2020年5月12日火曜日

【視覚技塾】新型コロナウィルス蔓延下にあるアメリカ視覚障害者の今 実施報告

皆様


viwaの谷田光一です。

去る5月1日に「【視覚技塾】新型コロナウィルス蔓延下にあるアメリカ視覚障害者の今」を開催しました。
これにはインターネットを通じて64名の方が集うことができました。

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なアメリカにおいて、視覚障害者がどのような生活をされているのか気になりますよね。
話題提供者としてアメリカ在住の視覚障害者、田中恵さん(Washington Council of the Blind)とオンラインでつなげてお話を伺うことにしました。

今回はスタッフも参加者もステイホームで行う、ウェビナー形式です。
質問者を希望する方にはメールで手を挙げていただき、司会が質問者をあててから話していただくという形で行いました。

まず恵さんからアメリカの現状についてお話がありました。
日本に比べてPCR検査が多いことや、いち早くドライブスルー方式のPCR検査を取り入れていたことなどが報告されました。

アメリカの特徴として、2つのことが紹介されました。
一つは住居補償への対策です。
たとえ家賃が支払えなくなっても、大家さんが直ちに立ち退きを要求してはならないという措置が施行されました。

もう一点は、日本は緊急事態宣言に基づき都道府県知事が自粛要請を発表しましたが、アメリカでは州知事が事実上の外出禁止令を指示しています。
 
障害当事者の暮らしについても伺いました。
まずオンラインの飲み会や会議が多いそうです。
もともと電話を使ったオンラインの会議システムを使う習慣があり、zoomなどを使うのにも抵抗が少なかったそうです。

視覚障害者でGoogleやMicrosoftに勤めておられる方のテレワークについても伺いました。
結論は影響なしです。
従来からオンラインで仕事をしていたため、今まで通りの仕事をしているそうです。

恵さんに「在宅をどう楽しむか」を聞いてみました。
公園への外出は認められているので気分転換できるそうです。
自宅の中では70年代のロックを聞きながらテンションを上げて家事をこなしているんだとか。
そしてやっぱりオンラインで仲間とつながっておしゃべりする時間も作られているようです。

イベントの詳細は下記にてご覧いただけます。








今回のイベントは4月28日に話が持ち上がり、5月1日に開催されるというスピード開催でした。
恵さん含めスタッフの強い協力があったからこそ開催できたのだと思います。
逆に準備期間が短いことから、参加者への配慮が欠ける点もありました。
参加が叶わなかった方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

イベントは2時間で中締めしましたが、その後1時間の延長戦に突入しました。

コロナショックの中、視覚障害者の孤立が問題になっています。
このような企画で一人でも多くの方の孤立をなくせればと思います。

今後は更なる改善をし、多くの方に喜ばれる企画運営を目指してまいりますので、ご注目ください。


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viwa 谷田光一

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