2021年3月27日土曜日

私なりの友達の作り方

 こんにちは、ハチです。

1つ前の投稿から期間が空いてしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


前回は大学の障がい学生支援をテーマにお話をしました。多くの方から支えていただき、私は充実した学生生活を送ることができています。自分なりの工夫から多くのことを学んで成長したこと、支援を受けることを通して本当の仲間と出会えたことなどが、読者の皆様にも伝われば嬉しいです。

しかし、どのような流れで友達を作ったのか、支援者と友達との違いは何かあるのかなど、気になる点も多いことと思います。特に、新たな場で過ごすときには、友達ができるのか不安になりますよね。私も入学前は、友達を作るため、生協主催の企画に参加していました。ということで、今回は「私なりの友達の作り方」についてご紹介いたします。


まずは、私なりの友達の作り方についてお話をします。ただ、友達の数より質を私は重視している方なので、友達がそこまで多いわけではありません。私が友達を作る上で軸としていることは、自分を障がい者としてではなく一人の友人として接してくれる人を見つけることです。私の苦手なこと、困難なこと以外にできることや私なりの工夫を理解してくれる人と仲良くしたいと感じているのです。私が話しかけるきっかけとして多いことは、やはりサポートが必要となった時です。相手が初対面の場合は自分の障がいや具体的な状況説明をしっかりすることは最低限必要になってきます。

しかし、友達作りをする上で大切だと思うことがあります。それは、自分のことを伝えるだけでなく、相手のことも知ること、相手が気軽に接することができるような雰囲気を作ることです。困ったと思ったときは近くにいる人に何気なく話しかけるため、友達を作ろうと意識して話しかけたことはあまりないのですが、相手に話しかける際に心がけていることが2つあります。1つ目は何気ない話もすること、2つ目は「あなたが困った時は自分も力になるよ」と相手に伝えることです。これは、相手を緊張させないようにするため、一方的な関係にしないために行っています。もちろん、自分のことをサポートしやすくするという意図もありますが、それ以上に互いが理解し合いながら人として仲良くなる事で、自然と友達関係が構築できるよう意識をしています。


ただ、サポートを必要とする場での出会いから生じる悩みや疑問は、支援者と友達との違いについてです。これについて悩んでいるという方もいらっしゃると思います。結論から言いますと、日常的な関わりをする相手に関しては、支援者と思って接していません。つまり、一般の学生同士がお互い困ったときに助け合うのと同じように、私と友達は関わり合っているわけです。ただ、ボランティアやアルバイトなどで障がい学生支援を行っている場合は、支援をすることが目的となっているため、話は別だと思います。そのような活動の場合は、賃金が発生したり、守秘義務があったり、私的な要素を持ち込んではいけなかったりする部分もあるため、支援に専念するべきだ、と今の私は考えています。実際に、支援者と友達の線引きや違いについては、私自身が他の障がい学生への支援活動を行っている時に考えていたことがありました。


私は支援する側、支援される側という関係は、元々あまり好きではありませんでした。確かに、私は自分で出来ることは増やしつつも、困難なことに関しては人にお願いをするということを大切にしています。しかし、自分が支えられるだけでは嫌なのです。そのため、私をサポートしてくれる人は、大学の支援センターからボランティアやアルバイトとして派遣されている学生ではありません。仮に、私をサポートしてくれる人が派遣された支援者であれば、一方的な関係になる可能性もあり、互いが気を遣いながら関わることに不安を感じることもあったかもしれません。確かに、私は障がい者で助けられることは多いですが、私の得意なことや自分にしかない強みを活かして誰かの役に立つ事はできると思うのです。実際に、今では友達から正式な仕事をもらうことも出てきました。だからこそ、初対面でサポートしてもらった際に、「あなたが困った時は自分も力になるから、いつでも言ってね。」という言葉をお礼と一緒に伝えるようにしているのです。お互いが理解し合い、言いたいことを自然と言えるというのは、相手が友人というポジションだからこそできることだと思います。


さて、今回は私なりの友達の作り方をご紹介しましたが、友達の定義は人それぞれです。もしかしたら、人に助けてもらうことに対して申し訳なさを感じたり、謙遜したりする方もみえるかもしれません。また、相手と気軽に言い合える関係でないことから、自分がしてほしいことを発言しにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。私のように出会いのきっかけはサポートしてもらうことでも構いませんが、そうでなくても良いとも私は思います。自分なりの方法で、友達作りを行っていただければ嬉しいです。そうすることで、一緒にいて心地良いと思える「本当の仲間」と出会えるかもしれません。


 ハチ

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