2020年12月5日土曜日

大学進学に向けて

みなさま


 こんにちは、ハチです。

11月になり徐々に葉が赤く染まり始め、秋を感じることができるような時期になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は自分の誕生日が近いこともあり少し浮かれていますが、まもなく就職活動本番ということもあり、自己分析や仕事研究など準備を進めております。現在は早めに準備を始めることができているのですが、高校の時の私は自分の将来について考えることが面倒くさく、なかなか最初の一歩を踏み出せませんでした。大学進学を決めたのは高校2年生の夏ごろだったかと思います。受験をする大学を決めるためにもオープンキャンパスに行って面談を受けたり、情報収集をしたりしなければなりません。しかし、私はギリギリになってようやく危機感を持って行動し始めたのです。希望の進路先が特にない場合は、専攻科に行くということに家族の中でなっていましたが、私は敷かれた線路の上を走ることに抵抗があり、自分自身の好きな事、興味のある事を学びたいと強く思っていました。進学について考えると言っても、具体的な進路先が最初から浮かんでいたわけではありません。また、自分が興味のある事、障がい学生への配慮など様々なことに目を向けなければならず、たくさんの不安もありました。しかし、パソコンやオーディオ機器など機械に興味があったので、筑波技術大学の見学をしたり、なんとなく情報システム学科がある大学のオープンキャンパスに参加したりしていました。時には、将来エンジニアとして働く自分を想像してみたり、障がい学生に対する配慮が受けられない大学もあり失望したりしました。しかし、先生や家族と話すことを通して、プログラミングを学んで将来働いていけるのかということを考えるようにもなり、いつしか情報系の大学を進路先として考えなくなっていきました。学ぶ場所で障がい学生への配慮が充実していたとしても、社会に出た時に職場環境が整っているのか、自分の障がいに合わせて働き方を工夫していけるのかといった不安も感じるようになったのです。そして、その時に思いついたことが福祉系の大学への進学でした。福祉は障がい当事者である私にとって身近な分野ではあるのですが、福祉サービスを利用している実感もあまりないため、最初から福祉分野を進路の候補として考えることはなかったのです。当初の私は、どんな人になりたいか、どんなことがしたいかと聞かれたとしても「人の役に立ちたい」と答えるほど漠然とした考えしかありませんでした。小学生の時にいじめを受けていたこともあり、なんとなく心理職が良いなと思っていましたが、母親から社会福祉士の存在を教わったことで社会福祉学部に入ることを決意することができました。そして、ある程度の水準で障がい学生への配慮がなされており、福祉を学ぶ場としてふさわしい場所であると感じた日本福祉大学へと入学したわけです。

就職前に改めて振り返ってみているわけですが、今までの私が考えてきたこと、してきた選択に間違いはなかったと今でも感じています。専攻科への進学が悪いことだとは思いませんし、それも1つの道であると感じるのですが、私には専攻科と言う選択肢がありませんでした。それは、学ぶ内容への興味・関心も関係するとは思いますが、多くの人と関わりながら様々な経験がしたかったということ、誰かと同じ道や誰かに言われて通る道に抵抗があったこと、自分でできることを増やして支えてくれている人に恩返しを早くしたかったことなど様々な理由があったからです。挑戦することを通し、今では目の前に壁ができたとしても、課題解決のためにどう行動するべきかを具体的に考えることができるようになりました。そして、私は現在まで、東京と愛知、一般校と盲学校というようにあらゆる場所で時を過ごしてきました。今までも多くの経験をしてきましたが、これからもたくさんの経験をして視野を広げていきたいと考えています。もちろん、新しいことに挑戦する時に障がいがあることで不安になることもあります。しかし、進学する時に勇気を出して一歩を踏み出したからこそ、今になって自分らしく生きていくことの面白さを感じることができているのだと思います。人生は選択の連続ということで、読んでくださっている方も障がいの有無に関わらず悩むときがあると思いますが、後悔しないように皆で考えて、歩んでいきたいですね。最後まで読んでくださってありがとうございました。


viwaスタッフ ハチ


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