2013年10月20日日曜日

★自己紹介★新メンバー視覚障がいジャーナリストより

みなさま

こんばんは。村上です。
今回は私の後輩でもある榎戸くんからの自己紹介の投稿です。
彼は自分の夢(こうなりたい!)に一生懸命取り組んでいて、私もたくさん刺激をうけています。きっとviwaのブログにも新しい刺激が加わるでしょう。
以下、彼からの紹介文です。

はじめまして!ブログメンバーに加わりました、榎戸篤(えのきどあつし)と申します。
これからよろしくお願いします!!
さっそく自己紹介に移らせてもらいます。
僕は、視力が左0.02・右0の弱視。
大学卒業したての社会人1年目で、テレビのニュース番組に携わる仕事をしています。
なので「視覚障がいジャーナリスト・榎戸篤」なる呼び名を自称しています。繰り返しますが、自称です  苦笑
・・・とこのまま進めようかと思いましたが
少し流れを変えて、自己紹介代わりに僕が就活の時に使い回した自己PR作文を読んでいただきたいと思います。
というのも、去年は僕も就職試験を受ける側だったのですが、
その時困ったのが作文!なかなか合格者の作文って手に入らないんですよね。
ましてや視覚障がい者のものは! 

そこで、就活生のお役にも立てて良いじゃないか!自分のことも知ってもらえて一石二鳥じゃないか!恥ずかしくたって、良いじゃないか!・・・ということで、僕からは自己紹介に代えて作文を載せさせていただきます。


「負けられない、私はそう思った」に続く作文を400字詰原稿用紙2枚以内で作れ。
 負けられない、私はそう思った。
 私は弱視、いわゆる視覚障がい者である。そのことで今まで気苦労もあったが、たいていのことは努力で乗り越えてきた。大学では新聞部で編集長を務め、自信もできた。しかし2月8日、某大手新聞社の説明会でその自信はもろくも崩れ去った。
 説明会で、記者の個性・記者の立場を高らかにうたった人事の男性に、説明会終了後私は質問を投げかけた。「私は弱視ですが、一般記者での応募はできますか」と。その問いに、即座に否定の声が上がった。何でも若手は地方勤務で、運転免許が必須のため無理だという。「しかしA社やB社 では本社のみの勤務も認めていますが・・・」反論する私に、「とにかく無理だ」の一点張り。悔しかった、私は自分でも顔が ゆがむのがわかった。
 帰りの電車で、その男性が発した無機質で淡々とした言葉とは裏腹な、丁寧で深々としたお辞儀の姿が何度も何度もよみがえる。健常者にそえない私が省かれる、それは当然だと思う。しかし、しかしである。「これが社会の本質か。弱者の味方を喧伝するが、仲間に入れる労苦は惜しむ。これが、これが。」私は悪態にならない悪態、言葉にできない言葉を飲み込んだ。
 そして私は就活を休んだ。本を読み、散歩をし、とにかく休んだ。すると不思議なものでまた頑張ろうという気がわいてくる。仲間にしてくださる企業を地道に探そう、そういう気持ちになったのである。さらに「こういう不条理なメにあっても声を上げられない人がいる。その人たちのために伝える仕事に就かなくてはいけないんだ。負けられない、負けるものか」と私は思った。そして私は、第一志望の○○社の作文を書き始めたのであった。

以上です。作文の中で「健常者にそえない私が省かれる、それは当然だと思う」と書きましたが、僕はやっと省かれない場所を見つけました。就活生の方も、ぜひ省かれない場所を探し出してください。 それと、悔しいメ
にあったら「作文のネタゲット!!」と小躍りしてくださいね(笑)

それでは、長文を読んでいただきありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします!
※作文は、あくまでご参考のため掲載しました。試験のための書き写しはご遠慮ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿