPhoneはそれができるのです! これは私にとって「iPhone買って良かった!」と思える理由の一つです。 次回以降、文字入力や、音声読み上げについて書いていきたいと思います。 Key Words iPhone アプリ、拡大、地図

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