2020年7月31日金曜日

【第三報】新型コロナウィルスによる視覚障害児・者のお困りごとアンケート:

皆様

viwaの村上です。
viwaでは、「新型コロナウィルスによる視覚障碍児・者のお困りごとアンケート」を実施しています。

※アンケートに関する記事はこちら↓↓
http://www.viwa.jp/2020/04/blog-post_78.html

第一報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/05/blog-post_17.html

第二報告については、以下の通りブログ記事に掲載しております。
http://www.viwa.jp/2020/06/blog-post_20.html

ここでは、6月1日から7月11日までに寄せられたで40件について調査結果を報告します。
まず、回答者の分布について示します。男女比は少し男性の方が多いようです。
年齢の分布は40代を中心に、70代から10歳未満まで幅広く意見を頂けました。
男性:21人
女性:19人
10歳未満:1人
10代:4人
20代:7人
30代:7人
40代:9人
50代:6人
60代:1人
未回答 2人

都道府県の分布では東京都が8件、次いで埼玉県4件、神奈川県、静岡県が3件と東京を中心に回答が多く集まりました。
全国的な影響というよりも、感染拡大が顕在化している地域からの回答が多いのかもしれません

上記を踏まえたうえで、いくつかのお困りごとをピックアップします。
大きなカテゴリとして、「買い物」「コミュニケーション」「日常生活」「医療・福祉」「学習」「仕事」に分かれます。

例えば、以下のようなお困りごとがありました。

買い物:
・買い物をするときのカウンターにアクリル板のようなものが設置されており、店員さんの様子が見えにくくなったり、声が聞こえにくくなった。
・出入り土や通路が限定されており、新しい順路での買い物になかなか慣れない。
・サポートを依頼するときに、店員さんに声をかけにくくなった。

日常生活:
・(周囲の様子を視覚的に把握することができないため)マスクを外すタイミングがよくわからない。
・タッチレス化が推奨されるが、公共交通機関の資料や手すりなどに触れずに生活することへの不安

コミュニケーション:
・視覚障害同士のコミュニティ活動を今後どのように運営すればよいかわからない。
・オンラインで相手とコミュニケーションをとる時に、画面を白黒反転していると自分の画面を共有するときに、相手にとってはわかりにくくなってしまう。

医療・福祉:
・新しい生活様式の中で、視覚障碍者への手引きやガイドをどのようにすればよいかわからない。
・コロナの状況での避難所生活について、どのような方法になったのか情報がほしい。

仕事:
・テレワークの長期化による、自宅での就労環境の整備

学習:
・大学での授業はオンライン授業が中心となっているが、なかなか友達ができない。

前回(第二報)と同様に、お困りごとの内容が具体的な内容になってきています。
特に、新しい生活様式が求められる中での不安やお困りごとが多く見受けられました。
回答の中には、以前とは人の流れや立ち位置が異なり、人やモノとの距離感になれずに、人とぶつかってしまったという声もありました。

お互いに悪気はないのですが、当事者だけでなく、社会全体がコロナ感染への恐怖と新しい生活様式への変化にストレスを抱えてしまっていると思います。
環境に慣れない中での出来事から人との口論や衝突に発展してしまうこともあると思います。
このような中だからこそ、「お互い様」の優しさを「意識的に」持つようにしたいですね。

お困りごとの具体的な内容については、facebookのファンページを通じて共有いたします。
お困りごとに対するアドバイスや情報をお持ちの方は、ぜひコメントをお願いいたします。
本アンケートでは引き続き調査を継続し、政府にまで届かない小さな声もどんどん拾っていきたいと思います。

アンケートにご協力いただける方は、下記より回答をお願いします。↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfB4h8uZ5h9jms8lIUZG1FifV5lpgPiFHKiC6MC_djXg-PSA/viewform

引き続き、よろしくお願いいたします。

key words 新型コロナウィルス 視覚障害者 ソーシャルディスタンス 新しい生活様式 アンケート

viwa 村上

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