2011年9月8日木曜日

ICレコーダー活用術 ~活用場面と選び方の紹介~

皆様


こんにちは。viwaの奈良里紗です。

視覚障がい者にとって、何かと便利な機材として取り扱われることの多い
ICレコーダー。
皆様の中にも、お持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、実際にどんな場面で使うと便利なのか、
また、どんなICレコーダーを使っているのかって意外と知りませんよね。

そこで、今日は、どんな場面でICレコーダーを使うと便利なのかと、
どんなICレコーダーを選ぶとよいのか、この2点について書いていきたいと思います。

��.ICレコーダーの活用場面
・対面朗読
これは、依然にも対面朗読の部分で紹介した部分ではありますが、
本等を読んでもらうとき、読んでもらったときは理解できても、あとで読み返したいというとき、朗読を聞いているだけではできませんよね。
そこで、ICレコーダーで対面朗読の内容を録音しておくと、
後々、聞き直すことができるので便利です。
ちなみに、この対面朗読は、何も、専門の人に読んでもらうときだけではなく、
友達や家族に何かを読んでもらうときも録音しておくとよいですよ。
私は、高校時代、教科書を親に読んでもらって、それを録音していました。


・学校や塾の授業内容の録音
板書が間に合わない、
ノートを一生懸命とっていたら、授業内容をすっかり聞き逃してしまった、
そんな経験はありませんか。
視覚障がい者は、ノートをとったり、教科書を読んだり、とにかく、何をするにも時間がかかります。
なので、できるだけ先生が授業でいったことは聞き逃したくないですよね。
また、視覚障がいゆえに時間がかかってしまう部分を補うという意味でも、授業内容を録音させてもらうのは一つの手だと思います。
ただ、この場合には、授業者に、なぜ、録音する必要があるのかをしっかり説明して、授業者の理解を得てから録音することが大事ですね。

・会議内容の録音
これも授業場面同様です。
紙の資料やパワーポイントなど、様々な情報が行き交う中で、
自分なりにしっかり情報を得るという意味でこれは友好的です。

・スケジュールの録音
あまり使っている人は多くないようですが・・・
先日のスケジュール管理の仕方にも関連しますが、
墨字でも点字でも文字を書くことが難しいという人は、
��Cレコーダーに録音するという方法をとる人もいます。

��.ICレコーダーの選び方
・音声で表示を読み上げてくれるもの
��Cレコーダーはかなり多くの種類がでています。
私が今までで一番使いやすかったのは、表示内容を音声で読み上げてくれるタイプです。
店頭で装弾してみると、音声で読み上げてくれるICレコーダーを紹介してくれると思います。

・USB接続ができるもの
録音したデータをパソコンに取り込みやすいのは、
やっぱり、USB接続ができるものだと思います。
これは人によって好みがあると思うので、SDカードのほうがよいなど、
自分が使いやすいものがあれば、それで接続できるものをおすすめします。

・ある程度の録音時間があるもの
用途にもよるとは思いますが、だいたい1回の録音で
��時間~2時間程度は録音すると思います。
なので、最低でも10~20時間くらいは録音できるものがよいのかなと思います。

・スピーカーがよいもの
主に、人の音声を録音することが目的であるため、
この目的にあったものを選ぶ必要があります。
あまりに集音性がよすぎて、話しての音と、空調の音が同じくらいの音で出力されてしまうと、聞き直すとき、雑音が気になってしまいます。
なので、主に一人の人の声をクリアに録音できるスピーカーのあるタイプがおすすめです


・ボタンの操作しやすさ
最近は小型化が進んでいるので、指で触って操作しづらいものもあります。
録音ボタンがはっきりわかって、うっかり、押し間違いをしないような操作しやすいボタン配列のものを選ぶとよいです。


以上のように、活用場面とICレコーダーの選び方を紹介してみましたが、
いかがだったでしょうか。

なお、ICレコーダーを使う上では、注意したほうがよい点があります。

��.録音の許可をとりましょう。
やっぱり、勝手に録音することはマナーとして避けたほうがよいです。
事情を説明し、同意を得たうえで録音するようにしましょう。

��.録音の取捨選択をしよう
あれも、これもとすべてを録音しようとすると、
あとで聞き返す時間がありません。
むやみやたらに録音するより、計画的に録音することをおすすめします。

こういう便利な機械があると、つい機械にお任せになって、
自分の集中力や記憶力が衰えていく・・・なんてこともあります。
なので、上手にバランスをとって、便利に活用しましょう。



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