2017年6月3日土曜日

第21回パパママ会実施報告 全盲の写心家がみる世界

皆様

こんにちは。viwaの奈良里紗です。

前日の天気予報では大雨が心配されたパパママ会ですが、無事に、5月13日(土)
に名古屋盲学校にて開催できました。

今回は全盲の写心家こと大平さんに北海道からはるばるきていただきました。

今年度最初のパパママ会でしたが、初参加のご家族が2家族、リピーターのご家族が6家族の8家族の参加でした。

ひとつ学年のあがったこどもたちは、それぞれお兄さん、お姉さんの顔つきになっていて、成長のはやさを感じました。

また、今年度から新しくサポーターを募集しての実施となり、どうなるかな?とドキドキだったのですが、学生さんが10名、先生方が5名、一般ボランティア1名ととても多くの方にサポートしていただき実施することができました。サポーターの皆様、午前中のオリエンテーションから参加いただき、どうもありがとうございました。

サポーターは随時募集しておりますので、登録だけでも構いませんのでぜひお願いします!
以下、サポーター募集のご案内です。
http://www.viwa.jp/2017/05/blog-post.html

さて、今回は全盲の大平さんがどうやって景色をとらえて、写真を撮影しているのかについて紹介をしてもらいました。

視覚以外の4感をとぎすまし、しっかりとそこにある風景をとらえたうえでシャッターをきることを、実際に撮影した作品とともに紹介してくださいました。

また、大平さんが制作した世界初のユニバーサルミュージックビデオの上映も行いました。

6分間程度のビデオで3分間まずは目をつぶって聞いてみました。
その後、同じ映像部分を眼をあけてみてみました。

言葉では伝えきれないので(苦笑)
ぜひ、皆様も機会があったらこのミュージックビデオをご覧ください。
この中には、大平さんが47都道府県を一人旅したときに撮影した素敵な写真がたくさんおさめられています。

子ども部屋は乳児さん部屋と幼児さん以上の部屋にわかれて活動を行いました。

乳児さんには、盲学校にある光や音のでる玩具を使いながら、周囲の世界に興味をもつ働きかけを行いました。おすわりができるようになり、ずりばいができるようになり、次に会うときにはつかまりだちができるようになりそうだねと保護者とサポーターが会話をしていました。
こうやって、お互いに成長を実感できるのが乳児さんならではのとても素敵なところだと思います。

幼児以上の部屋では、「集団で遊ぼう」をテーマに遊びをコーディネートしています。
最初に自己紹介をするのですが、盲学校在籍のお子さんの中には、自分の見え方を紹介する機会がないということで、今回はサポーターにアドバイスをもらいながら自己紹介をしていました。
障がいのある子ども同士でも、自分以外の見え方はわかりませんし、障がいのない兄弟児もいるので、毎回、ここで自己紹介をして相互理解を深められたらなと思っています。

最初に、トランプをやったのですが、
「トランプ、きれるかな?」と声をかけると「トランプをきる」という動作がどういうものか知らないお子さんもいて、
「トランプ、はさみできるの?」なんていう質問も。

そこで、まずは、みんなでトランプをきることからはじめました。

見えるお子さんは見て真似て当たり前のように学んで知っている動作であっても、視覚障がいのお子さんはこういいうところが学びにくいところ、丁寧に教えてあげれば、できるようになるところなんだねとこどもたちに教えながら、私たちも教えてもらいました。

こんなかんじで、今年度も相談部屋とこども部屋にわかれて、充実した活動をすることができそうです。

それでは、次回は6月17日(土)@岡崎盲学校です。お楽しみに。

viwa 奈良里紗

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